北海道ビジネスニュース【株式会社高橋工務店】
2020年9月14日 公開
道内建設業では初。驚異的強さの塗装技術で北海道を元気に!

ポリウレアとの出合いは衝撃的なテレビ映像
「私がポリウレアを知ったのはテレビ番組です。ポリウレアでコーティングされたヘリコプターに銃弾を浴びせても、ビクともしない映像が衝撃的でした。強じんな塗膜を作るため、生卵に吹き付ければ地面にたたきつけても割れないし、水の表面に吹き付ければ人が水面に立つこともできる。アメリカ人は何というものを作るんだろうと、とにかく驚くばかりでした」
そう話すのは、高橋工務店社長の工藤豊さんです。
建築物や道路、橋、農水路などの塗装に使えるのではないかと考えて問い合わせたところ、その驚異的な性能に改めて驚き、ぜひこれを自社でも導入したいと社内会議にかけたと言います。
北海道の自然環境に合った活用の可能性は多彩に!
こうしてポリウレアに必要な設備を搭載したトラックがやってきたのは昨年2月のこと。まずは用水路の塗装に使ってみたそうです。
「用水路には10mごとにジョイントがあり使用により劣化して、水漏れが起こるようになります。通常は5〜10年に一度、コーキング(継ぎ目の隙間に充填剤を入れる作業)が必要ですが、昨年ポリウレアを塗布したところ、一冬を越えてもまったく劣化が見られませんでした。おそらく20〜30年は持つ見込みです。道や市の担当者の方たちとも『今後はこれで水路を守っていこう』と話しています」
また、製薬会社からの依頼で〝これまで何を使ってもすぐに腐食してダメになってしまっていた〟という薬品槽の内側にこの塗装を施すと、ここでもポリウレアは強じんな耐薬品性を発揮。今後は、融雪剤によるダメージを受けやすい北海道の道路や橋などにも活用していきたい、と工藤さんは笑顔を見せます。
今あるものを長く生かし地域を元気にする手助けを
工場周辺の環境整備を始めとする地域貢献や海外人材への技術指導、従業員の独立応援などにも積極的に取り組む工藤さん。現在も、社員全員が力を合わせてポリウレアの効果的な用途を研究し、北海道が抱えるどんな課題を解決していけるかを探っているそうです。今後の更なる活躍が楽しみです。
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高橋工務店社長の工藤豊さん。塗装業組合の組合長を務めるなど、同業者からも厚く信頼されています。
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2種類の液をそれぞれ噴射し塗装面でぶつけるのがポリウレアの特徴。
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除雪車のショベルをコーティングしたところ雪が付着しにくくなり、除雪効率も格段にアップしたそう。
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ポリウレアでコーティングした生卵。地面にたたきつけても割れず、2年たっても中身が腐ることはありません。
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ポリウレアでコーティングしたウレタン材。折り曲げても、コーティングは切れずしっかり内部を守ります。
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駐車場の床、工場の屋根、家の外壁、橋脚、融雪槽などさまざまな場所で活躍。付着した瞬間に固まり4秒後には完全に乾くため、工事も大幅にスピードアップします。
株式会社高橋工務店

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