北海道の経営者に聞く3つの質問「転機・人・未来」 札幌市内を中心に介護・障がい・児童福祉サービスを提供する株式会社仁の田中仁社長にに聞いた「転機・人・未来」

2020年9月3日 公開

札幌市内を中心に介護・障がい・児童福祉サービスを提供する株式会社仁。2011年の創業以来、事業所も徐々に増え、2020年10月には琴似と宮の森に企業主導型の保育園も開設予定です。堅調に成長を続ける注目企業の若き経営者・田中仁さんに、「転機」「人」「未来」についてお聞きしました。

社員が幸せに働いてこそ、利用者様や子どもたちを笑顔にできます。

代表取締役/田中仁さん(40歳)
北海道増毛町出身。大学卒業後、上京して大手飲食チェーンに就職。自身の体調不良をきっかけにUターン。両親の介護事業を手伝ううちに利用者様と深く関わる楽しさに感銘を受け、各種資格を取得後に札幌の福祉施設に勤務。2011年に株式会社仁を創業。

田中さんの「転機」とは?社員一人ひとりに寄り添う大切さを教えてくれた「謀反」です。

自分自身でも転機の多い人生を歩んできたと思います。例えば、大学卒業後に就職した大手飲食チェーンでは、休みなく働くことが当たり前でした。けれど、体調を崩して入院したことで、仕事とプライベートのバランスを取る大切さを身を持って知ったんです。
ただ、経営者としての自分を成長させてくれた一番の転機といえば、創業当初に社員から謀反を起こされたこと(笑)。まだスタッフの人数も経験値も少なかったころなので、私がすべて指示を出し、業務のすべてに携わらなければ不安で不安で仕方がありませんでした。会社を軌道に乗せることにガムシャラで、社員に寄り添うこともなく…。そんな私に全スタッフが団結して「社長は何を考えているのか分からない。自分たちはマシンではない」と声を上げてくれたんです。自分は経営者として何と未熟なんだとハッとしました。以来、社員一人ひとりの声に耳を傾け、自ら考えて行動する自主性を大切にするようになったんです。

田中さんの「人」とは?スタッフ全員に働くことが楽しいと感じてもらいたい。

当社の理念は、「私たちは人と人との関わりの中から生まれる『感謝』『感動』『笑顔』のあふれる場を追求し続けます」です。介護事業でいえば、利用者様に会話のある居場所を提供し、笑顔になってもらうことが私たちの成果。児童発達支援事業では障がいを抱える子どもはもちろん、保護者の方が安心できる場を届けることも大切にしています。
ただし、一緒に働く仲間たちの幸せなくして、利用者様やそのご家族が幸せになることなどあり得ません。そのために、手厚い資格取得制度や実力・行動重視のキャリアパス制度などを整え、社員一人ひとりの姿勢を正しく評価しています。その他、スタッフ同士が日ごろの感謝の気持ちを伝え合う『ありがとうカード』、特に頑張ったスタッフを称える『年間MVP表彰』といったユニークな制度も用意。当社の全員に働くことが楽しいと感じてもらう環境を用意するのも、私の役割なんです。

田中さんが描く「未来」は?15年後に札幌ドームで経営発表会を開けるくらいの企業へ!

2020年10月には介護事業、児童発達支援事業に続き、3つ目の柱となる保育事業を立ち上げる予定です。創業からまだ10年も経っていませんが、スタッフが努力してくれたおかげで、ありがたいことに少しずつ事業を拡大することができました。一方でグングンと成長を続ける社員に対し、ポストや待遇で報いるのも私の使命です。今後はさらに事業を増やし、7つくらいの柱を打ち立てたいと考えています…ただ、どのような内容にするかはまだ真っ白ですが(笑)。
私が思い描く最終的な未来は、「北海道にこの会社があって良かった」と思われる企業へ成長していくこと。そして、社員がそんな会社に入社できて幸せだと思ってもらえるように努力を続けたいと考えています。具体的には…15年後に札幌ドームで経営発表会を開催したいですね。

株式会社仁

札幌市内に入浴特化型デイサービス「あったかい湯」や児童発達支援事業所「あった」を展開。今後は企業主導型保育園も新設予定。社員が楽しく働ける環境づくりにも注力し、「感謝感激手当」や「ありがとうカード」といったユニークな制度も整備。
北海道札幌市中央区南10条西6丁目6-13 第7大岡ビル1階
TEL.011-252-7101
https://www.jinrecruit.com/

北海道の経営者に聞く3つの質問「転機・人・未来」

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