私の選んだ職場 プロのバス運転手を育てる研修と、穏やかな人間関係が魅力です。【札幌ばんけい株式会社】

2024年11月4日 公開

札幌市中央区盤渓に拠点を構え、『円山線』『発寒南・真駒内線』の2路線を運行している「ばんけいバス」。札幌では比較的小さなこのバス会社で、新人運転手として勤務する奥山直幸さんにお話を伺いました。
奥山 直幸さん
2024年入社。2024年春、ドラッグストア店長を60歳で退職しバス運転手に挑戦。「家内はベテランのタクシー運転手。家でも運転の技術指導を受けているんです」と笑う。

定年を機に夢だったバス運転手に挑戦。

奥山さんが同社に入社したのは、ほんの5カ月前。
「それまでは印刷会社の営業や薬品卸の販売担当など、さまざまな仕事に就いていました。定年を迎えたのは、大手ドラッグストアの店長を任されていた2024年の初めです。雇用延長という制度で継続勤務することもできましたが、60歳という節目に、新しいことにチャレンジしたいという夢が芽生え、思い切って退職することにしたんです」

では何をしようか…そう考えた奥山さんの脳裏に真っ先に浮かんだのは、バス運転手という職業。実は奥山さん、薬品卸の会社に在籍していた時に、大型二種の免許を取得していたのだとか。
「それまで仕事で使う機会は一度もありませんでしたが、バス運転手ならベストな活用法だろうと。クルマの運転も好きでしたからね」

そんな折に舞い込んできたのが、ばんけいバスの運転手募集の知らせ。未経験に対する不安はありましたが、面接での「うちは研修を充実させています」という言葉に背中を押され、奥山さんは「ばんけいバス」への入社を決めたのでした。

人命を預かるという責任を感じながら。

奥山さんは大型二種免許を持っていたので、初出社のその日から、研修期間に入りました。
「座学から実践まで、とにかく内容が多彩でした。運転席のパネルの名称からバスの運転技術、危険を回避するためのノウハウ、乗客との接し方まで、プロの講師による指導が2カ月ほど続き、『充実の研修』の意味がよーく分かりました(笑)」

中でも最も時間を要したのは、乗客の安全を最優先したバスの運転テクニック。先輩運転手が運転席の横に張り付き、マンツーマンで熱心にレクチャーしてくれたとか。
「前後左右のクルマと接触する危険はないか、歩行者が飛び出す可能性はないか、運転席からのわずかな死角はないか…などなど、気配りポイントが驚くほど多く、とても細かいんです。学びの量は、一般的な自動車学校の何倍、いや何十倍でしょうね」

もちろん、そこまで徹底している理由は、バスが「尊い人命を運んでいる」から。そしてバス運転手が「お客様を安全で快適に目的地に送り届ける」という大きな責任を担っているからです。
「自分の車を運転しているときには気にも留めなかったようなことにまで、細心の注意を払います。普段のんびり運転しているように見えたバス運転手の方々が、こんな気遣いをしていただなんて… まさに目からウロコでした」

経験を積んで「やりがい」を手に入れたい。

最近、奥山さんは貸切バスの運転も担うようになったとか。貸切とは、企業や学校などから直接依頼を受け、団体客を目的地に送り迎えするという業務です。
「サロマ湖100キロマラソンに参加する選手の送迎、花火大会の見物客のピストン輸送、その他、少人数の観光旅行なども担当しました。移動距離が長かったり、泊まりがけだったり、車内が盛り上がっていたりと、路線バスとはまた違った雰囲気で楽しいです」

最後に、この仕事のやりがいを尋ねてみました。
「多分もう一年もすれば、お客様との触れ合いとかスケジュール通りの運行などにやりがいを感じるのでしょう。でも、自分は新米のなりたてドライバー。今はまだ余裕がない、というのが正直な気持ちです」
なるほど、奥山さんはどこまでも謙虚です。

「ただし乗客のことを第一に考え、すべての法令やルールを守り、最上級の安全を担保しながらハンドルを握る…という、プロの誇りは身に付いてきた気がします。またうちは小さな会社なのでお互いを助け合い、フォローし合うという風土が定着しているんです。そんな先輩たちの仲間になれたことにも、喜びを感じ始めているんです」

働きやすさ3つのポイント

未経験をプロに育てる充実の研修。
バスの運転技術から整備点検のノウハウ、更に乗客との接し方まで、プロの講師によるマンツーマンの指導が用意されています。
朝夕の2交替制、わかりやすい働き方。
通所運転は2路線のみ。シフトは朝7時から14時まで、14時から19時までと、わかりやすい2交替制。
支え合いが当たり前の穏やかな職場。
小さな会社なのでお互いを助け合い、フォローし合うという風土が定着しています。新人さんもすぐに打ち解けられます。

札幌ばんけい株式会社

札幌市中央区盤渓を拠点とするバス運行会社。地下鉄円山公園と盤渓を結ぶ『円山線』、地下鉄発寒南と真駒内を結ぶ『発寒南・真駒内線』の運行の他、道内観光などの貸切にも対応している。
札幌市中央区盤渓475番地
TEL:011-644-3731
https://bankei-bus.com/

私の選んだ職場

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