誠実な仕事、丁寧な対応で悪しき常識を一刀両断!塗装業界の風雲児「ニシムラ塗装」。
2023年8月21日 公開
価格至上から品質至上へ。志をもって企業を設立。

塗装の仕事の魅力を若い人たちに伝えたい。そんな思いで塗装のボランティア等にも参加しているという西村代表。「社員を連れてリトアニアの日本領事館の外壁を塗り直したり、円山動物園の柵をペイントしたり」優しい笑顔の理由がよく分かります!(代表取締役/西村知行さん)
その理由を西村代表は「ひとえにお客様に対して、誠実であり続けたから」と語ります。
「自分が会社を設立したころ、業界内に浸透していたのは『他社より一円でも安く』という風潮でした。とにかく受注ありき、ダンピングの応酬です」
お客様への説明も最低限。あり得ない価格で工事を受注する業者も登場します。
「当然ながら、その工事は粗雑です。すぐに塗装が剥がれたり、水が漏れ出したりと、あっという間に外壁もボロボロの状況になっていました。そんな業者は保守対応もしませんから、お客様は結局泣き寝入りになっていたんです」
そんな不謹慎な対応はしたくない、正々堂々とビジネスに取り組みたい。そう考えたのが西村社長。
「このままでは業界の評判そのものが地に落ちてしまうと思い、まずは自分の会社が価格至上主義を捨てようと決めました」
下地洗浄から三度塗り、更に細心のメンテまで。
「まずは下地となる土壁やタイルなどの洗浄や研磨に時間をかけることからスタートしました。塗りの工程は業界で横行していた『一度塗り』から『三度塗り』に変更し、対応する塗装工の数も増やしました。塗料は吟味と厳選を重ね、特定のメーカーの高品質で高耐久性のものだけとしました。もちろんメンテナンスにも全身全霊で対応しました」
塗装工が念入りに塗り込んだ外壁は、美しくそして緻密。防水や防汚性等の機能面も飛躍的に高まります。もちろん耐久性も抜群です。
更に西村社長が尽力したのは、お客様への丁寧な説明。
「他社より高いといわれたら値段を下げるのではなく、塗料の原価、塗りの細心さ、工事の日数など、その理由をしっかり伝えることにしました。工期が長いと言われたら、塗装工たちの本気度合いを見て判断いただくことにしたんです」
当初は価格だけを見ていたお客様も、その正直な対応に次第に納得するように。更に周囲から聞こえる「仕事が驚くほど丁寧」という同社の評判も追い風となり、倍々ゲームのように顧客が増えていきました。
「当初の現場は苫小牧が中心、しかし瞬く間に恵庭、千歳へと拡大していきました」
プロの自負に加え、アート感覚も生かせる塗装工。
「当初は戸惑ったようですが、この回り道が信頼される会社を作るということに共感してくれました」
転職してきた塗装工の中には塗装工程の多さに驚く人もいたとか。
「ただどの塗装工も上質な塗装、偽りのない技術を披露したいはずです。今は弊社の仕事の流儀や自分の技術に、自負を抱きながら働いています」
最近はモルタル造形、エイジング表現など、造形美を追求する塗装に挑戦するスタッフもいるとか。誠実さに表現力が加われば、まさに怖いものなしです。
「お客様も増える一方なので、今後の課題はスタッフの確保ですね。週休二日、有給休暇の確保、年二回の賞与など福利厚生や待遇も充実の一途です。やりがいのある安定した仕事として、塗装の世界にチャレンジしてほしいですね」
株式会社ニシムラ塗装
北海道ビジネスニュース
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