偶然の出会いが導いた、ドライバーという天職。【株式会社トランスカーゴ】
2022年6月13日 公開
創業メンバーという貴重な経験も後押しに。
「営業職も嫌いではありませんし、頑張りがダイレクトに還元されるやりがいもありましたが、その分だけ重圧も大きく、自分の時間が取りづらいこともネックでした。家族を持った未来を想像すると、そのまま働き続けることに疑問が浮かんだんです」
桜井さんが転職を考え始めたころ、共通の知り合いを通じて出会ったのが、折しもトランスカーゴを立ち上げるタイミングだった社長の石田さん。トラックドライバーとして働くよう、力強く背中を押されたそうです。フランクで親しみやすい人柄に引かれたことに加え、創業メンバーとしての貴重な経験が積めることも後押しになりました。
「僕は普通免許で2トントラックを運転できますが(2007年6月1日までに普通免許を取得)、乗務するのは初めての経験です。けれど、上司はもちろん、時には社長自らトラックの助手席に乗せてくれて、運転のポイントや仕事の流れを教わりました。独り立ちまでに1カ月はかけてもらえたので、安心できたんです」
震災時に改めて感じた仕事の意義。
「ドライバーは一人の時間が大半です。当社では休憩を取るタイミングも、ご飯を食べる場所も自分で決められます。営業職のころは休みの日にも顧客から電話が掛かってくることもあったので、当時と比べると開放感が段違いです(笑)」
一方、これまで人とかかわる仕事の経験が豊富だったこともプラスに働きました。近年の運送業界では、荷主がドライバーにマナーや身だしなみを求めることも多いため、「トークや笑顔の接客経験が役立ちました」と目を細めます。
現在、桜井さんは札幌市内や近郊に食品を届ける業務がメイン。大雪や渋滞で配送が遅れそうな際は、会社に電話するとすぐ荷主に事情を伝えてくれるため、無理にスピードを出すこともないと話します。
「忘れられないのは2018年に北海道胆振東部地震が起きた時のことです。交通状況が不安定でしたが、それでもスーパーに荷物を届けに行きました。食料や日用品の不足から店舗の前に行列ができている様子を見て、自分がライフラインを支える重要な仕事を担っていると改めて感じたんです」
家族と穏やかに暮らす幸せも手に入れて。
「社員数の増加に比例して業務量も多くなっているため、働く環境については改善点がまだまだあると思います。今は気心の知れた社員に囲まれ、協力し合って忙しさを乗り越えていますが、人材の拡充と定着率アップによって突発的な休みでもカバーできる体制を整えたいですね」
桜井さんは、すでに結婚して家族もいますが、営業職のころに描いていた未来と現在とではギャップはあるのでしょうか。
「今はストレスなく働いているので、家族と穏やかに暮らせることに幸せを感じています。これが『転職して良かった』と心から言える理由の一つです」
桜井さんの仕事遍歴
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18歳
高校卒業後、大工として勤務 -
21歳
会社の経営が不安定なことから飲食業界にチャレンジ -
32歳
他の仕事にも挑戦してみたいと営業職に転身 -
33歳【TURNING POINT!】
石田社長との出会いからトラックドライバーへ -
39歳
自らのスキルアップを感じつつ、家族と穏やかに暮らす日々
上司からのメッセージ
株式会社トランスカーゴ
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