北海道ビジネスニュース【有限会社おいらーく】
2020年7月6日 公開
9月、札幌東区にAI技術を駆使した最新のデイサービス施設が完成!

AIやビッグデータを駆使し、利用者に最適なリハビリを提案。

開設準備室長/柴田直彦さん
「新施設の名称はライルパークSapporo。200人の利用者様を収容できる大規模な施設です。従来のデイサービスはあらかじめ施設側が用意したリハビリメニューを、利用者様みんなで取り組むというのが一般的です。その内容も手遊びやゲーム、筋トレなど、介護する側の都合や経験則によって取り入れられたものがほとんどです。そういった既存施設とは一線を画す空間になります」と柴田さん。
「施設のキーワードは『ICTリハ』。これは全国の要介護者に関するビッグデータと一人ひとりの利用者様の年齢や病状・介護度をAIが照合し、その方に最も適したリハビリメニュー(パーソナルベスト)を導き出す、という次世代型リハビリの総称です」
ICTリハのビッグデータには『この年齢でこの介護度、こういった病状の利用者様がこのリハビリメニューに取り組んだことで、介護度や病状、検査値が改善した』という膨大な情報が収納されているとか。スマホやパソコンに利用者様のデータを入力すると、ビックデータに基づきその方が今日行うべきリハビリが瞬時に導き出されるという仕組みです。
「いうなれば、古くから引き継がれてきた定番メニューからの気ままな選択ではなく、『有酸素運動○分+ストレッチ○分+認知トレーニング○分』といった、医学的根拠に基づいた効率的なリハビリコンテンツの提供が可能になるわけです」
団塊の世代の利用を見据えた最新コンテンツをラインナップ。
「これから利用者となっていくのはパソコンやスマホも使える団塊世代の方々です。この世代の方々は趣味志向も多様ですし、センスや振る舞いも若々しいですよね。こういった方々が従来の手遊びや集団ゲームなど『やらされるリハビリ』に喜んで参加するとは考えにくいわけです」
団塊世代に自ら『行ってみたい』と考えてもらうためには、ビッグデータに基づいた的確なサービスに加え、一人ひとりの興味や関心を高める現代的なコンテンツを用意することも重要。
「さらにスポーツならゴルフ、有酸素ならウォーキングマシン…というように、利用者様が自由に選択できることも魅力です。楽しみながら体力や介護度の維持向上を図るのが、次世代型リハビリの大きな特徴なんです」
働く環境も大幅に省力化。介護の仕事が身近になりそう。
「これまでは、利用者様の入退館・リハビリ内容などをそれぞれの担当が専用の用紙に記入する必要がありました。加えて日報や月次作業の実績報告書の作成などが負担となり、残業になることもありました。しかしICTリハが稼働すれば、利用者様のリハビリの詳細からバイタル(心拍や呼吸などのデータ)まで、パソコンに自動的に記録されるようになり改めてデータを打ち込んだり記入したりする必要がなくなります。さらにこれらのデータは一元化され、誰でも簡単に閲覧できるため、スタッフ間の業務の申し送りや連携も驚くほどスピーディになるわけです」
さらにICTリハは、送迎車両にも先進システムを導入し、よりスピーディで安全な利用者様の送迎を可能にします。
「こうした環境の変化は業務の省力化や簡略化をもたらすだけでなく、デイサービスを明るく開放的なものにしてくれます。これまで未経験者にはやや遠い存在だった介護の仕事が、楽しそうな仕事・働いてみたい仕事に変わっていくのでは、と期待しているんです」

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広々としたスペースを確保。同社では最大200人の利用を見込んでいます。(写真はイメージです)
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フィットネスジムを思わせるマシンのラインナップ。介護予防にも効果を発揮しそう。(写真はイメージです)
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9月に「銭函デイトレセンター」もオープン!
有限会社おいらーく

https://www.oira-ku.com
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