北海道発!商品誕生エピソード【半世紀の歳月を経て再び脚光を浴びる北海道亜麻のピュアオイル。亜麻仁油サプリメント/亜麻公社(札幌市)】
2020年8月31日 公開

北海道の活性化のためにもう一度亜麻の栽培を。

有限会社亜麻公社/亜麻ルネサンスの皆さん
(右から2番目・有限会社亜麻公社 代表 橋本俊彦さん)
開口一番、橋本さんは爽やかな笑顔でそう教えてくれました。
冷涼な気候を好む亜麻は衣料品や布袋などに使われている麻素材の原料。昭和中期まで道内各地で盛んに栽培されていましたが、戦後化学繊維の普及でその生産や消費は一気に衰退をたどりました。そして40年余り…
「この歴史的にも貴重な亜麻の文化をもう一度、北海道の活性化に役立てることはできないか、そう考えたのが先代社長の橋本眞一で、私の叔父にあたる人物です」
ただし昔のような繊維の利用では採算性が低い。そこで目をつけたのが亜麻の種を搾って製造される亜麻仁油。
「海外諸国では日常的に活用されている優良な健康食品です。効能や効果に関する研究や論文も多彩で、その機能性の高さは国際的にも周知の事実でした」
これを北海道産の農薬不使用の亜麻で製造してみよう! その志を胸に先代社長が亜麻公社を立ち上げたのは2001年のこと。
「その後、栽培を担当する亜麻生産組合、販売担当の亜麻ルネサンスも設立し、それらの協働で事業の成功と地域の活性化を目指す『亜麻ルネサンス構想』を推し進めることにしたんです」
独自の製法開発で搾りたての品質を食卓に。
「亜麻仁油は酸化しやすいデリケートな油なので、製造には細心の注意を払っています」
そのため、熱を加えない低温圧搾(コールドプレス)によって搾油し、速やかにろ過を行い、さらに製造後も鮮度と品質を維持できるよう冷蔵での商品管理と輸送法も確立。搾りたての油が消費者の元に届くという仕組みを実現します。
そんな労苦の末、2004年に同社念願の第一号商品『亜麻仁油サプリメント』をリリース。
「当初は亜麻仁油の認知度も低く苦労しましたが、健康志向やオメガ3脂肪酸などへの注目が高まるにつれ販売量が増加していきました」
全国の購入者が広げるリピーターの輪。
「主力はやはりサプリや亜麻仁油です。首都圏の百貨店やオーガニックショップ、各販売ルートや自社の通販を介して提供されています」
体調の良化、肌ツヤの変化などを本人が実感するからでしょう、お客様はほぼリピーターとなり、繰り返し購入いただいているとか。
「摂取いただければその『よさ』をお分りいただけるはず」と橋本さんも胸を張ります。
地方を元気にしたいとの思いで、再び幕を開けた北海道の亜麻の栽培。その熱意は黄金色のオイルとなって今、全国の健康を願う方々の体をも元気にしているのです。
ここがこだわり!開発のポイント
原料は主産地 当別町産の農薬不使用の亜麻の種子のみ。それを厳しく選別し高品質なものだけを使用しています。
コールドプレス製法と低温管理・輸送で、酸化や食味の低下を極限まで抑え込みました。搾りたての風合いや品質がお手元に。
わずかな量を取り込むだけで体調の良さ、活力の変化を実感するように。その実感がリピーター増につながっています。
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亜麻仁油サプリメント(左)、亜麻美人サプリメント(亜麻仁油×アロニア)(右)
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低温圧搾を実現する自社設備。
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有限会社亜麻公社

北海道発!商品誕生エピソード
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