北海道ビジネスニュース【北海道ナチュラルバイオグループ株式会社】
2021年7月19日 公開
コロナ禍で視点を切り替え、売上を大きく伸ばした「マスクメイク」の必需品。

自社製造のプラセンタを軸に、実感力の高い化粧品やサプリを。

EC事業課 課長/古川ひかりさん
「一般に化粧水の大部分は水で構成されていると言われていますが、当社の場合は原料の90%近くをプラセンタが占めている商品もあります。原価が掛かり過ぎるという課題はありますが、開発スタッフは肌やエイジングのお悩みを本当に解決できる物作りにこだわっています」
同社は一つひとつコンセプトの異なる7ブランドを展開し、自社のECサイトやテレビショッピングで販売する他、エステサロンへの卸売も行っています。企画から開発までワンストップで行えるため、ニーズに合った商品を製造し、随時リニューアルできることも顧客からの高評価の一因です。
転機は著名な皮膚科女医のユーチューブチャンネル。
「この商品は2016年にテレビショッピング用の企画として開発しました。粒子の一つひとつが非常に細かく、多孔質という無数の穴が開いているシリカを原料としたパウダーです。この穴が皮脂や汗を吸収し、テカリを防いだ上でサラサラの肌をキープできるという特徴を備えています」
とはいえ、当初は売上が爆発的にアップするわけではありませんでした。転機が訪れたのは1年ほど前のこと。テレビにも数多く出演している皮膚科の女医が自身のユーチューブチャンネルで「ラ・メイキャ ゴッドパウダー」を紹介してくれたそうです。
「化粧がマスクの裏地に付きにくく、ベタつきを抑えるという使い方の動画を見て、『マスクメイク』の必需品として売る方向へと舵を切りました。この商品は無香料なので、香りがこもらない点もマスクとの相性が抜群だと気付いたんです」
プレスリリースを活用し、各メディアへ話題を提供。
「それだけではなく、プレスリリースを北海道のテレビ局にも持ち込み、商品を取り上げていただける機会を増やしたんです。当社は質の高い物作りには長けている一方で、マーケティングには疎いところもあり、売り方も重要だと考えるための良いきっかけにもなりました」
こうしたPRの結果、「ラ・メイキャ ゴッドパウダー」は昨年1年間の自社ECサイトの売上を1日で上回った日もありました。更に、最近はオンライン会議も増えたことで、自分の顔を見られることが増えた男性に向け、テカリを抑える「YASAO MODE(ヤサオモード)」も開発。売れ行きは上々だと言います。
「ただし、一過性のブームではなく、長期的に愛される商品を届けるのが私たちの信念です。今後も北海道から日本だけにとどまらず、世界で戦える化粧品・健康食品を開発し続けたいと思っています」
-
白いマスクの装着時は、色の違和感が目立ってしまいがちなシェーディング。「ラ・メイキャ 小顔シェーダー」は明るめのゴールドカラーで、自然な立体感を演出しやすいのが特徴。こちらもマスクメイクに最適。(提供写真)
-
粒子の一つひとつが非常に細かいのが特徴。(提供写真)
-
「ラ・メイキャ」は、女性のメイクを数多く手掛けてきたメイクアップアーティストがプロデュースしたブランド。
-
テカリや皮脂を抑える男性向けの「YASAO MODE」。このユニークなネーミングは社内の男性スタッフが考案。(提供写真)
-
最近、同社が力を入れている「ヒト脂肪間質細胞エクソソーム」配合化粧品ブランド「ルジュ」。
北海道ナチュラルバイオグループ株式会社

https://hokkaido-nb.jp/
北海道ビジネスニュース
最新記事5件
81歳で事業を立ち上げた代表の上田浩さんに、立ち上げに懸けた思いや、今後の展望を伺いました。
代表の後藤章仁さんに、後継後の取り組みや今後の展望などを伺いました。
代表の古川遥さんに、お店を立ち上げた経緯や、開店後のさまざまな変化、今後の展望を伺いました。
株式会社アクト代表の河村直樹さんに、企業の経緯や今後の展望を伺いました。
執行役員・営業本部長の西松伸悟さんと、「マッチョ介護士」を目指して奮闘中の鈴木拓己さんにお話を伺いました。