地域おこし協力隊で「起業」する!厚真町が育むローカルベンチャー。
2022年8月29日 公開
月額約20万円支給される3年間を自走への準備期間に
厚真町では2016年から「ローカルベンチャー等推進事業」というものに取り組み、「起業型」の地域おこし協力隊を募集しています。この事業の柱のひとつが、私たちエーゼロ厚真が委託されているローカルベンチャースクールの運営です。
ローカルベンチャースクールとは、厚真町での起業や、新規事業の創出を目指す人材を募集し、そのアイデアや事業計画をブラッシュアップした上で、町としてバックアップする人を選考するプログラム。選ばれた人は、地域おこし協力隊制度の下、最大3年間、月額約20万円が支給され、起業当初の生活費等の資金に充てることができます。自ら求めれば、町やエーゼロ厚真からのサポートも得られます。ローカルベンチャースクールでは、毎年エントリー者を募っており、書類選考、一次選考合宿、ブラッシュアップ期間、最終選考会というプロセスを経て、採択者を決定。私はその窓口として応募者に対応し、一次選考合宿ではメンターの一人として、事業化に向けた講義やアドバイスなどを行っています。
2021年までに6期開催され、既に10数名が厚真町で起業を実現。採択された事業は、馬搬による林業、介助犬の繁殖、ITを活用した地域モビリティー運営など、内容もさまざまです。
ローカルベンチャースクールとは、厚真町での起業や、新規事業の創出を目指す人材を募集し、そのアイデアや事業計画をブラッシュアップした上で、町としてバックアップする人を選考するプログラム。選ばれた人は、地域おこし協力隊制度の下、最大3年間、月額約20万円が支給され、起業当初の生活費等の資金に充てることができます。自ら求めれば、町やエーゼロ厚真からのサポートも得られます。ローカルベンチャースクールでは、毎年エントリー者を募っており、書類選考、一次選考合宿、ブラッシュアップ期間、最終選考会というプロセスを経て、採択者を決定。私はその窓口として応募者に対応し、一次選考合宿ではメンターの一人として、事業化に向けた講義やアドバイスなどを行っています。
2021年までに6期開催され、既に10数名が厚真町で起業を実現。採択された事業は、馬搬による林業、介助犬の繁殖、ITを活用した地域モビリティー運営など、内容もさまざまです。
ワクワクの起点になる「苗人(なえびと)」を地域に植えていく
そもそも、なぜ厚真町で、起業や創業を目指す人材を募っているかというと、その根底には、地域で挑戦の数を増やすことが、町の持続的な発展につながるという考えがあります。
ローカルベンチャースクールは、元は、エーゼロ厚真の母体であるエーゼロ株式会社が岡山県の西粟倉村でスタートしたもので、当初から掲げているのが「植人(しょくじん)」というコンセプトです。山に苗木を植えることを植樹と言いますが、地域の中に、夢に向かってチャレンジする"苗人"を植えていくのが植人です。地域ついて考える時に重要なのは「そこに何があるか」ではなく、「やりたいことがある人は誰か」です。資源がない、人が少ないなど、ない物ねだりをするのではなく、自ら行動する人に投資することで、その人が地域に根付き、その人がさらに人を呼ぶ生態系を育んでいくイメージです。
厚真町の事業は「ローカルベンチャースクールの運営」のほか、「基盤整備」「関係人口創出」「情報発信」の4つの柱で成り立ち、町全体で起業や創業を応援する雰囲気を醸成しつつ、適切な情報発信で厚真に関わる人を増やすことに取り組んでいます。人を介した挑戦の連鎖によって地域を活性化したいという思いが込められています。
ローカルベンチャースクールは、元は、エーゼロ厚真の母体であるエーゼロ株式会社が岡山県の西粟倉村でスタートしたもので、当初から掲げているのが「植人(しょくじん)」というコンセプトです。山に苗木を植えることを植樹と言いますが、地域の中に、夢に向かってチャレンジする"苗人"を植えていくのが植人です。地域ついて考える時に重要なのは「そこに何があるか」ではなく、「やりたいことがある人は誰か」です。資源がない、人が少ないなど、ない物ねだりをするのではなく、自ら行動する人に投資することで、その人が地域に根付き、その人がさらに人を呼ぶ生態系を育んでいくイメージです。
厚真町の事業は「ローカルベンチャースクールの運営」のほか、「基盤整備」「関係人口創出」「情報発信」の4つの柱で成り立ち、町全体で起業や創業を応援する雰囲気を醸成しつつ、適切な情報発信で厚真に関わる人を増やすことに取り組んでいます。人を介した挑戦の連鎖によって地域を活性化したいという思いが込められています。
起業した先輩も増え、チャレンジしやすい土壌に
ローカルベンチャースクールが重視しているのは、好きなことを仕事として形にしようとする「本気と覚悟」です。スクールと付いていますが、何かを教えてもらえるとか、提供してもらえることを期待する人とはマッチしないでしょう。あくまでも主役は自分自身。選考のメインとなる一泊二日の合宿では『何をやるのか?』『なぜやるのか?』を徹底して掘り下げていき、その方の本気の思いを確認していきます。
ただ、逆に言えば、本気の思いがあれば、当初の事業計画が多少つたないものであっても採択される可能性は十分にあります。最終選考で10人中9人がノーと言っても、誰か一人に「私が後押しして絶対に成功させる!」と言わせるくらい思いが伝われば起業は夢ではありません。プログラムを通じて自分の経験やスキルを明確にすることはとても良い経験になり、メンターとの面談では「思いの強さ」も再確認できるはず。厚真町では採択されなかったけれど、別の土地で起業するきっかけになった参加者もいます。
ローカルベンチャースクールは2022年度で7期目となり、最近では、事業で採択され林業分野で起業した人達の元に北海道大学の森林研究会のメンバーが集ったり、新たに設立された会社に都市部から移住した人が就職したり、人が人を呼ぶ具体的な成果も見え始めています。地域で夢を実現したいという強い思いがある方は、ぜひ自分の可能性を信じて、チャレンジしてほしいと思います。全力で応援させていただきます。
ただ、逆に言えば、本気の思いがあれば、当初の事業計画が多少つたないものであっても採択される可能性は十分にあります。最終選考で10人中9人がノーと言っても、誰か一人に「私が後押しして絶対に成功させる!」と言わせるくらい思いが伝われば起業は夢ではありません。プログラムを通じて自分の経験やスキルを明確にすることはとても良い経験になり、メンターとの面談では「思いの強さ」も再確認できるはず。厚真町では採択されなかったけれど、別の土地で起業するきっかけになった参加者もいます。
ローカルベンチャースクールは2022年度で7期目となり、最近では、事業で採択され林業分野で起業した人達の元に北海道大学の森林研究会のメンバーが集ったり、新たに設立された会社に都市部から移住した人が就職したり、人が人を呼ぶ具体的な成果も見え始めています。地域で夢を実現したいという強い思いがある方は、ぜひ自分の可能性を信じて、チャレンジしてほしいと思います。全力で応援させていただきます。
まとめ:北海道厚真町の地域おこし協力隊
◎厚真町では「起業型」の地域おこし協力隊を募集
◎ローカルベンチャースクールで人材の募集と選考を行う
◎採択されると最大3年間、月額約20万円を支給
◎起業後も町やエーゼロ厚真が継続的にフォロー
◎人が人を呼ぶ生態系が生まれ始めている
◎ローカルベンチャースクールで人材の募集と選考を行う
◎採択されると最大3年間、月額約20万円を支給
◎起業後も町やエーゼロ厚真が継続的にフォロー
◎人が人を呼ぶ生態系が生まれ始めている
株式会社エーゼロ厚真
人と自然、人と地域をつなぐ地域総合商社「エーゼロ」の厚真町拠点。ローカルベンチャースクールの運営を始め、地域の可能性を発見し、町内外へと発信する役割を担う。
北海道勇払郡厚真町京町1番地1
コミュニティスペース「イチカラ」内
コミュニティスペース「イチカラ」内
ローカルベンチャースクールへのエントリー・お問い合わせ
https://www.a-zero.co.jp/lvslll-atsuma-lvs
https://www.a-zero.co.jp/lvslll-atsuma-lvs
北海道の地域おこし協力隊
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