北海道ビジネスニュース 創業時からフリーアドレスを導入。新しい時代の「会社に来ない」働き方!

2021年3月29日 公開

「テレワーク」をはじめ、働き方の多様化が注目されています。コロナ禍以前、創業当時からフリーアドレス制を導入し、社長自ら社員に対して「会社に来ないで!」と促してきた会社が札幌に…。常に「学び」を念頭に置き、アップデートを続ける企業が株式会社シーラクンス。創業者であり代表取締役フェローの藤澤義博さんにお話を伺いました。
場所・時間に縛られることなく、自由にイキイキと仕事に取り組むシーラクンスの社員たち。「アップデート、自分」を合言葉に、常に成長を目指します。

創業時から取り入れた「フリーアドレス」の働き方。

函館市出身の藤澤さん。航空会社勤務を経て、2018年10月に株式会社シーラクンスを設立。

小中学生を対象にプログラミングなどを教えるデジタルスクール「D-SCHOOL北海道」や、そろばんの仕組みをiPadに置き換え幼児から学べる新しい暗算学習法「そろタッチ」など、ユニークな教育事業を展開する株式会社シーラクンス。2018年10月の創業以来、「北海道と世界を『教育』と『テクノロジー』で繋ぐ!」をビジョンに、時代をリードする取り組みを行ってきました。
そんなシーラクンスでは、社員の働き方も実にユニーク。コロナで「テレワーク」が注目されるずっと以前から、社員がデスクを持たない「フリーアドレス制」を導入しているのです。その理由を、創業者であり代表の藤澤さんに尋ねると…。
「会社創業時から『オフィスはない方がいい』と思っていました。会社に来なければできない仕事より、来なくてもできる仕事の方が圧倒的に多いもの。それなのに、わざわざ通勤時間をかけて会社にくるのはムダでしょう?効率化や生産性アップのためにも、社員にはいつも『会社に来ないで』と言っているんです。これからの時代、毎朝同じ時間に起きて、同じ時間に同じオフィスへ行く働き方は、必ずしも必要ではないはずですから」
社員には一人1台のノートパソコンと携帯電話を支給し「好きなところで仕事をする」のがシーラクンスの働き方。広報宣伝担当の石塚恵さん(集合写真:前列左)は「仕事=オフィスに行ってするもの、というイメージがあり、最初は戸惑ったのも事実です。でもリモートも自由で、働く時に集中して働くことができ、時間を有効に使えています」と話します。

社内外のつながりを生み出す新しいオフィス空間の活用。

シーラクンスの本社があるのは、親会社であるサツドラホールディングスが昨年9月に完成させた新社屋の一角。ここには「EZOHUB SAPPORO」という共同オフィススペースが設けられ、入居企業やコワーキング会員となることで、自由に利用が可能です。作業やミーティングなどに使えるスペースのほか、自由に本を読めるブックラウンジ、会議室、主にサツドラと協働・協業を行う企業向けのシェアオフィスなどが備えられています。サツドラからの委託によって、その運営の一部を担うのもシーラクンスです。

人と人とが交わる「場」を課題解決への発進基地に。

藤澤さんによると「EZOHUBが掲げるキーワードは『地域コネクティッド』。ここは、サツドラ社員をはじめ、社内外のさまざまな人たちが交わる場です。交流を通じて情報を交換したり、新しいアイデアが生まれたり。スタートからまだ半年ながら、着実にシナジー効果が生れています」。固定のデスクを持たないシーラクンスの社員にとっても、必要な時に自由に利用し、作業やミーティングなどに使えるEZOHUB は、まさにうってつけの場。石塚さんも「ここで得られた他社の社員さんやコワーキング会員さんなどとの出会いや交流を通じ、新しいアイデアや仕事へのヒントが得られています。ここでのつながりを生かし、今後は一緒にイベント開催などもしていきたいと思っています」と夢を膨らませます。
「将来的な外部への会議室有料貸し出しも検討していますし、コワーキング会員の募集も定期的に行う予定です。機会があればぜひ見学に来てください。課題先進地域と言われる北海道で、このEZOHUBを、課題解決するアイデアをどんどん創出する場にしていきたいと思っています」と藤澤さん。人が交わり、新しいサービスやイノベーションが生れる「場」づくりを進めていきたいと、意気込みを話してくれました。

株式会社シーラクンス

「北海道と世界を『教育』と『テクノロジー』で繋ぐ!」をビジョンに、幼児からシニアまで幅広い年代、幅広い分野での教育サービスを提供。職業紹介や、人と人とがつながるきっかけづくり事業、シェアオフィス事業も展開する。
北海道札幌市東区北8条東4丁目1-20
TEL.011-788-7551
https://coelaqanth.com

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