北海道発!商品誕生エピソード 聞き上手になれるカードゲーム キキジョーズ!【株式会社イーパブリッシャー】

2026年10月26日 公開

19歳で起業し、Webマーケティングや広告事業など、インターネットの世界で20年以上ビジネスを続けてきた阿部翔太さん。デジタルの世界で活動してきた彼が、新たに開発したのが、その名の通り「聞き上手」を目指すカードゲーム「キキジョーズ!」です。なぜ今、アナログな物作りに挑戦したのか。ユニークな誕生エピソードを伺いました。
テーマカードが「AIでできるようになってほしいこと」であれば、まずはそのテーマについて話してもらい、次にキーワードカードを使って深掘りしていきます。話し手は「最も話を聞いてくれた」と感じた人に得点カードを渡し、最も多く得点を獲得した人が「一番の聞き上手」となります。価格は3,500円(税込)、通販サイトBASEにて販売中(https://epublisher.base.ec/)。

19歳で起業し、
ネットビジネスの世界へ。

株式会社イーパブリッシャー代表取締役 阿部 翔太さん

阿部さんは旭川市出身。インターネットビジネスを始めたのは、札幌の専門学校在学中の19歳のころでした。
「2000年代半ば当時は、世の中でさまざまなネットビジネスが生まれていたころでした。高校の同級生でも月に30〜40万円も稼いでいる人がいて、ネットってすごいな、自分にも何かできそうだなと思ったのが、この世界に身を置いたきっかけです」
まず始めたのは骨董店の商品をネットオークションやECサイトで販売するビジネス。そこで着実な手応えを得て、専門学校を退学し起業。その後、検索エンジンの仕組みを研究してWebマーケティングや広告などへと事業を拡大していきます。
「当時の検索エンジンは今ほどアルゴリズムが複雑化していなくて、研究していくとアクセス数を増やすための『勝ち筋』が見えてきたんです。アクセス数が増えるとサイトに掲載される広告枠も価値が上がるので、次は広告を提案して売っていく…それも軌道に乗って、30歳ぐらいには、経済的な自由度もかなり高まったので、これからは『好きな仕事だけやっていく』という形に変わっていきました」
6年前、第一子の長男が誕生してからは、仕事から離れ子育て中心の生活を送っていたという阿部さん。一方で、次第にある思いも芽生えていったと言います。
「ネットのものって、形として残らない感覚があるんです。特に僕は裏方の仕事が多かったので、人に説明しにくいものも多くて…次に何かやるなら、もっと表立った仕事で、実際に手に取れるアナログな物作りがしたいと考えていました」

5歳の息子との会話から
「聞くゲーム」が誕生。

そんな中、仕事仲間との集まりで「利益度外視でアナログなものを作りたい」とプロジェクトが発足。阿部さん自身がドイツ製のアナログゲームが好きで、300点以上を持つほどのマニアだったことから、ゲーム開発に乗り出します。更に、当時5歳だった長男との日常もヒントになりました。
「子どもってまとまりの無い話が延々と続くので、大人側も聞くことに疲れちゃうんですよね。そこで『パパが話すから質問してね、次はパパが質問するからね』という感じで、交互に質問し合う習慣を付けるようにしたんです。よく考えると、大人同士の会話でも、相手の話をどう聞けばいいか迷うことってありますよね。そこから、会話を起点にしたカードゲームを思い付きました」
試作段階では自宅でプリントしたものを仲間たちと実際に遊びながら、改良を重ねていきました。
「最初はトークテーマだけをカードにして、自由に質問していくゲームだったんです。でもテストすると、元々聞き上手な人ばかりが話してしまって、質問が思い付かない人は、なかなか会話に入れませんでした。そこで、質問のきっかけになる『キーワードカード』を作り、誰もが会話しやすいルールへ改善していきました」

お金よりも、
楽しい物作りを。

こうして生まれた「キキジョーズ!」は、2026年9月8日に販売開始。初回はあえて小ロットで製造し、まずはアナログゲーム好きからの反応を見ながら改善を加えていく方針です。物作りを楽しむためにも、大量生産や広告の打ち出しは控えているとか。完成したゲームは、開発のきっかけとなった長男とも実際に遊んでいるそうです。
「息子はすごく楽しんでくれています。最近は普段の会話でも『明日何する?』とか『それいつやったの?』とか、まるでカードを使っているような質問をしてくれるようになって、僕の苦労が減りました(笑)。まさに、聞き上手になってきている実感があります」
今後は、より子ども向けのトークテーマを取り入れた「キキジョーズ!キッズ」も構想中だという阿部さん。
「お金だけを考えるなら、従来通りネットの仕事を続けるという選択肢もあります。でも今は、お金のためではなく、自分が楽しいと思えること、子どものためになることをやりたいと考えています。仲間と集まって、遊びながら何かを作る…これくらいの距離感がちょうどいいのかもしれません」

株式会社イーパブリッシャー

代表の阿部翔太さんが19歳で個人事業を開始し、25歳で法人化。Web制作やWebマーケティング、広告事業、アプリ開発など、インターネットを軸に幅広い事業を手掛けてきた。近年は知育玩具ブランドやカードゲームの開発にも取り組んでいる。

北海道発!商品誕生エピソード

最新記事5件

聞き上手になれるカードゲーム キキジョーズ!【株式会社イーパブリッシャー】 2026年10月26日 公開

19歳で起業し、インターネットの世界で20年以上ビジネスを続けてきた阿部翔太さんに、「聞き上手」を目指すカードゲーム「キキジョーズ!」のユニークな誕生エピソードを伺いました。

「白い恋人」の石屋製菓が贈る、あんこスイーツの新定番。 あんボヤージュ!ガレット・どらやき【石屋製菓株式会社】 2026年10月5日 公開

「白い恋人」でおなじみの石屋製菓株式会社が発売した、十勝産小豆のあんこを使ったお菓子「あんボヤージュ!」について、開発に携わった島田実さんにお話を伺いました。

砂糖作りの老舗が生んだ新食感スイーツ みるくのくも【北海道糖業株式会社】 2026年9月21日 公開

グラニュー糖や上白糖の製造を手掛けてきた北海道糖業株式会社の新ブランド「Beetopen」。その第一弾商品、わたあめ「みるくのくも」について、取同社事業開発部の大葛さんにお話を伺いました。

苦境を乗り越えて生まれた、紙で作る立体模型 やまつみ【合同会社やまつみ工房】 2026年3月30日 公開

札幌市で紙製の立体地形模型キットを製作・販売する「やまつみ工房」。商品が誕生するまでのエピソードを伺いました。

北海道での森林浴を思わせる、アカエゾマツの香り。UNCOMPLICATED エッセンシャルオイル【合同会社フィランソロフィー】 2026年3月9日 公開

北海道産アカエゾマツから作られた、エッセンシャルオイルブランド「UNCOMPLICATED(アンコンプリケイテッド)」について、代表の笠井さんに商品開発に懸ける思いを伺いました。

ページトップへ戻る