失敗した時も、落ち込んだ時も先輩や上司が支えてくれる。アフターケアこそ当社の魅力です。【株式会社トーモク】
2023年3月20日 公開
株式会社トーモクは1940年に北海道で創業した段ボール・紙器製造会社です。現在は全国に拠点を置き、住宅メーカーのスウェーデンハウスや物流会社トーウンを率いるトーモクグループの中核を担っています。今回は同社の札幌工場で働く中山彰さんにお話を伺いました。
知識は「スマホ程度」から現在は責任者に!
段ボールの製造工程は、大きく分けて貼合(てんごう)と加工の2部門に分かれています。まず貼合部門で「原紙」と呼ばれる紙3枚を加工して貼り合わせ、次に加工部門で切れ目や折り目を付けて形を作っていきます。最後に箱の表面に商品名やバーコードを印刷して完成。トーモクで製造された段ボールは道内各地の物流倉庫や工場へと運ばれ、製品を包み込んで更に全国へと旅立っていきます。
この製造ラインの1つで責任者を務めるのが、入社11年目の中山さんです。ご出身はニセコ町。高校での就職活動時にトーモクの求人を見て、他社と比べて福利厚生が整い、賞与や給与といった待遇が良いことから入社を決めたそうです。
「入社後は3カ月間、各部門の研修で実作業を学び、始めに配属されたのが貼合部門でした。ところが最初は何がどの機械かも全くわからなくて…」
製造工程のほとんどが機械化されている同社で働くには、機械のメカニズムや操作方法を理解していることが大前提。ところが中山さんは普通科高校の出身で、機械に触れた経験は「スマホやパソコン程度だった」と笑います。
「でも先輩や上司たちが優しく、時には厳しく教えてくれたお陰で、1年程の期間で覚えることができました。トーモクでは若い社員や3、40代の中堅も多くて、年の近い先輩たちが熱心に教えてくれるのも特徴なんです」
この製造ラインの1つで責任者を務めるのが、入社11年目の中山さんです。ご出身はニセコ町。高校での就職活動時にトーモクの求人を見て、他社と比べて福利厚生が整い、賞与や給与といった待遇が良いことから入社を決めたそうです。
「入社後は3カ月間、各部門の研修で実作業を学び、始めに配属されたのが貼合部門でした。ところが最初は何がどの機械かも全くわからなくて…」
製造工程のほとんどが機械化されている同社で働くには、機械のメカニズムや操作方法を理解していることが大前提。ところが中山さんは普通科高校の出身で、機械に触れた経験は「スマホやパソコン程度だった」と笑います。
「でも先輩や上司たちが優しく、時には厳しく教えてくれたお陰で、1年程の期間で覚えることができました。トーモクでは若い社員や3、40代の中堅も多くて、年の近い先輩たちが熱心に教えてくれるのも特徴なんです」
ハイテク機械を使いこなす息の合った連係プレー
一般的な段ボールは2枚の紙に波形の紙が挟まっている三層構造です。波形の加工と貼合を同時に行うのが「コルゲートマシン」と呼ばれる巨大な機械。目にも止まらぬ早さで次々と段ボールを製造していく様子を見ていると一見、人の手が必要ないかのようにも思えますが…。
「原紙はその日の天候や湿度によって、まるで生き物のように水分含有量が変化します。3枚の原紙のうち1枚の水分量がわずかでも異なると紙が反り、いびつな形の段ボールとなってしまうんです。その解決のためには、ラインに立つ製造スタッフ4人が微調整を繰り返し、息の合った連携プレーを発揮しなければなりません」
また時には危険も伴う作業だけに、スタッフがお互いに安全チェックし合うことも必要なのだと、中山さんは言います。
「この仕事にコミュニケーションは欠かせません。とはいえ、当社は日ごろから交流の機会も盛んで活気もあるので、チームワークが自然と発揮できる関係なんです」
「原紙はその日の天候や湿度によって、まるで生き物のように水分含有量が変化します。3枚の原紙のうち1枚の水分量がわずかでも異なると紙が反り、いびつな形の段ボールとなってしまうんです。その解決のためには、ラインに立つ製造スタッフ4人が微調整を繰り返し、息の合った連携プレーを発揮しなければなりません」
また時には危険も伴う作業だけに、スタッフがお互いに安全チェックし合うことも必要なのだと、中山さんは言います。
「この仕事にコミュニケーションは欠かせません。とはいえ、当社は日ごろから交流の機会も盛んで活気もあるので、チームワークが自然と発揮できる関係なんです」
失敗した時も誰かが必ずリカバリーをしてくれる
現在、中山さんは段ボールに商品名や企業名をプリントする印刷工程の責任者を務めています。
「当社の印刷機は1分間に段ボール350枚という猛スピードで印刷を行う最新式のマシンです。この技術を扱うには常日ごろからの勉強も欠かせないですし、後輩たちにきちんと教えるためにもその原理やメンテナンス方法について深く理解しておく必要があるんです」
そんな中山さんが働くモチベーションとなっていることは何でしょうか?
「先輩や上司たちとの交流です。失敗や落ち込むことがあっても『帰りにラーメンでも行くか?』と声を掛けてくれたり、コロナ禍前には居酒屋に連れて行ってくれたりもしました。休みの日に小樽や石狩のビーチにも出掛けた思い出もありますよ。こうした人情味あふれる先輩や上司たちが、自分の働きぶりをきちんと評価し、面倒を見てくれていることが、働く一番の原動力になっています」
最後に今後の目標を聞くと、「もっと機械を理解して、後輩に伝えられるようになりたい」と真っ直ぐな目で話してくれました。
「当社の印刷機は1分間に段ボール350枚という猛スピードで印刷を行う最新式のマシンです。この技術を扱うには常日ごろからの勉強も欠かせないですし、後輩たちにきちんと教えるためにもその原理やメンテナンス方法について深く理解しておく必要があるんです」
そんな中山さんが働くモチベーションとなっていることは何でしょうか?
「先輩や上司たちとの交流です。失敗や落ち込むことがあっても『帰りにラーメンでも行くか?』と声を掛けてくれたり、コロナ禍前には居酒屋に連れて行ってくれたりもしました。休みの日に小樽や石狩のビーチにも出掛けた思い出もありますよ。こうした人情味あふれる先輩や上司たちが、自分の働きぶりをきちんと評価し、面倒を見てくれていることが、働く一番の原動力になっています」
最後に今後の目標を聞くと、「もっと機械を理解して、後輩に伝えられるようになりたい」と真っ直ぐな目で話してくれました。
働きやすさ3つのポイント
機械が不得意でもOK!丁寧な研修と学べる環境
3カ月間の研修では貼合、加工、発送の各部門で、丁寧に作業を学んでいきます。事前の資格取得や勉強の必要はありません。
3カ月間の研修では貼合、加工、発送の各部門で、丁寧に作業を学んでいきます。事前の資格取得や勉強の必要はありません。
業界大手ならではの福利厚生や待遇
年3回の面談で働きぶりを評価し、昇給と年2回の賞与に反映。担当によっては夜勤もありますが、大手ならではの福利厚生で応えます。
年3回の面談で働きぶりを評価し、昇給と年2回の賞与に反映。担当によっては夜勤もありますが、大手ならではの福利厚生で応えます。
プライベートでも親しい会社の雰囲気
若い社員が多く、職場全体の雰囲気も明るいのが特徴です。コロナ禍前は年1回の社員旅行やBBQの機会も設けていました。
若い社員が多く、職場全体の雰囲気も明るいのが特徴です。コロナ禍前は年1回の社員旅行やBBQの機会も設けていました。
業界大手の名に恥じない働き方を実践しています。
トーモクは全国17カ所に工場を、11カ所に営業所を持ち、70年を越える歴史を持つ業界トップクラスのメーカーです。札幌工場では約100名が勤務しており、飲料の段ボールをはじめ、タマネギやジャガイモといった野菜用の段ボールも製造しています。
1000人以上もの社員を抱え、全国展開する企業の責任として、近年は特にコンプライアンスの強化に注力しています。管理職はパワハラ防止研修や、公正な人事評価のための勉強会などを定期的に受講し、働きやすい環境づくりを整備しています。更に、安全管理については全国の工場での事例を共有しながら、日々アップデートを重ねているのが特徴です。特別な技能や資格は必要ありませんが、一歩先の安全や品質に向けて努力する向上心のある方が向いている仕事だと思います。
1000人以上もの社員を抱え、全国展開する企業の責任として、近年は特にコンプライアンスの強化に注力しています。管理職はパワハラ防止研修や、公正な人事評価のための勉強会などを定期的に受講し、働きやすい環境づくりを整備しています。更に、安全管理については全国の工場での事例を共有しながら、日々アップデートを重ねているのが特徴です。特別な技能や資格は必要ありませんが、一歩先の安全や品質に向けて努力する向上心のある方が向いている仕事だと思います。
株式会社トーモク 札幌工場
1940年(昭和15年)に北海道で創業した紙器・段ボール製造事業を手掛ける企業。現在は東京・丸の内に本社を、全国約30カ所に工場、営業所を置く。グループ傘下に住宅メーカーのスウェーデンハウスや物流会社トーウンを有し、海外展開も広げている。
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