同社が展開する札幌市内のモデルハウスは、初夏の陽気にも関わらず、室内はひんやりとしています。けれど、エアコンが動いているわけではありません。
「当社が得意とする『パッシブ換気システム』や『ソトダン21工法』を採用した家は、冬に暖かいことはもちろん、夏も快適な室内環境を保てるのです」
同社では家全体を外側から気密材・断熱材ですっぽり包み込むイメージの「ソトダン21工法」と、隙間という隙間をなくす丁寧な施工によって、高い気密性と断熱性を確保。さらに、暖かい空気は上昇するという自然の原理を利用した「パッシブ換気システム」が新鮮な外気を給気した上で、機械を使わずに計画自然換気を行っています。
「例えば、冬は外気が地中の熱や床下に設置した放熱器(暖房機)などで温まり、壁内に設けた空気の通り道で対流します。家中をくまなく循環した暖気は、汚れた空気として屋外に排出される仕組みです。高気密・高断熱だからこそ、夏場は室内が涼しく保てます」
つまり、住む人にとっては心地よく、暖房をはじめとするエネルギーの消費やCO2の排出もぐっと抑えられる省エネ住宅。年間光熱費が北海道の平均よりも10万円近くコストダウンできるケースもあるといいます。