「なのに系」ガス会社として初志貫徹で地域貢献に挑む。【北海道ガス株式会社】
2024年4月22日 公開
近代文学への興味から上京。満員電車で気付いた地元愛。
ところが海と山に囲まれた余市町で生まれ育った川村さんはなかなか都会になじむことができなかったという。満員電車を避けるため、わざわざ徒歩通学ができるアパートに住んでいたというエピソードからも、その苦手ぶりが伺える。
「でもこの経験のお陰で自然豊かな環境で暮らせることが、自分にとってはとても大切で価値のあることだと気付きました。同時に離れて暮らしたからこそ地元に貢献したいという気持ちも生まれ、卒業後は北海道で働きたいと思うようになりました」
就職活動では北海道企業だけの面接を受けたという川村さん。文学を学んだのに、なぜガス会社に就職したのかという質問にはこう答える。
「学生時代の知識や経験は社会人となっても大切ですが、一方で、会社に入ってから仕事を通して学べることも非常に多いと思います」
天然ガスへの変革期、エネルギー自由化時代を担う。
「日本ガス協会というガス事業者団体に出向しました。エネルギー自由化に向けての意見をとりまとめる仕事をしていたため、ガスやエネルギーについて学びを深める、とても有意義な3年間となりました」
2014年からは電力事業の立ち上げに携わった。2016年の電力自由化に伴って生まれた「総合エネルギーサービス事業」とは、暮らしに必要なエネルギーを高度に組み合わせ、お客様に寄り添ったエネルギーマネジメントサービスを提供するという事業。
「それまでガスだけを販売してきた社員に、同時に電気も販売することの意義を理解してもらうことが意外にも困難でした」
その後、52歳という若さで社長に就任した川村さん。前社長とは20歳ほどの年齢差があり、14年ぶりの社長交代だったこともあり話題となった。
「話を受けたときはまさに晴天のへきれきで、即決は難しく考える時間をもらいました。決め手となったのは、入社のきっかけでもあった『地域に貢献したい』という思いを、より具体的に実現できると考えたからです」
カーボンニュートラル実現のため地域課題や環境問題に取り組む。
「ガス会社であることにこだわらない事業展開をより推進していきたいと考えています。最近の取り組みでいうと賃貸住宅事業がその例です。エネルギー事業者としての強みを生かし、省エネルギー性能や災害対応力の高い賃貸住宅を提供するなど、住みよい暮らしづくりを通じた地域貢献を目指しています」
また北海道は再生可能エネルギーの宝庫であることから、北ガスグループ全体で地域と連携しながら再エネ普及の取組みを進めているという。
「徹底的な省エネルギーとエネルギーマネジメントの高度化により『ガス・電気プラスアルファの総合エネルギーサービス事業』を北海道全域に展開し、2050年に向けたカーボンニュートラルへの挑戦を追求していきます。そのためには、デジタル技術を活用していくことが不可欠だと考えています」
川村さんが社長として大切にしているのは、日常的に「何のために仕事をするのか」を考えること。何のために事業があるのか、何のために自分がここで働いているのか、突き詰めていくと、川村さん自身は「地域に貢献したい」という原点に帰結するという。まさに初志貫徹の精神だ。
「社員にもそれぞれの持ち場で仕事の目的や自分の役割を考えるよう話をしています。世界的な課題や新しい技術に目を向けながら、感じ、考え、挑戦していきたいと思います」
北海道ガス株式会社
本インタビューはUHB(北海道文化放送)のトーク番組「BOSS TALK」とのコラボ企画により収録されました。
北海道を愛し、北海道の活性化を目指す“BOSS”が北海道の未来と経営について楽しく、真剣に語り合う“TALK”番組。独立するまでの道のり、経営者としての思い、転機となった出会いや目指す未来などを語ります。
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