私の選んだ職場 子どもたちの変化や成長に寄り添うという喜びを存分に味わえる職場です【あすな絆】

2023年4月24日 公開

札幌の白石区と厚別区の2箇所で、児童発達支援・放課後等デイサービスに取り組む「あすな絆」。スタッフの一人、小島千夏さんは、介護業界未経験で入職した子育て中のママさんです。その経緯や職場の特徴などを伺ってみました。
児童指導員/小島千夏さん
双子の男の子と女の子、3人の子育てに取り組む傍ら、昨年春から「あすな絆」に勤務。「時間が空いたら、推しのアーティストの音楽を聞いています」とニコリ。

子どもや職員の表情に思わず「ここで働きたい」

札幌の短大を卒業後、アパレル企業や民間の学童保育などに勤務。その後、結婚や出産を経て、昨年4月、厚別中央に事業所を構える「あすな絆」で働き始めたという小島さん。児童デイで働こうと思った経緯から伺いました。
「自分自身で3人の子育てをしたことが大きかったですね。日々の成長を間近で見られるという、この上ない喜びや貴重な経験を仕事に生かすことができたら…と考えていた矢先、知人がこの施設を紹介してくれたんです」
とはいえ小島さんは業界未経験。不安はなかったのでしょうか。
「多少ありましたが、子どもたちや職員の方々の楽しそうな表情を見て、直感的にここで働いてみたいと思ったんです。面接を担当してくれた代表の『子どもたちの成長が楽しみという思いがあれば大丈夫。未経験入社のスタッフもたくさんいますよ』の言葉にも背中を押していただきました」

千差万別の子どもに千差万別の療育を。

あすな絆の療育は、見る力を育てる「ビジョントレーニング」、心を育てる「SST(ソーシャルスキルトレーニング)」、社会性を育てる「小集団活動」で構成されています。
「発達障がいの知識や療育の基本、日々の指導方法に関しては、先輩スタッフから教えていただいたり、マニュアルを読んだりしながら覚えていきました。ただ根幹的な部分は同じでも、その子によって接し方や手順などを創意工夫していくのが、あすな絆です。事前に担当メンバーが集い、今日の取り組みの詳細や進め方について意見を出し合ったり情報を共有したりしながら、最も効果の高い療育を模索していくんです」

現在あすな絆で働いているスタッフは8名。ほとんどが先輩ですが、ミーティングでは小島さんにも意見や提案を求めてくれるそう。
「新人だから、パートだから立場が下…という発想がない、とてもオープンな職場なんです。私も以前の学童保育での経験を基に、あの子にはこんな協調運動はどうでしょう? 次にこの感覚遊びを取り入れてみませんか、などと積極的に提案するようにしています」

子どもたちの変化や成長が働く原動力。

本施設を利用しているのは25名の子どもたち。ほとんどが未就学児童で、発達障がいの程度もさまざまです。
「どの子にも思い入れがありますが、特に印象的なのは言語発達の遅れで入ってきた子です。当初は全くしゃべらず表情も乏しかったのですが、メンバーが一丸となりスキンシップを大切にした親身の療育を続けるうちに、ひと言、ふた言と徐々に言葉を発するようになりました。今では自分の感情や思いを、その子なりの語彙で伝えられるまでに成長したんです」

期待していた成果につながらないこともありますが、子どもたちの表情や仕草にわずかな変化が生まれたら、小さな成長の痕跡がうかがえたなら、それまでの苦労がすべて消えてなくなるんです、と小島さん。
「子どもたちの成長がこの仕事のご褒美なんです。この気持ちをもっと味わいたくて働いているのかもしれません(笑)」

パートも大切な戦力。正当な評価や手当も魅力。

小島さんはどんなシフトで働いているのでしょう?
「子育てに無理のかからない、週3回のパート勤務です。ただ学校の行事や急な用が入ってしまった時は、お休みをいただくこともあります。主婦が多く互いをカバーし合うという雰囲気が根付いているので、とても働きやすいです」

待遇の手厚さも魅力だとか。
「正社員ではなくても賞与が出ますし、難易度の高い仕事を担当した場合は時給以外に手当もいただけます。パートでも大切な戦力として扱ってくれることも、モチベーションが高まる要因だと思いますね」

働きやすさ3つのポイント

スタッフの生活を重視した働き方ができる。
「無理なく働く」が基本。子育て中の主婦も多いため、急な休みにも対応できるゆとりあるシフトが敷かれています。
パートでも手当や賞与で日々の「頑張り」を正当評価。
パートは時給、正社員は月給が基本ですが、共に賞与を出しています。専門性のある業務には特別手当も支給しています。
やりたい療育に挑戦できる開かれた社風。
未経験であっても職歴や考え方をしっかり評価。やってみたい療育に積極的に挑戦させる、度量の深さも魅力です。

経験を問わない採用で自在性の高い療育を実践。

管理者/進藤麻弥さん

小島さんは介護業界勤務の経験こそありませんでしたが、学童保育勤務の経験もお持ちでしたし、なにより三人の子育てを通じて「子どもたちの成長に寄り添う喜び」を知っている方です。発達支援という仕事にも、うちの職場にもすぐになじんでもらえると思い採用しました。実際、発達障がいや療育に関する知識の吸収はスピーディでしたし、子どもたちとの接し方や指導も非常に丁寧で、自分なりに考えた手遊びや運動療法などを提案してくれる積極性も素晴らしいと感じました。
子どもたち一人ひとりに適した細やかな療育の提供が、あすな絆の理念です。今後も経験・未経験問わず、幅広い人材をお招きし、型にはまらない自在性の高い療育に取り組んでいきたいと思っています。今後は新卒さんや保育の有資格者なども採用する予定です。温かな輪が広がっていくといいなと思っています。

児童発達支援・放課後等デイサービス「あすな絆」

ビジョントレーニング、ソーシャルスキルトレーニング、小集団活動が主体の感覚統合療育に取り組む。子どもたちが楽しみながら取り組めるよう創意工夫された支援が好評。
北海道札幌市厚別区厚別中央3条1丁目12-5-102
TEL.011-398-9370
https://www.asuna-h.co.jp/asuna/

私の選んだ職場

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