輸入車用パーツの販売やヨーロッパ車の整備で知られる株式会社北翔の清水誓幸社長に聞いた「転機・人・未来」
2021年12月20日 公開
自分にできないことは仲間に頼る。互いに補い合う組織が「会社」だと考えます。
高校中退後、コンクリート関係の工場やレッカー車の運転手などを経て、1982年に創業。趣味はマラソン、キャンプ。
北翔にとって「転機」とは?創業初期の出会いが当社の強みの基礎を作りました。
私にITやネットワークの重要性及び未来性を教えてくれたのが、28歳の時に出会ったある人物です。その方は九州に拠点を置くシステム会社の社長で、まだ若かった私はその社長からビジネスについての考え方を学び、その導きで北海道内では他社に先駆けてネットワーク回線も敷設しました。「良いと思ったことは徹底して追求する」という姿勢もその方に学んだこと。当社が取り組むSDGsにもつながっています。
北翔にとって「人」とは?「生き方」を見直し、社員の仕事とプライベートの充実を追求しています。
当社はプライベートの充実も後押しするために、特に子育て世代の社員の経済面をバックアップしています。子どもが生まれた社員にはお祝い金を、学校に入学した際には小学校10万円、高校20万円など支援金を支給し、子育ての不安を少しでも解消できればと考えています。
北翔にとって「未来」とは?植物工場を建設し、皆が活躍できる場を広げます。
植物工場で必要な電力はバイオマスや水素による発電ができないかと検討中。社内の敷地に温泉を掘る考えもあり、熱エネルギーを植物栽培に生かします。
もちろん、私たちがいろいろなチャレンジをしたところで、影響が及ぶ範囲は限定的。だからこそこうした取り組みを皆さんに参考にしてもらい、磨き上げてもらうことで社会を動かす力になればと考えています。
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社長室の一角では水耕栽培の試験中。農薬を一切使わない野菜づくりを目指しているという。
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南太平洋の島国、フィジー共和国の名誉領事を務める清水社長。北海道とフィジーの交流にも尽力する。
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懐かしい欧州車が並ぶ整備場。古い車を大切に乗り続けるファンをサポートする存在だ。
株式会社北翔
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北海道の経営者に聞く3つの質問「転機・人・未来」
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