老舗ホテルの屋上で養蜂!?都市型養蜂ではぐくむサステナブルなホテルづくり。【株式会社グランビスタホテル&リゾート】
2025年9月22日 公開
ホテルのファームではぐくまれる
新鮮な野菜とホスピタリティ
「西区の小別沢という、都市部近郊にありながら自然豊かな土地に、100平米ほどの農園をつくりました。肥料や農薬を使わない『木村式農法』を取り入れて、毎年トマトやズッキーニ、フルーツほおずき、じゃがいもなどを栽培しています。更にホテル内のレストランでこの野菜を料理に使い、国内外問わず多くのお客さまにご好評いただいてきました」
ホテルの料理長とも話し合い、開発したレシピに合わせて栽培野菜を選定するなど、レストランとの連携事業としても広がりを見せているというこの事業。更に、「畑で育つのは野菜だけではありません」と石立さんは続けます。
「市街地から1時間足らずで訪れることのできるファームは、若手社員の研修の場としても活用されています。畑を耕し、水をやり、草を取る…そんな一つひとつの作業を通して、自分たちが提供するものがどのようにしてはぐくまれているのかを肌で感じることで、より丁寧なホテルサービスを心掛ける意識が生まれるんです」
四季折々の味も魅力な
ホテルならではの養蜂
「中島公園に隣接し、季節ごとの花々に囲まれた当ホテルならではの特徴を生かしています。始めは外部企業の協力を得て、本州で採取した健康な女王蜂を迎え入れ、巣箱の設置を試みました。最初はなかなか蜂が帰巣せず苦戦していたのですが、設置場所を何度か変えるうちに、安定してはちみつが採れるようになっていきました」
今ではなんと、30キログラムものはちみつが採れるようになったそうで、採取したはちみつは瓶に詰めてホテル内で販売している他、朝食ブッフェでも提供しています。
「季節ごとに味が異なるのも、当ホテルのはちみつの魅力です。例えば春に採れる桜由来のはちみつはさらりとした舌触りで、あっさりとした甘味の後に、ほんのり桜の風味が広がります。初夏を迎えるころには、ほろ苦く、ハーブの香りが特徴のシナノキのはちみつが採れるんです。四季折々の花が咲く中島公園に隣接しているからこその楽しみ方だと思います」
はぐくんできた価値観を
レガシーとして託したい
「北海道産生乳から作られた『くろまつないブルーチーズ』を使用し、あえて均一に練り込まず、ゴロっとしたチーズの塊がところどころに残るように作りました。青カビ由来の独特の香りと熟成された塩味に、お酒が進むという声も多数いただいています」
一方、新たな開発だけでなく、食品ロスの削減にもより一層注力していきたいと話す石立さん。2027年には老朽化による建て替えのため、閉館を予定している同ホテルですが、農園や養蜂事業で築き上げてきた価値をレガシーとして継承していきたいと続けます。
「ブッフェや宴会など、食事の形式によっては食品廃棄量が増えてしまうのがホテル業界全体の課題です。現在も手付かずの料理を従業員食堂で利用するなど、お客さまから直接見えない所でもサステナブルな取り組みを行っています。今後も変わらず、地域の価値を創造・発信し、社会課題に向き合い続けるホテルづくりを目指していきます」
株式会社グランビスタ
ホテル&リゾート
https://www.granvista.co.jp/
北海道ビジネスニュース
最新記事5件
同社代表を務める齊藤浩二さんに、事業に込めた思いと「北海道をみんなに優しい地域にしたい」と願う未来のビジョンについてお話を伺いました。
新たに「シェア型書店」をつくったきっかけについて、代表の星野恵さんにお話を伺いました。
札幌・手稲区で2025年にオープンした「MUN'S DOUGHNUT(ムンズドーナツ)」。オーナーの西理沙さんにお店を開業したきっかけや、店づくりに懸ける思いを伺いました。
パブリックアーティストである渡辺元佳(もとか)さんに、プロジェクトに懸ける思いや今後の展望を伺いました。
代表の小川順子さんに開業までの道のりと、お店に込めた思いを伺いました。




