全国の仲間と共に最高の結婚式と最高の職場を。【COCOSTYLE株式会社】
2025年5月12日 公開
独自の接客スタイルでフリープランナーの道へ。
「将来は教員になろうと教育大学に進学したのですが、職業適性診断テストを受けてみると、ウエディングプランナーに向いているという結果が出たんです。その足で企業説明会に参加し、卒業後はブライダル会社に就職しました」
2003年4月、入社したての荒井さんは、社内教育や先輩方からの指導を受けながら、自身の接客スタイルを徐々に確立していった。しかしそれは、誰が見ても個性的なものだったという。
「お二人がご結婚を決めるまでのストーリーのみならず、それ以前の人生がどのようなものだったのか、それぞれのご家族についても詳しく伺った上でプランニングしていました。通常1〜2時間で終わる接客時間が倍以上にも及ぶこともあり、会社からは非効率だと注意を受けたことも数え切れないほどありました。とことんお話を伺って提案する結婚式のプランは好評で、結果的には多くのお客さまからご成約をいただいていたのですが、自信のなさから自分のやり方に迷いもありました」
そんな荒井さんの転機となったのは、2011年に開催された「第1回いい結婚式のプランニングコンテストGOOD WEDDING AWARD」に参加したことだった。実際の結婚式をプランニングし、ブライダルや演出・プロデュース分野で活躍する著名人が審査。荒井さんは見事準グランプリに輝いた。
「準備期間1カ月と時間が限られていた中で、ヒアリングに時間をかけ、お客さまの人生そのものに寄り添ったプランを提示したことが評価されました。独特だと言われていた自分のやり方に自信がわいただけではなく、業界の慣習や限られた式場にとらわれず、より自由な結婚式を提供していきたいと思うようになり、改めて独立の意思を固めた出来事でした」
初めての挫折と、出産を経ての再始動。
「採用した2名のスタッフが『あなたには付いて行けない』と言って、次々と辞めてしまったんです。振り返れば私は、スタッフの考えや思いを無視して、一方的に業務を押し付けていました。仕事に対して妥協したくないという思いがあったとはいえ、相手も心のある一人の人間なんだという、そんな当たり前のことさえ忘れていたんだと思います」
荒井さんは外部コーチにも協力を仰ぎながら、時間をかけて自分自身を見つめ直し「信念を貫きながらも、仲間を尊重する気持ちを忘れてはいけない」と肝に銘じて仕事に向き合うようになったという。
「私生活ではちょうど初めての妊娠・出産を経験したばかりだったので、業務形態や職場環境についてもイチから見直すことにしたんです。子育てや介護をしながらも仕事ができるよう、思い切ってフルリモート体制に切り替え人材を募集しました」
同社では結婚式当日以外の業務はすべてリモートで行われているため、居住地さえも自由だという。その後、20名集まったスタッフのうち、北海道在住者はたったの5名。それでも綿密な打ち合わせと円滑なコミュニケーションのもと、息の合ったチームワークが実現している。こうして体制も新たに、COCOSTYLEは再び立ち上がった。
「人生最高!」と思える職場を目指して。
「新婦はモデルさんだったので、お二人の人生をランウェイに例え、ゲストと共にその道を歩きながらこれまでの軌跡を振り返るという演出を組み込みました。結婚式自体も素晴らしいものになりましたが、終わった後、創業当時から付き合いのある大道具さんが『おかえり、戻ってきたんだね』と声を掛けてくれたんです。それまで散々悩んでここまで来たことがすべて報われたような気がして、とてもうれしかったのを覚えています」
より良い式を目指すと同時に、より良い職場づくりへのたゆまぬ努力を続ける荒井さん。2023年からは自分の感情を理解し、うまくコントロールする「感情知性(EQ)」にも着目。経営や人材教育へ積極的に取り入れているという。
「EQの専門家を招いて、スタッフ一人ひとりが自分の考えや思いを言語化する機会を設けています。お互いに感情の傾向を理解しあった上で仕事をすることで、気持ちよく働くことができていると感じています。今後も多くのスタッフを迎え入れ、事業を大きくしていきたいと考えていますが、より良い人間関係の下、全員が仕事もプライベートも満喫し、『人生最高!』という思いを共有できるような会社にしていきたいですね」
COCOSTYLE株式会社
本インタビューはUHB(北海道文化放送)のトーク番組「BOSS TALK」とのコラボ企画により収録されました。
北海道を愛し、北海道の活性化を目指す“BOSS”が北海道の未来と経営について楽しく、真剣に語り合う“TALK”番組。独立するまでの道のり、経営者としての思い、転機となった出会いや目指す未来などを語ります。
注目企業のトップに聞くin北海道
最新記事5件
「オホーツクに最も必要とされる会社」を目指して組織改革を推進する渡辺勇喜さんに経営への思いを伺った。
「作るだけでは終わらない農業」を追求する前田茂雄さんに、6次産業化への取り組みや、次世代へつなぐ農業への思いについて伺った。
ジビエを通して北海道の新たな食文化を生み出そうとする挑戦について川合将太さんにお話を伺った。
申告業務の枠を超え、企業の経営支援に踏み込むスタイルを強みとする、税理士法人マッチポイント代表税理士の植島悠介さんにお話を伺った。
壁や天井に映像を投影する独自技術で、空間体験を提供しているフォレストデジタル株式会社。代表取締役CEOの辻木勇二さんにお話を伺った。


