北海道ビジネスニュース【Cafe & Bar ROGA】
2020年6月22日 公開
築110年以上の歴史ある建物を誰もが帰ってこられる「家」に!

夢にチャレンジできるのは、帰るべき場所があればこそ。

Cafe&Bar ROGAオーナー、東洋カメラハウス代表の太田晃資(おおた こうすけ)さん。
明治時代後期に造られたこの建物は、もともとROGAオーナー・太田さんの実家。住居兼店舗の母屋で「東洋カメラハウス」というカメラ店を営み、石造りの建物部分を倉庫にしていたといいます。
太田さんは老人福祉を専門に学び、介護職として青年海外協力隊で南米・パラグアイに赴任したこともある経歴の持ち主。なぜここでカフェを始めたのか、その思いをこんなふうに話してくれました。
「僕はこの石蔵の4代目。以前、協力隊という〝夢〟に挑戦できたのも、家族がいて帰れる場所があったからでした。ここで長年商売を続けてきた両親への尊敬の思い、生まれ育ったこの場所で自分も商売を続けていきたいという思い、年齢も業種も国籍も違うたくさんの仲間たちが帰ってこられる場所を作りたいという思い。そういったものが全部合わさった時に生まれたのがROGAだったんです」
ROGAはパラグアイの言葉で〝家〟を表わすそう。その言葉を文字通り形にしたかのように、ROGAの居心地のよさは天下一品。スタッフの心温まる接客や料理のおいしさと相まって、毎日のように通う常連客、時間を忘れてくつろいで過ごす人が大勢います。
思い出いっぱいの実家で〝残す〟ためのサービスを。

「両親が営んできた〝カメラ店〟という仕事は、残念ながら未来に向けて生き残っていくには難しい業種だったと思います。ですが、世の中の人が写真を撮らなくなったのかというとむしろ逆。写真を撮って記憶を残すこと自体は、以前にも増してみんなが大切にしているはずです。だから僕はここを、思い出を残しきずなを深めるための空間にしたいと思いました。〝残すサービス〟としてのレンタルスペースを始めようと考えたんです。そしてここをいつまでも守り続け、いつでもみんなが帰ってこられる〝家〟にしたいと思っています」
人も空間も可能性は無限大。かけがえのない価値に気づいて。

「人も空間も、思っている以上にそれぞれかけがえのない価値があり、さまざまな可能性があるはず。はじめから諦めて、自分自身で可能性を狭めるのはもったいない。みなさんも自由なアイデアでどんどんこの場所を利用してください。一人で考えるのが難しければ一緒に考えましょう。僕は喜んで相談に乗りますよ!」
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レンタルギャラリー(写真)の利用は1日7,000円〜、キッチン付きレンタルルームの利用は3時間6,000円〜。音響やプロジェクター設備もあり、ROGAからのケータリングも可能。展示会やパーティー、イベントなど、アイデア次第でさまざまな用途に利用できます。
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美容室omoya店主・伴友太さん(左)は太田さんの高校時代の野球部後輩、THE BARBER I`E 店主・森川誠二さん(右)はもともとROGAの常連客。東洋カメラハウスの未来に向けてタッグ!
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人気ベーカリー「しげぱん」の市内3店舗目となるあげぱん。オーナーが太田さんの知人だったことから入店を決めたそう。
Cafe & Bar ROGA

info@toyocamerahouse.com
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