福祉の事務作業をITで解決。生き生き働ける現場仕事にこそ、全力を注いでほしい。【株式会社ファミリーケアサポート】
2023年8月7日 公開
20年積み重ねたノウハウを支援を必要とする子どもたちに
留萌市で高齢者の訪問介護事業からスタートしたファミリーケアサポート。2016年には札幌市にも進出し、先進リハビリに取り組む「リハビリテーション颯」を開設。現在は留萌市、増毛町、札幌市で複数の事業を展開し、100名以上のスタッフが活躍しています。
「高齢者介護で20年にわたり積み重ねてきたノウハウを、支援を必要とする子どもたちのために生かせればと考え、2020年に児童福祉事業に進出しました。リるとは成長支援型の児童発達支援・放課後等デイサービスと位置付けており、作業療法士など専門職による本物の療育を提供することをコンセプトとしています」
同社の介護事業は積極的なIT活用でも知られており、介護記録や請求業務等の事務作業にいち早く業務支援システムを導入。前述のリハビリテーション颯でも利用者の意欲や主体性を見える化するシステムを取り入れています。
「児童福祉事業でも当初からIT活用を視野に入れていました。ただ、児童デイのための業務支援システムは、介護施設向けのシステムほど選択肢がなく、使い勝手が悪かったり、必要な機能が実装されていなかったり。当社もしばらくは他社のシステムを使っていたのですが、思うような効率化が図られず、自社で一から開発することを決めたんです」
「高齢者介護で20年にわたり積み重ねてきたノウハウを、支援を必要とする子どもたちのために生かせればと考え、2020年に児童福祉事業に進出しました。リるとは成長支援型の児童発達支援・放課後等デイサービスと位置付けており、作業療法士など専門職による本物の療育を提供することをコンセプトとしています」
同社の介護事業は積極的なIT活用でも知られており、介護記録や請求業務等の事務作業にいち早く業務支援システムを導入。前述のリハビリテーション颯でも利用者の意欲や主体性を見える化するシステムを取り入れています。
「児童福祉事業でも当初からIT活用を視野に入れていました。ただ、児童デイのための業務支援システムは、介護施設向けのシステムほど選択肢がなく、使い勝手が悪かったり、必要な機能が実装されていなかったり。当社もしばらくは他社のシステムを使っていたのですが、思うような効率化が図られず、自社で一から開発することを決めたんです」
きめ細やかな情報共有が家庭との強固な協力関係を
外部システムベンダーの協力を得て、児童デイサービスに特化した業務支援システムの開発に着手した同社。日々の業務の中でどんな機能があれば良いかを検証し、かゆいところに手が届くシステムを目指したと髙嶋さんは説明します。
「児童デイと高齢者施設の大きな違いが、保護者様との連携がとても重要であるという点です。本来、療育は切れ目なく行うことが理想ですが、私たちが直接かかわれる時間は限られており、それ以外は家庭に委ねるしかありません。つまり、スタッフと保護者様が、それぞれどのように子どもとかかわったか、情報共有が不可欠なんです。
一般的な施設では連絡ノートなどでやりとりをすることが多いですが、支援記録に書いたことをもう一度ノートに手書きしなければならなかったり、せっかく書いたノートを保護者様が見てくれなかったりすることもあります。
その点、Qlabは支援記録に書いたことを簡単に連絡ツールにコピーでき、保護者様もスマホでいつでも確認することができます。文字だけでなく写真も送れるので、お子さんの様子により関心を持ってもらい、強固な協力関係を築くことにもつながります」
同システムには支援計画を保護者と共有する機能もあるため、スタッフ、保護者それぞれが同じ目標を共有しながら子どもの支援に取り組めるのだそう。その他、子どもの送迎予定を管理したり、請求業務をしたり、児童デイサービスで行われる事務作業のほとんどがQlab上で完結できるようになっています。
「児童デイと高齢者施設の大きな違いが、保護者様との連携がとても重要であるという点です。本来、療育は切れ目なく行うことが理想ですが、私たちが直接かかわれる時間は限られており、それ以外は家庭に委ねるしかありません。つまり、スタッフと保護者様が、それぞれどのように子どもとかかわったか、情報共有が不可欠なんです。
一般的な施設では連絡ノートなどでやりとりをすることが多いですが、支援記録に書いたことをもう一度ノートに手書きしなければならなかったり、せっかく書いたノートを保護者様が見てくれなかったりすることもあります。
その点、Qlabは支援記録に書いたことを簡単に連絡ツールにコピーでき、保護者様もスマホでいつでも確認することができます。文字だけでなく写真も送れるので、お子さんの様子により関心を持ってもらい、強固な協力関係を築くことにもつながります」
同システムには支援計画を保護者と共有する機能もあるため、スタッフ、保護者それぞれが同じ目標を共有しながら子どもの支援に取り組めるのだそう。その他、子どもの送迎予定を管理したり、請求業務をしたり、児童デイサービスで行われる事務作業のほとんどがQlab上で完結できるようになっています。
北海道の児童デイスタッフが笑顔で働ける環境が広がれば
Qlabのようなシステムを積極活用する理由について、髙嶋さんは、スタッフが生き生きと働けるようにするためと説明します。
「高齢者介護でも児童デイでも、事務作業自体がなくなるわけではありません。支援記録をつけるのも、請求業務をするのも、大切な作業です。ただ、この業界で働く人の多くは、利用者さんと直接触れ合うことにやりがいや喜びを感じています。事務作業に一番やりがいを感じるという人はきっと少ないはず(笑)。であれば、必要な事務作業が効率よく進むシステムを活用することで、時間にも気持ちにも余裕が生まれ、スタッフは利用者さんとより深くかかわることができます。かかわりが多くなるほどスキルも磨かれ、利用者さんにも質の高いサービスを提供できるようになります」
リるとでも子どもたちと触れ合っている時のスタッフが一番輝いているという髙嶋さん。事務作業のための残業はほとんどなく、スタッフの定着率は高いと言います。
また同社ではせっかく開発したシステムを多くの人に活用してほしいと、他社への提供もスタートしています。
「多くの施設で使ってもらい、フィードバックを得ることで、更によいシステムへバージョンアップしていけます。全国どこでもお使いいただけますが、まずは北海道で児童デイを運営している方々に使っていただき、スタッフが今以上に笑顔で働ける環境が広がっていけばと思っています」
「高齢者介護でも児童デイでも、事務作業自体がなくなるわけではありません。支援記録をつけるのも、請求業務をするのも、大切な作業です。ただ、この業界で働く人の多くは、利用者さんと直接触れ合うことにやりがいや喜びを感じています。事務作業に一番やりがいを感じるという人はきっと少ないはず(笑)。であれば、必要な事務作業が効率よく進むシステムを活用することで、時間にも気持ちにも余裕が生まれ、スタッフは利用者さんとより深くかかわることができます。かかわりが多くなるほどスキルも磨かれ、利用者さんにも質の高いサービスを提供できるようになります」
リるとでも子どもたちと触れ合っている時のスタッフが一番輝いているという髙嶋さん。事務作業のための残業はほとんどなく、スタッフの定着率は高いと言います。
また同社ではせっかく開発したシステムを多くの人に活用してほしいと、他社への提供もスタートしています。
「多くの施設で使ってもらい、フィードバックを得ることで、更によいシステムへバージョンアップしていけます。全国どこでもお使いいただけますが、まずは北海道で児童デイを運営している方々に使っていただき、スタッフが今以上に笑顔で働ける環境が広がっていけばと思っています」
株式会社ファミリーケアサポート
北海道ビジネスニュース
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