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これからの就活生に熱いエール。社長の視点、代表の目線 NPO法人きなはれ

2022年3月1日 公開

「障害者の自立をも視野に入れた共生」を目指し、精神障がいを持った方の社会参加や就労、就業・生活支援を展開するNPO法人きなはれ。その理事長として法人を取りまとめる廣田英夫さんは意外なキャリアの持ち主でした。

自分自身の肌で感じることを大切にしてください。

NPO法人きなはれ 理事長 廣田英夫さん(71歳)
岐阜県出身。

職場選びの大切さ多くの事業所があり、支援スタイルも千差万別。

この業界のイメージにそぐわないと感じるかもしれませんが、実は障がい者福祉の世界は、現在、とても競争が激しくなっています。新規参入の事業者が増えていて、札幌市内だけでも数多くの支援施設が存在します。参入したものの事業が軌道に乗らず、撤退する事業者も増えているようです。
事業者ごとの特徴もさまざまで、考え方や支援方法も千差万別。やりがいのある大きな仕事ですからぜひ多くの若い方にチャレンジしてほしいと思う一方、職場選びはぜひ慎重に取り組んでもらえればと思います。せっかく入った職場で「想像と違った…」では非常に残念です。できれば実際に足を運んで、施設を見学して、職場の雰囲気を肌で感じることが大切だと思います。

業界に求められる資質QOLの向上には、ニーズへの寄り添いが肝心。

障がい者支援の目的はその人のQOL、つまり生活の質を高めることです。障がいの程度や状態が人それぞれであるように、どのような支援を行えばその人のQOLを高められるかも異なります。相手の立場で物事を考えられるかどうかが問われる非常に重要な仕事です。
またこの頃は「大人の発達障害」などと言われるように、それまで社会生活を営んでいた人が生きづらさや不安を感じて就労支援サービスを利用するケースが増えています。どのような社会復帰を望むかというニーズもさまざまですから、一人ひとりに寄り添う姿勢が求められます。
面接では応募動機を尋ねますが、そこで注目するのは、内容はもとより、その動機に実感が伴っているかどうか。本で覚えたような動機にはやはり真実味がなく、採用後に活躍してくれるかどうかも疑問に感じてしまいます。面接ではその仕事への熱意や志をストレートにぶつけることが肝心だと思います。

社会に出る皆さんへ与えられた役割を精一杯こなして。

私は当法人の活動に携わって15年になりますが、並行して小樽市で飲食店を営んでいました。その前は小樽市の保健所に勤務し、さらに以前は東京都立病院の外科医でした。学生時代は札幌で過ごし、出身は岐阜県です。
このように話すと非常に紆余曲折のある人生だと思われるかもしれませんが、医師として公衆衛生に携わったことから「食と健康」への関心を強めて飲食店を開業し、さらに精神保健福祉にも関わる…ということで、自分の中では筋が通っています。
社会に出ると多くの人との縁や関わりで道が開けていきますが、大切なのはその時に与えられた役割をしっかりとこなすこと。そうすれば自分自身で納得できる人生を歩んでいけるはずです。

NPO法人きなはれ

北海道札幌市白石区東札幌2条5丁目8-13 2F
Tel 011-820-1551
障がいがある方への生活、就労などの支援活動を行うほか、北海道が定めるサービス管理責任者及び児童発達支援管理責任者の研修運営を手がけている。

これからの就活生に熱いエール。社長の視点、代表の目線

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