2019/08/05[mon] update

スペシャルインタビュー【鈴井貴之さん】

OOPARTS Vol.5 リ・リ・リストラ〜仁義ある戦い・ハンバーガー代理戦争
スペシャルインタビュー【鈴井貴之さん】

鈴井貴之さんが手掛けるプロジェクト「OOPARTS(オーパーツ)」。第五弾となる今回のテーマはタイトル通り「リストラ」です。ただし、主要な登場人物は反社会的組織をリストラされた元ヤクザ。このユニークな設定をコミカルに描いた今作について、見どころや魅力をたっぷりと伺いました。

リストラされた元ヤクザの奮闘を、
くだらなくて笑える作品に描きました。

─今回のテーマはいつから構想を?
実は10年ほど前のこと。当時は世の中の情勢が変わり、金融機関や地方自治体でさえ立ち行かなくなるなど、信じられないような出来事を目の当たりにしました。そうした状況から「リストラ」というテーマが浮かび、クビになったヤクザを登場させたら面白いだろうと考え始めたんです。

─かなり長い構想期間だったのですね。
う〜ん…その10年前に映画化をしようと思い、脚本も書いた上で制作会社を回ってみました。ただ、折しも反社会的組織を取り締まる法律が強化された時期だったため、「今のタイミングでヤクザをテーマにするのは難しい…」と実を結ぶことなくお蔵入りになったんです。

─ようやく日の目を見た…と。
そうですね。3年ほど前に、このリストラをテーマにテレビドラマと映画、舞台で三部作が復活する予定だったのですが、諸般の事情からまたお蔵入り。もうリストラという作品自体がリストラされていると思いましたが、こうして「OOPARTS」で日の目を見ることができて本当に良かったです(笑)。

─舞台のテイストは?
ヤクザのリストラを徹底的に面白おかしく表現します。元ヤクザが働き始めるのはハンバーガーショップなんですが、これまでの破天荒な生き方と真逆の「スマイル」や「マニュアル」を求められるわけです。作品の前半はとにかく元ヤクザがうまく笑えなくて困惑するという(笑)。で、かつての対抗勢力だった元ヤクザがそのハンバーガーショップにやって来てクーポン券を差し出したところ、期限切れで使えないと言われ、ケンカに発展していくんです。くだらないでしょう(笑)。

─キャスティングのポイントは?
「OOPARTS」は普段から稽古をするような劇団ではありませんので、芝居巧者が集まって舞台を作り上げるのがベストです。なので、お芝居が上手だと感じた方々に声をかけさせてもらいました。キャストの半数は仕事をご一緒したことのある俳優なので心強いですね。

─北海道民におなじみの藤村さんは今回も?
彼の中ではレギュラーになっているつもりなんでしょう。今回も8月に舞台をやると伝えたところ、「そっか。分かった。体を空けとかなきゃ」と、オファーも何もしていないのに出演すると思い込んでいました(笑)。まあ、僕に次ぐ「OOPARTS」歴の長さですからね。

─今回は鈴井さんもメインの役どころを演じるとか。
地元(赤平)も年齢も同じカメラマンが前作「天国への階段」の僕の父親役を見て、「チームナックスのメンバーも親元を離れたようなものだから、そろそろフロントに立ちなよ」と言ってくれたことが大きいです。それに、構想から10年で思い入れが強いことも重なりました。配役のウエイトも重いので今までにないほどのプレッシャーを感じています。ただ、胸中では「今、ナックスは脂が乗っているけど、まだまだ負けねーぜ!」という思いも渦巻いています(笑)。

─観劇される方へのメッセージを。
若いころはお客さんの期待を裏切ることで手応えを感じていましたが、年齢を重ねたことで、演劇を通した「おもてなし」がしたいと思っています。舞台を観たことがない人にとっては多くの方と楽しい時間を共有する素晴らしさを知ってほしいですし、「OOPARTS」の常連さんには期待に応える表現で笑ってほしい… そんな笑顔を一人でも二人でも増やせるとうれしいですね。

─最後にジョブキタ読者に一言お願いします!
今回のテーマは求人誌にそぐわない「リストラ」ですが(笑)、昔とは違って仕事を辞めて転職することはポジティブなイメージに変わりつつあると思います。自分の話で恐縮ですが、今は赤平に住んでいて農家さんや役場職員、建設業の人など異業種の方とかかわることが多いんです。これまで知らなかった世界に触れることで自分の見地が広がりますし、経験値がグンと高まった気がします。転職はまったく別の世界にチャレンジし、人間の幅を広げる良い機会ではないでしょうか。
鈴井貴之さん
北海道赤平市出身。「CREATIVE OFFICE CUE」所属。大学時代に演劇の世界に入り、平成2年に劇団「OOPARTS」を結成。解散後はタレント・構成作家として「水曜どうでしょう」(HTB)など数々の番組の企画・出演に携わる。平成13年より映画監督としても活動を開始。現在までに4作のメガホンを執る。平成22年より、「OOPARTS」プロジェクトを始動。作・演出・出演として舞台作品を手掛け、表現の枠にとらわれない作品を生み出している。

Takayuki Suzui Project OOPARTS Vol.5
「リ・リ・リストラ〜仁義ある戦い・ハンバーガー代理戦争」

北海道。かつて抗争を繰り返していた2つの反社会的組織があった。俗に言うヤクザだ。しかし昔気質の組織は時代にそぐわず、さらには警察の取り締まりも厳しくなり変革に迫られていた。もう暴力団と呼ばれていた頃のようなやり方は通用しなくなっていたのだ。組織は大変革期を迎えた。それに伴い、古臭いヤクザたちは「リストラ」の対象となる。高校はもとより、中学さえろくに卒業していない男たちは、その後ろ盾を失い途方にくれる。知識もない、会社勤めもしたことがない。さらには反社会勢力にいたものは5年間、銀行口座も開けなく、まともな就職先もない。それでも男たちは素性を隠しながらアルバイト先を探す。経験がなくかつすぐにキレる輩はどこへ行ってもダメだ。それでも男たちは辛抱強く社会に溶けこもうと務める。そしてたどり着いた先はハンバーガーショップ。元ヤクザの男は我慢に我慢を重ねてスマイルで接客する。それにもかかわらずトラブルが発生する。期限切れのクーポン券をめぐってのクレームだった。ただ面倒なのは、そのクレームをつけた客が、かつて敵対していたヤクザだったのだ。かつての因縁が今度はハンバーガーショップを舞台に抗争へと発展していく。国道を挟んだ向かいに新たなるハンバーガーショップが開店する。それはクレームをつけてきた敵対する元ヤクザたちが出店したものだ。2つのハンバーガーショップ。その2つのハンバーガーショップを舞台に、スマイルを心がけた仁義ある戦いが始まる。
作・演出/鈴井貴之
出演/八木将康(劇団EXILE)、竹井亮介、阿部丈二、上地春奈、佐藤めぐみ、赤谷翔次郎、島 太星(NORD)、藤村忠寿(北海道テレビ)、Wキャスト:佐田正樹(バッドボーイズ)/是近敦之、鈴井貴之
【札幌公演】
9月13日(金)19:00
9月14日(土)13:00/17:00
9月15日(日)13:00
【会場】
道新ホール
札幌市中央区大通西3丁目 道新ビル大通館8階
【チケット好評発売中!】
料金7,000円(税込)
札幌公演 ローソンチケット
Lコード:10010
【公演に関するお問い合わせ】
オフィスキューお問い合わせダイヤル
TEL.011-219-0939(平日10:00〜17:00)

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