私の選んだ職場【介護老人福祉施設 シンフォニー】
2021年6月7日 公開
あこがれていた介護に芽生えた不安…。払拭してくれたのがこの職場でした。

北海道では数少ない福祉系高校で学び、卒業と同時にシンフォニーに就職。「介護の魅力は体ひとつで目の前の人の支えになれること」。
兄の支えになるために、介護の世界を志す。
「その様子にあこがれて、自分もこんな風に兄を支えられるようになれたらと思ったんです」
高校進学では、迷うことなく道南地域で唯一福祉科がある函館大妻高等学校へ。卒業時には国家試験にも合格し、介護福祉士の資格を得ました。
「高校に入学した当初は“介護は世の中に貢献する素晴らしい仕事!”と素直に思っていたのですが、次第に周囲から『介護はつらい』『忙しい』という声が聞こえてきて、不安になったこともありました。それでも、1年生の時に実習をさせてもらった介護施設で職員の方々と利用者さんが楽しそうに触れ合っているのを見て、改めてこの世界で働きたいという気持ちが強くなったんです」
木村さんが実習で訪れた施設こそ、現在の職場「シンフォニー」。高校の2年目、3年目にも施設実習がありましたが、「ここが一番明るかったから」と入社を希望しました。
声の掛け方で変わる介護の奥深さを知って。
「立つ、座る、おむつを外す… 普段は気難しい利用者さんに対して、次に何をするのか、一つひとつ説明しながらスムーズに誘導している先輩の姿を見て、すごいなと思うと同時に介護の奥深さに気付かされました」
もちろん職員への暴言を口にする利用者さんはごく一部。木村さんがトイレに付き添ったり、食事の準備をしたりする度に「ありがとう」「どうもね」と感謝の気持ちを伝える人がほとんどで、その一言一言に心が温かくなるのだと言います。
「中には『あなたにやってもらえるのが、うれしい』とか『あなたが一番上手』なんて言ってくださる方もいて、もっと力になれるように頑張ろうと気持ちが前向きになります」
家族のように温かな職場の仲間が支えになり。
「この職場は職員同士の距離が近く、まるで家族のような雰囲気なんです。私が話し掛けるのをためらっていたりすると、向こうからどんどん声を掛けてくれるので、ありがたいですね」
入社当初は先輩たちが皆で木村さんを育てようとしているのも伝わってきて、早く先輩たちに追い付きたいと一層、仕事に打ち込みました。
「普段は無口な利用者さんが、ふいに戦争の思い出を話してくれたり、函館大火について聞かせてくれたりすることがあります。そういう会話を通じて利用者さんの生い立ちや人となりを知れるのがうれしいんです」
親しくなった利用者さんと冗談を言って笑い合うことも多く、穏やかな日々の中の何気ない笑顔に癒やされ、幸せな気持ちになるのだそう。
働き始めてまだ一年ながら、しっかりと介護への思いを語ってくれた木村さん。「利用者さんの笑顔をもっと増やしたい」と、最後はハツラツとした笑顔で締めくくってくれました。
働きやすさのポイント
不安を感じながらの実習でしたが、先輩スタッフがすてきな笑顔で働いているのを見て、「介護を選んで正しかった」と自信を持つことができました。
先輩たちのほうから積極的に声を掛けてくれるので、「声を掛けようかどうしようか」とためらうこともありません。
私がお食事に付けた小さい旗を利用者さんが大事に取っておいてくれたのを見た時に、この仕事を選んで良かったって思いました。
想像力とチームワークが、利用者さんの笑顔につながっています。
木村さんは真面目でおとなしい印象ですが、内に秘めた負けん気の強さはなかなかのもの(笑)。これからも自分が信じるものを大切にしながら成長してくれることを願っています。
介護主任/前田洋子さん
社会福祉法人 禎人会
介護老人福祉施設 シンフォニー
私の選んだ職場
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