「すむところ」の紹介をお願いします。
2017年に旭川市とその近隣を中心に発刊しました。特別養護老人ホームからサービス付き高齢者住宅まで多様な入居系施設をカタログのようにまとめています。現在発売中の2021年度版では、4地域に分けて道内全エリアをカバーしました。施設の掲載数は約1600カ所に及び、道内にある施設の6割以上を網羅しています。
なぜこうした事業を始めたんですか?
当社はもともと介護福祉施設のWebサイト制作が主軸事業でした。道内では7、8年前に老人ホームの新設が相次ぎ、それに伴ってサイトの制作依頼も急増し、施設のオーナーさんとのお話から、入居希望者の「施設探し」が想像していた以上に難しいことを知りました。特に糖尿病や人工透析、床ずれなどの病気を抱えていると、看護師の有無や医療行為の適用範囲が合う場所を探さないといけない。しかし、当時は情報が整備されておらず、ケアマネージャーや病院の担当者が選んだ数件の施設の中から選択するしかありませんでした。大半の人にとって介護福祉施設は“終の住処”となる場所です。人生の終わりを迎える場所を決めるには、選択肢があまりに少ない。施設探しをする人にもっと力になれることはないか、そんな気持ちがすべての始まりでした。