2021/01/25[mon] update

北海道発!商品誕生エピソード【KOBA.SCONEのスコーン】

正午に完売する、しっとり食感の〝朝おやつ〟KOBA.SCONEのスコーン。
コバスコン[札幌市]

JR手稲駅近くの国道5号線(北5条・手稲通)沿いにある、評判のスコーン専門店「コバスコン」。従来のスコーンを取り巻く「パサパサしている」「味気ない」といったイメージを覆す、北海道産の生クリームをふんだんに使った、しっとり食感とほんのりした甘さが広がる味わいで人気を博しています。お店を一人で営む代表の小林光さんに話を伺いました。

趣味で作っていたしっとりスコーンを広めたい。

コバスコン 代表/小林 光さん
小さなころから、お母さんが家でパンを手作りする姿を見ていたという小林さん。物心がついた時にはお菓子作りが趣味となり、札幌にある製菓専門学校へ進みます。卒業後は大手菓子店やケーキ店、カフェでパティシエとして働いていましたが、自身のお店を持ちたいという夢があるわけではなかったと言います。
「私もスコーンには『パサパサしている』というイメージを持っていました。しかしある時、生クリームを使ったスコーンを食べてしっとり感に衝撃を受けまして…。その味が忘れられず、趣味でスコーン作りを始めたんです。6〜7年は研究を続けて、勤務先のスタッフにもおすそ分けをしたところ、みんなからとてもおいしいと好評でした。このスコーンをもっとたくさんの人に広めたいと思い、『とりあえず失敗してもいいからやってみよう』と開業に踏み切ったんです」
オープンにあたり、お店をパン屋のように気軽に利用して欲しい、いつでも焼きたてを味わってもらいたいという思いから、お店のコンセプトを「朝に食べたい朝おやつ」と決定。場所は自分が生まれ育ち、子育てする世代も多い手稲を選びました。

売り切れ続出の背景に探究を重ね続けたレシピ。

スコーンに使用する素材は、おいしく安心な地場産品を利用したいという思いから、開発時から北海道産以外の選択肢は無かったそうです。しっとり感を出すために新鮮な純正生クリームをたっぷりと使い、わずかな塩味にはオホーツクの海水塩をひとつまみ。小麦粉は木田製粉(札幌市)の「リリー」を使用し、ソフトな食感に生かしています。
「スコーンは素材も作り方もシンプルな分、ごまかしが効かず、とても奥が深い世界なんです。小麦は収穫時期によって味が異なりますし、焼き上げ温度をわずかに変えるだけでも食感が変わります」
それでもオープン当初は売れるか不安だったそう。しかし、またたく間に評判を呼び、朝8時に開店してすぐ完売してしまうほどの人気店となります。さらに多くの人にも商品を届けるためには作る数を増やすしかありませんが、これがひと苦労。単純に生地を多く作ってもうまく仕上がらず、長年積み上げてきたレシピを見直さなければなりませんでした。また、開店時間が早いため、大量に作るにはそれまで以上に早起きするしかありません。
「それぞれの素材の分量やオーブンの設定温度をイチから試行錯誤をした上で、どんどん早く起きて仕込むようになり、おいしさだけでなく効率的に作る方法も覚えました。安定したおいしさを常に提供できるよう、今でも研究を続けています」

ただおいしいスコーンを提供し続けたい。

努力の甲斐あって、今ではなんと平日は400個、土日には550個まで手作りできるようになったそうです。しかし、比例するように評判が広がったおかげで、今でも正午には売り切れてしまうほどの人気ぶり。「うれしい悲鳴ですが、もう私一人と今の設備では限界です。これ以上の早起きはさすがに…(笑)」と本音を漏らします。
お客様の多くは、30代の女性や子育て中のママ。最近ではスコーンを元々知らなかった高齢の方や、サラリーマンなども増えているそうです。開業するまで接客にかかわった経験が無かったという小林さんですが、「パンが嫌いなウチの子が食べてくれた」と話すママや「自分でも作りたい」という声をもらうと、とてもうれしく、日々の励みになっているそうです。
将来については、お店を大きくすることや、支店を作るという考えは無いとキッパリ。
「元々、しっとり食感のスコーンと、『朝おやつ』という習慣を広める目的で開いたお店ですので…(笑)。このまま、おいしい味を安定して提供できるよう努めて、地域の人たちに愛されるお店になっていきたい、ただそれだけですね」

ここがこだわり!開発のポイント

北海道産小麦「リリー」を中力粉にして使用
外側をさくっと、中をしっとりとした絶妙な舌ざわりにするため中力粉にし、香り高い味わいに仕上げています。
「オホーツクの塩」で自然なうまみを引き出す
オホーツクの海水100%を長時間煮詰めて採取した「オホーツクの塩」を使用。わずかな塩味がうまみを生み出します。
北海道産純正生クリームを惜しみなく使用
高品質で、余計なものが一切入っていない北海道産の純正生クリームをたっぷりと使用。リッチでミルク感のある味わいに。
スコーンの種類は、ほんのりとしたミルクの甘さが際立つ「リッチミルク」を筆頭に、チョコチップや抹茶、ベリーを使ったもの、季節限定など12種。
スコーンを愛らしく並べる見せ方にもこだわったショーケース。
ロゴマークは小林さんのトレードマークであるベレー帽と、スコーンの「S」を合わせて、自らデザインしたそうです。

KOBA.SCONE(コバスコン)

「朝に食べたい朝おやつ」をコンセプトに、2019年6月オープン。しっとりとした食感が特徴のスコーン12種類を販売。
北海道札幌市手稲区手稲本町3条4丁目3-30 フロンティア手稲1F
TEL.011-688-3211
8:00〜14:00(売り切れ次第閉店)
月・木曜定休
https://kobascone.shopinfo.jp/
購入方法は店舗もしくは、冷凍済のスコーンをインターネットで購入することも可能です。
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