北海道発!商品誕生エピソード【道産野菜100%のまったく新しい離乳食/Hokkaido Made Baby Potage(ベビポタ)(札幌市)】
2019年7月22日 公開

道産食材と保存性にニーズを見いだして。

株式会社Hokkaido Products
代表取締役/鹿毛伊織さん
「僕は大阪出身で大学進学を機に北海道に渡りました。その後は児童福祉の業界を中心に働き、北海道150周年の節目に、地元以上に大好きになったこの大地の役に立ちたいと起業したんです」
鹿毛さんが注目したのは北海道の食。さっそく道産食材を使った商品の市場調査に乗り出したところ、子ども向けのフード類がないことに気が付きました。
「僕自身も子育て中です。ママやパパ、そして子どもにとってより良い環境を作りたいという思いも重なり、道産食材を使った離乳食の分野に挑戦しようと思いました」
家庭で離乳食を作ると、野菜を煮て裏ごしするなど手間がかかるのが難点。レトルトを食べさせようにも、開封後は使い切らなければなりません。
「調理が簡単で使いたい時に使いたい分だけ食べさせられると便利。なおかつ、道産食材にこだわった高品質な離乳食は、潜在ニーズも高いと考えました」
食材も製造もデザインも、すべてを最高品質に。
「滝上産業さんは基本的にメーカーの原料を製造するB to B企業ですが、ツテがあるわけではないので、いきなり飛び込み、ベビーフードを作りたいと直球を投げました(笑)」
最初のうちは「消費者向けの商品は作った経験がない」と戸惑われたとか。けれど、鹿毛さんは足しげく通い詰めては熱意を伝え続けたことで、「分かった。一緒に開発しよう」と共感の言葉をかけてもらえました。
「目指したのは最高品質。素材には契約栽培農家の新もの野菜を厳選し、フレークを水で戻した際の舌触りや食感までこだわり抜きました。製造してくれる滝上産業さんにとっては手がかかる分、ハイクラスな価格で勝負しようと販路開拓に飛び回りました」
鹿毛さんの言葉「最高品質」は商品だけでなく、パッケージにも当てはまります。デザインを依頼したのは、国内外の受賞歴も多く、北海道を代表するアートディレクター・デザイナーの寺島賢幸さん(寺島デザイン制作室代表)。おしゃれでギフトにも最適な洗練されたデザインに仕上がりました。
現在は百貨店やベビー商品に特化した店舗、さらには海外も含めた50カ所と直接取り引きをしています。
販売の先にある、悩みを共有する場。
「僕は離乳食を販売して終わり…ではなく、この商品を通じて、ママやパパがありのままの悩みを話せる場を作りたいと考えました。そのため、ユーザーを中心とする触れ合いの場としてサロンを開いたんです」
今やユーザー同士が自発的にサロンを開いたり、SNSでつながったり、鹿毛さんの思いの輪が少しずつ広がっています。
「離乳食が必要な時期は生後5カ月から1歳4カ月ごろまで。サロンでは商品のことをもっと早く知りたかったという声も多く、僕も申し訳ない気持ちに…。当面はベビポタを定着させることが使命ですが、ゆくゆくは子どもの月齢に応じて適切な情報をスピーディに届けられるITサービスにもチャレンジしていきたいです!」
ここがこだわり!開発のポイント
保存性の高い瓶詰めはもちろん、袋詰めにはジッパーを付け、使いたい時に使いたいだけ食べられるよう工夫。
製造方法は一般的な「フリーズドライ製法」ではなく、「蒸気式ドラムドライヤー製法」で瞬間乾燥。野菜の香り・旨みを丸ごとフレーク化。
お祝いやギフト向けの瓶詰めも、普段使い用の袋詰めもおしゃれなデザイン。袋詰めは自立するなど使い勝手も抜群!
北海道の顔が見える契約栽培農家から仕入れた新もの野菜だけを加工。もちろん、添加物や着色料、保存料は未使用。
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パックタイプ
40g/各594円(税込み)
80g/各1,080円(税込み) -
瓶タイプ
50g/各1,080円(税込み) -
セットになったギフトボックスも人気!
株式会社 Hokkaido Products
https://www.hokkaido-products.jp
北海道発!商品誕生エピソード
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