北海道でSDGsの目標達成に貢献する企業・団体 北海道でSDGsの目標達成に貢献する【札幌市環境局環境都市推進部】(札幌市)

2021年7月12日 公開

SDGsの達成に向けた自治体の取り組みを全国公募し、その中から優れた内容を提案する都市を選定する「SDGs未来都市」。2018年、内閣府が今年初めて実施したこの制度の対象都市として札幌市が選ばれ、現在「第2次札幌市 SDGs未来都市計画」に則った様々な取り組みが進められています。詳しい話を伺いに札幌市環境局環境都市推進部環境政策課の佐竹係長を訪ねました。(写真は「札幌市みんなの気候変動SDGsゼミ・ワークショップ」の模様)

次世代の子どもたちが笑顔で暮らせる持続可能な「SDGs未来都市」を目指して。

他都市に先駆けSDGs施策を推進してきた札幌。

札幌市が「SDGs未来都市」に選定された理由をお聞かせください。
「SDGsに関する取り組みを先駆けていたことが最大の要因でしょう。2016年から策定が進められていた「第2次札幌市環境基本計画」の中でも、いち早く“SDGsが目指す「環境」「経済」「社会」の統合的視点で施策の推進”を盛り込んでいました。さらに低炭素で持続可能なスマートシティづくり、環境省や北海道大学等と連携したシンポジウムの開催など、幅広い層の市民に対し積極的にSDGsの理解向上や普及を促進していたことも選出の理由だと思っています」
2018年のSDGs未来都市には55の自治体が手を上げ、最終的に29の自治体が選定されました。北海道ではニセコ町や下川町もSDGs未来都市に選出されています。
「SDGs未来都市の選出を受け各自治体が制作するのが『SDGs未来都市計画』。札幌市の場合は環境を起点として、経済さらに社会問題にまで幅広く言及し、さらに積雪寒冷地という気候風土も踏まえながら具体的な取り組みやそのゴールイメージ等について記しています」

自治体から市民主導のSDGsへの変換を。

未来都市計画についてもお話を伺いました。
「温室効果ガスの抑制、住環境の整備、歩いて暮らせる街づくりなど多彩な施策に取り組みますが、我々が札幌の将来像を『次世代の子どもたちが笑顔で暮らせる持続可能な都市』と位置づけているように、施策達成の鍵を握るのは“教育”そして“若者と企業”だと思っています」
札幌市が主体となり「環境広場さっぽろ」「SDGsクリエイティブ アワード」などを開催したり、小中高校や大学の授業でSDGs出前講座を開催しているのもこういった考えから。2019年から催している「気候変動SDGsゼミ・ワークショップ」にも多くの学生たちが参加しているとか。
「さらに今日ではスウェーデン人のグレタさんが気候変動課題に対する抗議として始めた『Fridays For Future』の活動が札幌の高校生たちの間に定着したり、大手飲食チェーン店の売れ残った食材を高校生がイベント会場で販売するなど、学生たちが自発的に行動するといったケースも目につき始めています」
SDGs達成のためには若い世代の自由な発想や速やかな行動が重要。さらにそれを持続させたり地域社会に定着させていくために企業の支援や協力も欠かせません。
「今日のSDGsはまだ自治体主導が中心ですが、いずれは市民主導へと育て上げたい。市民と市民、若者と企業などをつなぐハブ的な存在になることが、我々の理想です」

札幌市環境局環境都市推進部

北海道札幌市中央区北1条西2丁目 札幌市役所本庁舎12階
TEL.011-211-2877
https://www.city.sapporo.jp/kankyo/index.html

北海道でSDGsの目標達成に貢献する企業・団体

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