北海道でSDGsの目標達成に貢献する【ココルクえべつ(つしま医療福祉グループ)】(江別市)
2022年2月10日 公開
誰もが住み慣れた街で生涯にわたって安心して健康に暮らすことができ、世代を超えた多くの方がふれあい交流していく共生のまちづくり。江別市ですすめられている「生涯活躍のまち構想」の舞台となっているのが共生のまち『ココルクえべつ』です。SDGsの観点からも業界の注目を集める同施設の取り組みについて、小林総合施設長にお話を伺いました。
介護の未来を見据え、40年も前から介護人材の育成を。
ココルクえべつを運営する「日本介護事業団」は、高齢者・障がい者等介護施設を運営する社会福祉法人のほか、医療・福祉の人材育成を推進する日本医療大学の運営等も手がける「つしま医療福祉グループ」に属しています。
「つしま医療福祉グループの創始である『ノテ福祉会』が設立されたのは昭和58年。まだ介護制度も整備されていない、いわゆる措置の時代ですが、その当時から介護人材の重要さに着目し、日本医療大学の前身となる日本福祉学院を設立し人材育成に取り組んでいました」
いうなれば、今から40年も前に「すべての人に健康と福祉を(SDGsの目標3)」の実現を目指す事業に着手していたということ。業界でも群を抜く先見性を持ち合わせていた証とも言えるでしょう。
「こういった介護を先駆けていくという風土がグループ全体に根付いていたからでしょう。江別市が掲げた『生涯活躍のまち構想』の運営というビッグプロジェクトにつしま医療福祉グループが手を上げたのも、当然の流れであったと思います」
「つしま医療福祉グループの創始である『ノテ福祉会』が設立されたのは昭和58年。まだ介護制度も整備されていない、いわゆる措置の時代ですが、その当時から介護人材の重要さに着目し、日本医療大学の前身となる日本福祉学院を設立し人材育成に取り組んでいました」
いうなれば、今から40年も前に「すべての人に健康と福祉を(SDGsの目標3)」の実現を目指す事業に着手していたということ。業界でも群を抜く先見性を持ち合わせていた証とも言えるでしょう。
「こういった介護を先駆けていくという風土がグループ全体に根付いていたからでしょう。江別市が掲げた『生涯活躍のまち構想』の運営というビッグプロジェクトにつしま医療福祉グループが手を上げたのも、当然の流れであったと思います」
終の棲家や障がい者のための職場が備わった理想の介護空間。
江別市大麻に位置し3万平方メートルの敷地を有するココルクえべつには、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、通所リハビリテーション、看護小規模多機能型居宅介護施設、サービス付き高齢者向け住宅のほか、障がい者が暮らすグループホームなど多種多様な介護施設が揃っています。
「高齢の利用者様には予防介護から重度の方まで支えることができるあらゆる介護施設を備えていますし、障がい者のみなさんが働くためのパン工房やレストラン(就労継続支援A型事業所)も開設されています。生涯活躍のまち構想が唱える『住み慣れたまちで生涯にわたって暮らすこと、働き続けること』を、具体的な施設や受け皿を設けながら実践しているんです」
高齢者にとっては例え介護の度合いが進んでも一生住み続けられる住まいがあり、障がい者の方々には自分の役割や自分が必要とされている喜びを感じながら働き続けられる職場がある。ココルクえべつは、さながらSDGsの目標11「住み続けられるまちづくり」の実像版ともいえそう。
「工房一つとっても、そこにはパン職人、接客、レジ担当、清掃などさまざまな仕事があります。共同作業が苦手、人と接するのが好き、手先が器用など、障がい者一人ひとりの性格や嗜好に合った仕事を見つけ、専門性を磨きながら長く楽しく働いていただくことも大切なんです」
「高齢の利用者様には予防介護から重度の方まで支えることができるあらゆる介護施設を備えていますし、障がい者のみなさんが働くためのパン工房やレストラン(就労継続支援A型事業所)も開設されています。生涯活躍のまち構想が唱える『住み慣れたまちで生涯にわたって暮らすこと、働き続けること』を、具体的な施設や受け皿を設けながら実践しているんです」
高齢者にとっては例え介護の度合いが進んでも一生住み続けられる住まいがあり、障がい者の方々には自分の役割や自分が必要とされている喜びを感じながら働き続けられる職場がある。ココルクえべつは、さながらSDGsの目標11「住み続けられるまちづくり」の実像版ともいえそう。
「工房一つとっても、そこにはパン職人、接客、レジ担当、清掃などさまざまな仕事があります。共同作業が苦手、人と接するのが好き、手先が器用など、障がい者一人ひとりの性格や嗜好に合った仕事を見つけ、専門性を磨きながら長く楽しく働いていただくことも大切なんです」
地域の交流を育み、この街を愛する人を育てる。
ココルクえべつには多くの近隣住民が集う地域交流の場という一面も。
「生涯活躍のまちは高齢者や障がい者に限った構想ではありません。施設で働く職員、子育て中のお父さんお母さん、子どもたちや大学生、江別で働く様々な世代の方が集い、意見を交わし、よりよい生活を営んでいく。そんな共生社会の拠点として機能していくことも、ココルクえべつに与えられた大切な役割なんです」
なるほど、敷地内には多くの市民を招くパークゴルフ場や交流農園のほか、ココルクの湯なる入浴施設も。障がい者の方々が勤務するレストランにも毎日大勢のお客様が訪れています。ここでは市民と高齢者や障がい者がふれあうのも日常的なのです。
「さらに多世代の交流を生み出す『CoCoカフェ』、重度の肢体不自由児者や医療的ケア児とその保護者たちがふれあう『つながるカフェany』、子育て仲間が集う『あさのわひろば』などのさまざまな市民交流イベントも定期的に開催されています」
そのほか市内の小中学生の総合学習や学祭の作品展示会があったり、市内の大学生が介護や福祉の研究のフィールドとして施設を訪問したり。まちづくりに精通したクリエーターの方々と職員がイベントのアイデアを出し合うことも日常茶飯事なのだそう。
「介護施設が閉ざされた場とされたのは過去の話。ココルクえべつは、住み続けられるまちづくりをリアルに実現していく舞台になると思っています」
「生涯活躍のまちは高齢者や障がい者に限った構想ではありません。施設で働く職員、子育て中のお父さんお母さん、子どもたちや大学生、江別で働く様々な世代の方が集い、意見を交わし、よりよい生活を営んでいく。そんな共生社会の拠点として機能していくことも、ココルクえべつに与えられた大切な役割なんです」
なるほど、敷地内には多くの市民を招くパークゴルフ場や交流農園のほか、ココルクの湯なる入浴施設も。障がい者の方々が勤務するレストランにも毎日大勢のお客様が訪れています。ここでは市民と高齢者や障がい者がふれあうのも日常的なのです。
「さらに多世代の交流を生み出す『CoCoカフェ』、重度の肢体不自由児者や医療的ケア児とその保護者たちがふれあう『つながるカフェany』、子育て仲間が集う『あさのわひろば』などのさまざまな市民交流イベントも定期的に開催されています」
そのほか市内の小中学生の総合学習や学祭の作品展示会があったり、市内の大学生が介護や福祉の研究のフィールドとして施設を訪問したり。まちづくりに精通したクリエーターの方々と職員がイベントのアイデアを出し合うことも日常茶飯事なのだそう。
「介護施設が閉ざされた場とされたのは過去の話。ココルクえべつは、住み続けられるまちづくりをリアルに実現していく舞台になると思っています」
ココルクえべつ事務局/つしま医療福祉グループ
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