58歳からの挑戦。「バス運転手」として歩む第二の人生。【道南バス株式会社】
2025年7月21日 公開
幼いころからあこがれたバス運転手の道へ!
北斗市生まれの脇本さんは、中学時代に室蘭へ移住。地元高校を卒業後、測量士として約20年、その後は鉄工業の工場で天井クレーンのオペレーターとして18年間勤務してきました。安定した仕事でしたが、心のどこかに「大きな車を運転してみたい」という願望を心の奥底に持ち続けていたといいます。
「昭和の生まれで、子どものころはスーパーカーブームでしたから、昔から車にはあこがれがあったんです。プライベートでもいろんな車を乗り継いできましたし、数年前にはちょっとしたアルバイトで送迎バスを運転した経験もありました。その時の感覚が忘れられなくて」
しかし、50代後半での転職は一般的には簡単ではないと言われています。「半ば年齢的にもあきらめていた」という脇本さんに、転機が訪れたのは2025年春のことでした。
体験会での出会いに背中を押されて。
「大きな車体を操る感覚が面白くて。そのまま自動車学校のコースを一周してみたところ、何だか大丈夫そうだなと思えたんです」
更に脇本さんの気持ちを後押ししたのは、吉田部長からの「大丈夫だよ」という言葉。58歳という年齢への不安を抱えながらも、「これが最後のチャンスかもしれない」と思い、20年勤めた会社を退職する決意を固めました。
「実は妻とは数年前に死別して今は一人身なんです。もしも家族がいたら反対されたかもしれませんが、一人だからこそ挑戦して、悔いの無い人生を歩もうと決心しました。当時の職場の仲間たちが『脇本なら大丈夫』『頑張れ』と応援してくれたのもうれしかったですね」
年齢に関係なく、 新しい道は開ける。
「室蘭市内の土地勘はあるものの、郊外線も含めて何十もの路線を実際に体感して覚えていきました。外国人の方が乗車された際の対応も不安に考えていましたが、先輩が『身振り手振り』で解決する姿を見てひと安心。それ以外でも、社内で顔を合わせた先輩からコツも伝授していただいたのもうれしかったです」
取材した数日前には大型二種免許に見事合格。これから専門の指導係による技術指導を3週間受けた後、営業所内での路線実習を行うそうです。
「いきなり運転をするのではなく、3〜4カ月の勉強と社内試験に合格してからようやくデビューとなります。お客様の安心、安全のためにしっかりと経験を積んでからデビューできる体制も、安心感につながっています」
「先輩たちに比べるとまだまだ自分は若いです」と話す脇本さん。実際、道南バスでは60歳の定年後も65歳まで正社員として勤務でき、その後も73歳までは健康と運行の安全に配慮した上で、契約社員として活躍する道が開かれているそうです。
「やりたいことがあるならおくせずにトライしてみることが大切です。私自身、少しでも早く一人前になって、お客様を乗せて走りたいという楽しみでいっぱいです」
58歳での新たな挑戦。脇本さんの姿は、年齢を理由に夢をあきらめる必要などないことを教えてくれています。
脇本さんの仕事遍歴
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20歳:高校卒業後、建設会社に測量士として就職
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40歳:鉄工業へ転職。以来、天井クレーンのオペレーターとして活躍
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52歳:アルバイトで送迎バス運転を経験
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58歳:道南バスのドライバーに転職【TURNING POINT】
転職成功キーワード:「挑戦したい」という気持ちを大切に!
上司からのメッセージ
道南バス株式会社
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