北海道ビジネスニュース 北海道ビジネスニュース【室蘭ゴルフ倶楽部】

2021年9月13日 公開

名門ゴルフ場として知られる「室蘭ゴルフ倶楽部」の一角に今年6月、1日2組限定のグランピング施設が誕生しました。高級感あふれる設えが評判となり、オープン以来連日満室の人気ぶり。その秘密と施設に込めた思いを担当者に伺いました。

室蘭郊外の名門ゴルフ場に、上質でぜいたくな時間を楽しめるグランピング施設誕生。

細部にまでこだわる徹底した上質仕様。

ゴルフ界では知らない人がいないほど超一流のゴルフ場設計者、井上誠一氏が手掛け、名門ゴルフ場として知られる「室蘭ゴルフ倶楽部」。ダイナミックな自然美を生かした名コースとして人気を呼び、道内外、海外からも多くのゴルファーが訪れる。このゴルフ場の一角に、高級感あふれるグランピング施設「室蘭グランピング」がオープンしたのは今年6月1日のことです。
宿泊は1日2組(1組最大4人まで)限定。2つのドームテントとウッドテラスからなるヴィラスイートで、夕食には選び抜かれた地元の旬な食材が楽しめます。オープンするや否や、ラグジュアリーでプライベート感あふれる空間が楽しめると高い評判を呼び、この夏は予約でほぼいっぱい。道外にもすでに多くのファンを獲得しています。その人気の秘密はどこにあるのでしょうか。

自然に囲まれて楽しむ非日常感も魅力。

お話を伺ったのは、室蘭ゴルフ倶楽部宿泊料飲営業部長の小野原努さん。運営会社であり、ホテルやワイナリーを手掛ける株式会社レゾンディレクションなどで、約20年にわたりホテルマンとして活躍してきた接客のプロです。
「ゴルフとグランピングを楽しみ、恵まれた自然のなかでゆったりとした時間を過ごしていただきたいという思いから、2年ほど前に構想がスタートしました。宿泊業を営むグループ会社のノウハウを生かし、徹底的に細部までゴージャスかつ上質な空間とすることにこだわりました」
オープンに向けてプロジェクトチームを結成し、家具、照明、リネン、食器類に至るまで、一つひとつ吟味を重ねたそう。特別な説明なしにご案内したお客様が、その上質な設えに気付き「いい品を使っているね」と褒めてくれる時のうれしさは何とも言えない、と小野原さんは話します。
グランピングコーナーの周囲は緑に囲まれ森の中のような雰囲気で、キタキツネやエゾシカなどがすぐ近くまで遊びに来ることも多く、特に本州のお客様には喜ばれるとか。
「通常のホテルでは常にお客様の様子に目を配り、きめ細かいサービスを提供することが求められますが、ここでは逆。あえて距離を置き、お客様が自由にこの場所での時間、非日常感を楽しんでいただけるように心掛けています」
接客にあたって大切にしていることは「五感」。目や耳に入るもの、におい、味、触った感じ、それぞれすべてを敏感にとらえ、お客様が快適に過ごせるよう主体的に考えてほしいと、現場で働くスタッフたちにも指導しているそうです。更に「自分自身が接客を楽しむことも何より大切」と、小野原さんは話します。

ゴルフのファンを増やすきっかけの一つに!

「6月のオープン以来、すでに複数回宿泊したお客様や、チェックアウト時に来年の予約を入れてくださるお客様もいるんです」と小野原さん。現在までの予約状況は、ゴルフとグランピングを両方楽しむお客様が約7割、宿泊のみのお客様が約3割。「宿泊のみでも大歓迎ですが、できればゴルフも一緒に楽しんでいただきたい」というのが小野原さんの願いです。
「当ゴルフ場は、土台がしっかりし戦略的な攻略が求められる名門コースとして好評をいただいています。ゴルフというと『敷居が高い』と思われがちですが、グランピングをきっかけにゴルフの魅力を知っていただき、ゴルフファンのすそ野を広げていきたいと思っています」
今後はグランピングに「ゴルフ1ホール体験」などを組み合わせたパッケージなども企画しているそうです。

室蘭ゴルフ倶楽部

1929年設立、1966年に現在の全コース完成の歴史あるゴルフ場。女子オープンゴルフ選手権が開催されたこともあり、高い戦略性が求められる道南屈指の難コース。コース隣接のグランピング場では、1日2組限定で、高級感あふれる滞在とフレンチBBQが楽しめる。
北海道室蘭市崎守町293-1
TEL.0143-59-4641
https://muroran-golf.com/

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