私の選んだ職場 自分自身も、家庭生活も、子どもと向き合う時間も、大切にできるようになりました【新札幌パウロ病院】

2022年8月8日 公開

リハビリを中心とする回復期病棟や長期にわたる療養を行う慢性期病棟、神経難病の患者様が入院する特殊疾患病棟などを備えた新札幌パウロ病院。今回は、介護職員の中井絵美子さんに職場の魅力を伺いました。
中井絵美子さん
プライベートでは二児のママ。コロナ禍の前は1週間程の長期休暇を取り、地元の大阪に帰ったことも。

決まった時間で働けることを重視。 

中井さんは大阪府のご出身。事務職として働いていた時、研修で札幌市を訪れ、いつか暮らしてみたいとあこがれるようになりました。
「母は50代から訪問介護にチャレンジしました。生き生きと仕事と向き合う姿に私も影響を受け、介護職員初任者研修を修了したんです。程なくして札幌に移住することを決め、市内の特別養護老人ホームで働き始めました」

中井さんは介護職として5年程勤務。高齢者の生活を支えるというやりがいは大きかった一方、労働環境の面ではプライベートを充実させることが難しかったと振り返ります。
「担当する利用者様の人数が多いこともあり、日々のレクリエーションや毎月の誕生会といったイベントの準備を業務時間内に終わらせられない環境でした。結果として残業が増えたり、家に持ち帰ったりと、自分の時間を削らなければならなかったんです。結婚はしていましたが、子どもを産むという選択肢は考えられませんでした」

加えて、早番や遅番、日勤、夜勤と勤務が不規則。今度は「決まった時間で働ける」を重視して転職先を探したところ、二交代制で残業も少ないという新札幌パウロ病院の求人に出会いました。

フラットな関係のチーム医療の一員に。

中井さんは新札幌パウロ病院の7病棟に配属されました。ここは、人工呼吸器や人工透析装置などを付けながら暮らす寝たきりの患者様が大半なのだそうです。
「介護職員は排泄や食事、入浴、口腔ケアなどにあたっています。ベッド上で生活する患者様がほとんどなので、横になった状態で着替えを行うなど介護施設の介助に比べると体の負担が軽減されました。レクリエーションもありませんし、介護記録などの事務作業も少ないため、残業もほぼないんです」

一方、患者様はいつ最期を迎えてもおかしくない状態なのだとか。だからこそ、体をふきながらゆっくりと会話を交わすなど、一日一日のケアを大切にしなければならないと言います。
「病院での介護は医療的なケアが優先されるのは当然です。けれど、当院では医師や看護師、臨床工学技士などとフラットな関係でチーム医療を進めています。患者様の容態が急変した時でも医療スタッフが常に周囲にいるので心強いですし、みんなが協力し合い、意見を出し合いながら対応するのも大きな手応えがあります」

子育て世代が多く、「お互い様」の雰囲気。

中井さんは、4歳と0歳のお子さんを持つ働くママ。介護職員や看護師にも子育て世代が多く、産休・育休が取りにくい雰囲気はまったくなかったと笑顔を見せます。
「当院はとにかく子育てに理解があり、子どもが保育園で突発的に熱を出して『お迎えコール』の連絡がくる時も、周りからすぐに帰るように促されます。子どもが小学生になるまでは夜勤が免除されますし、保育料の半額を助成してくれる福利厚生も大助かりです。生活スタイルも整ったので、子育ても、家庭生活も、自分自身もすべて大切にできるようになりました。それが仕事へのモチベーションにつながる好循環を実感しています」

日々の暮らしが充実するようになったばかりか、公休と有給休暇を組み合わせて連休を取ることも十分に可能。コロナ禍の前には1週間の長期休暇をもらい、大阪の実家に帰ったこともあるそうです。
「緩和ケアや終末期ケアについては、まだまだ学ぶべきことが多いですが、一つ上へのキャリアアップとしてケアマネジャーの資格取得も目指しています」

働きやすさ3つのポイント

子育て世代に、手厚い環境。
幼少の子どもがいるママ世代の職員も多く、「お互い様」で協力し合って働ける環境。保育料半額補助なども好評です。
二交代制で有給休暇も取りやすい環境。
シフトは4週9休で、体調が整いやすい二交代制。有給休暇も取得しやすく、公休と組み合わせて長めの連休を取ることも可能。
一人ひとりに合わせた教育。
どう教えると覚えてもらいやすいか考えながら、新人さん一人ひとりに合わせた指導を実施。未経験者も成長しています。

全員が気持ち良く働ける環境を目指しています。

主任/三田希久代さん

当院の医療や介護は時代の変化に対応しながら少しずつ進化してきました。それは働き方の面でも同様です。私が介護職員で初めて産休・育休を取得したことを皮切りに、若い世代が妊娠・出産を経ても働きやすくなり、復職・勤続できる雰囲気と理解が得られるようになってきました。介護記録の記載を廃止しましたので、残業もほとんどありません。
今は介護の技術や知識が体系化され、未経験からでもチャレンジしやすい環境になりました。私も主任として新人さんの教育にあたる機会が多く、専門用語からひもといたり、こまめに声を掛けたり、一人ひとりが覚えやすいように指導しています。一緒に働く人が笑い合いながら、気持ち良く働ける場作りを大切にしています。

医療法人中山会 新札幌パウロ病院

「患者さんの目線で優しい医療を」を基本理念に、回復期病棟、慢性期病棟に加え、人工呼吸器や人工透析装置を活用した急性期病院の機能も導入。「入院したいけれど受け入れ先がない」という患者様を積極的に受け入れられるよう進化中。
北海道札幌市厚別区厚別東2条6丁目4番1号
TEL.011-897-4111
https://www.byo-in.com/

私の選んだ職場

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