「前を向ける肌になる。」肌悩みを抱えるすべての人に北海道発のスキンケアを【株式会社honjo】
2024年4月29日 公開
北海道を拠点にスキンケアコスメを製造・販売している株式会社honjo。天然由来の成分にこだわった化粧品を開発したいと、代表の本庄真諭子さんが個人事業主として事業をスタートした企業だ。試行錯誤の末にできた化粧品は、北海道発のスキンケアコスメとして話題となり、多くの女性たちから支持を得ている。本庄さんに起業に至る経緯や今後の思いを伺った。
幼いころからのコンプレックスが、美容を学ぶきっかけに。
帯広市出身の本庄さん。肌トラブルは子どものころからの悩みで、皮膚科に行っても改善せず、このまま生きていくしかないとあきらめていたという。
「中高生になっても肌悩みのせいで自信が持てませんでした。当時はインターネットも普及しておらず、知識を得る手段も限られていましたので、自己流のメイクで塗りたくり、肌を隠して生活する方法しか解決策が見いだせなかったんです」
高校卒業後は地元帯広市で事務職に就くも、給料をすべて美容やエステにつぎ込む日々。自信の無さを変えようと25歳のころ、札幌でキャンペーンガールの仕事をするようになったが、肌の悩みが消えることはなかったという。
転機となったのは仕事を始めて2年が経った2011年、東日本大震災だ。多くのイベントが自粛され、キャンペーンガールの仕事が激減。就職活動を余儀なくされた。アパレルや化粧品メーカーなどを何社も受け、採用されたのが、無添加化粧品で知られる化粧品メーカーだ。本庄さんはここで8年間、美容部員として勤め、肌の構造や天然由来成分の良さ、スキンケアの基礎知識を深めていく。
「毎月のように新商品が発売されるので、商品や成分についても必死で勉強する日々でした。働いていくうちに、肌を隠すのではなく、整えることの大切さを学んだんです。それから日本化粧品検定の資格を取得したことを機に、自らの手で化粧品を開発したいと思うようになりました」
「中高生になっても肌悩みのせいで自信が持てませんでした。当時はインターネットも普及しておらず、知識を得る手段も限られていましたので、自己流のメイクで塗りたくり、肌を隠して生活する方法しか解決策が見いだせなかったんです」
高校卒業後は地元帯広市で事務職に就くも、給料をすべて美容やエステにつぎ込む日々。自信の無さを変えようと25歳のころ、札幌でキャンペーンガールの仕事をするようになったが、肌の悩みが消えることはなかったという。
転機となったのは仕事を始めて2年が経った2011年、東日本大震災だ。多くのイベントが自粛され、キャンペーンガールの仕事が激減。就職活動を余儀なくされた。アパレルや化粧品メーカーなどを何社も受け、採用されたのが、無添加化粧品で知られる化粧品メーカーだ。本庄さんはここで8年間、美容部員として勤め、肌の構造や天然由来成分の良さ、スキンケアの基礎知識を深めていく。
「毎月のように新商品が発売されるので、商品や成分についても必死で勉強する日々でした。働いていくうちに、肌を隠すのではなく、整えることの大切さを学んだんです。それから日本化粧品検定の資格を取得したことを機に、自らの手で化粧品を開発したいと思うようになりました」
人とのつながりが支えた、事業の成功。
31歳を迎えたころ、本庄さんは突然の脳梗塞で倒れた。幸い後遺症は残らなかったが、その後の人生観が大きく変わる契機となった。
「人生は有限。何をするにも、せっかく生かされたのだから、やりたいことは恐れずにやってみようと思うようになりました。頭の中で思い描くだけだった化粧品の開発にも、恐れずに挑戦してみようと思ったんです」
化粧品に関する知識は充分に持っていた本庄さんだが、イメージする化粧品をどのように商品化すれば良いのか、右も左も分からない状態だったという。
「『北海道 化粧品 工場』でインターネット検索をして、出てきたところに手当たり次第電話をしました。今考えるとかなり強引なやり方です(笑)。でも、私の知識や熱意を理解してくれた、とある工場が試作品を作ってくれることになって…。それが現在、当社の化粧品製造を中心となって担っている芦別の工場です」
開発にあたり本庄さんが最もこだわったのが、自身にとって肌なじみの良い天然由来の成分を使うことだった。試作品を実際に自分で使ってみた本庄さんは、どんどん自分の肌が奇麗になっていくのを実感し、自分の目指してきた製品作りに間違いがないと確信する。そのままの勢いで製造をはじめ、事業をスタートさせていった。
「経営やマーケティングの知識もなければ、ホームページやECサイト、商品パンフレットもないまま事業を始めてしまいましたが、美容部員時代のお客さまが口コミで広めてくれたり、友人がSNSで紹介してくれたりしたお陰で、少しずつ事業が軌道に乗っていきました。百貨店で開いたポップアップストアではコロナ禍にもかかわらず3日で100万円もの売上を記録し、まさに大盛況の結果となったんです」
「人生は有限。何をするにも、せっかく生かされたのだから、やりたいことは恐れずにやってみようと思うようになりました。頭の中で思い描くだけだった化粧品の開発にも、恐れずに挑戦してみようと思ったんです」
化粧品に関する知識は充分に持っていた本庄さんだが、イメージする化粧品をどのように商品化すれば良いのか、右も左も分からない状態だったという。
「『北海道 化粧品 工場』でインターネット検索をして、出てきたところに手当たり次第電話をしました。今考えるとかなり強引なやり方です(笑)。でも、私の知識や熱意を理解してくれた、とある工場が試作品を作ってくれることになって…。それが現在、当社の化粧品製造を中心となって担っている芦別の工場です」
開発にあたり本庄さんが最もこだわったのが、自身にとって肌なじみの良い天然由来の成分を使うことだった。試作品を実際に自分で使ってみた本庄さんは、どんどん自分の肌が奇麗になっていくのを実感し、自分の目指してきた製品作りに間違いがないと確信する。そのままの勢いで製造をはじめ、事業をスタートさせていった。
「経営やマーケティングの知識もなければ、ホームページやECサイト、商品パンフレットもないまま事業を始めてしまいましたが、美容部員時代のお客さまが口コミで広めてくれたり、友人がSNSで紹介してくれたりしたお陰で、少しずつ事業が軌道に乗っていきました。百貨店で開いたポップアップストアではコロナ禍にもかかわらず3日で100万円もの売上を記録し、まさに大盛況の結果となったんです」
悩めるすべての人へスキンケアを届けたい。
徐々に事業を拡大している本庄さんだが、肌が弱くて悩んでいる人に化粧品を届けたいという原点は変わることがないという。
「元々会社を大きくしたいとか、店舗を増やしたいという考えはなくて、この目標へ向けて一直線でやってきました。これからも、お客様から直接声を聞いたり、商品の良さを伝えたりと、コミュニケーションを大切にしていきながら、少しずつ海外にも商品を展開していきたいです」
終始笑顔を絶やさず、明朗快活を絵に描いたような表情を見せる本庄さん。最後に、就職や転職を考える上で大切なこととは何かを聞いた。
「どんな仕事をしていても、苦手なことややりたくないことは出てくるし、失敗だってすると思います。でも、その先にやりたいことがあれば、全部含めてその仕事を好きになれるし、ずっと続けていける。だからまずは自分が何をしたいのか、何ができるのかを、とことん考えることが大切だと思っています」
「元々会社を大きくしたいとか、店舗を増やしたいという考えはなくて、この目標へ向けて一直線でやってきました。これからも、お客様から直接声を聞いたり、商品の良さを伝えたりと、コミュニケーションを大切にしていきながら、少しずつ海外にも商品を展開していきたいです」
終始笑顔を絶やさず、明朗快活を絵に描いたような表情を見せる本庄さん。最後に、就職や転職を考える上で大切なこととは何かを聞いた。
「どんな仕事をしていても、苦手なことややりたくないことは出てくるし、失敗だってすると思います。でも、その先にやりたいことがあれば、全部含めてその仕事を好きになれるし、ずっと続けていける。だからまずは自分が何をしたいのか、何ができるのかを、とことん考えることが大切だと思っています」
株式会社honjo
2019年に天然由来成分でできたスキンケアコスメの製造販売を個人事業主としてスタートし、2022年に法人化。長年肌トラブルに悩まされてきた自身の経験から、成分にこだわりながらもできる限りコストを抑えた「自分が一生使いたいと思えるスキンケア」を目指してローション・美容液・クリームなどを開発。商品はネット通販を中心に販売している。

BOSS TALK
本インタビューはUHB(北海道文化放送)のトーク番組「BOSS TALK」とのコラボ企画により収録されました。
北海道を愛し、北海道の活性化を目指す“BOSS”が北海道の未来と経営について楽しく、真剣に語り合う“TALK”番組。独立するまでの道のり、経営者としての思い、転機となった出会いや目指す未来などを語ります。
本インタビューはUHB(北海道文化放送)のトーク番組「BOSS TALK」とのコラボ企画により収録されました。
北海道を愛し、北海道の活性化を目指す“BOSS”が北海道の未来と経営について楽しく、真剣に語り合う“TALK”番組。独立するまでの道のり、経営者としての思い、転機となった出会いや目指す未来などを語ります。
UHBにて毎週火曜日深夜0時25分〜放送中!
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