北海道ビジネスニュース【株式会社テックサプライ】
2021年1月18日 公開
ビルを守り、人を守り、地球を守る!循環型社会を目指すビルメンテナンスの会社。

専業主婦から起業を決意。理由は「子育てのため」。

厚岸町生まれ、酪農学園大学出身の幡優子さん。
「子どもたちの環境を変えないように転校させたくなかったことや、住宅ローンの金額などから就職条件を考えると、どうも難しそうだなと思って…。社会経験も浅かったうえ当時は専業主婦で、世間を知らなかったからできたことなのでしょうね。もっと社会経験があれば『起業など簡単にできることではない』と、逆に二の足を踏んだかもしれません」
大手ビル管理会社での勤務経験があり、ご主人との出会いも職場だったという幡さん。起業にあたっては「少しでも知っている仕事を…」とビルメンテナンス業界を選んだそう。ご主人が残したアドレス帳を見ながら1軒1軒営業を行い、作業員さんたちに付いて現場で仕事を覚え、ただただ無我夢中で全力疾走を続けたそうです。
一人でも多くの人に働く場を生み出したい!
「私は子どもを育てるためだけに必死で頑張って来たのに、それが従業員の生活を守り社会の役にも立っているということに初めて気付いたのです。私が子どもを養っているように、従業員たちも家族を守っている。みんな同じ、みんな家族なのだって。一人でも多くの方に働く場とチャレンジできる機会を生み出し、どんなことがあっても雇用は守っていきたい。それが私の信念です」
環境事業への取り組みで、世界中の人たちを幸せに。

「建物だって生きもの。建物の生命を守りコンディションを日々整えることは、そこで働く人や利用する人の生命や健康を守ることです。そう考えた時、どんなに一つのビルを磨いても、地球が元気でなければ人間もどんな生きものも元気ではいられないでしょう。それが私たちが環境事業に取り組む理由なんです」
日本環境設計株式会社(東京都)が推し進める〝BRING 事業〟の北海道でのけん引役を務め、小泉進次郎環境大臣とも会談を行うなど、環境活動におけるテックサプライメンバーの精力的な活動は今や全国的にも注目の的。北海道日本ハムファイターズやレバンガ北海道の公式戦・イベントなどで古着やプラスチックを集め、新たな衣料や燃料へと生まれ変わらせる活動にも取り組んでいます。
「今後は、日本環境設計株式会社さんと力を合わせて、ペットボトルからペットボトルへ、何万回再生しても劣化することのない等価再生リサイクルにも取り組んでいきたいと思っています。石油資源に頼らない社会が作れれば、石油の取り合いによる戦争だってなくなるはず。世界中の子どもたちが健康で、幸せに生きていける社会を目指し、より一層持続可能な社会、環境を目指して活動を展開していきます」
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「このシュレッダーゴミ30㎏をリサイクルすると、消毒用アルコールができるんですよ」と幡さんは楽しそうに話します。
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ビルやスーパー、工事現場など、さまざまな現場を積極的に巡回し、社員を励ましたり頑張る姿への感謝の声掛けを欠かしません。
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まるで家族のように和気あいあい。創業当時からの社員や70歳を過ぎても長く働く社員も多数在籍しています。
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日本環境設計株式会社・岩元美智彦会長が進める循環型社会への取り組みも強力に後押し。再生燃料で「デロリアン」を走らせるイベントも実現させました。
株式会社テックサプライ

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