グローバルビジネスに挑戦するJ-Startup HOKKAIDO企業 可能性と情熱を秘めた、北海道企業を官民が一体となって支援する「J-Startup HOKKAIDO」が幕を開けました。

2022年2月25日 公開

世界で戦い、世界に勝てる「スタートアップ企業」を育成・支援し、世界に新しい価値を提供する。経済産業省が推進する企業育成支援プログラム「J-Startup」の考え方を、北海道で再現しているのが、経産省北海道経済産業局、札幌市、さっぽろ産業振興財団による共同プロジェクト「J-Startup HOKKAIDO」(ジェイスタートアップ北海道)。2022年2月時点では第3期選定企業7社を新たに加え、32社のスタートアップ企業を選定、すでに具体的な支援の取り組みもスタートしています。
北海道経産局産業技術革新課の南課長補佐、同局の有田係員、札幌市経済観光局IT・イノベーション課の阿部スタートアップ推進担当係長に、本プロジェクトの概要について伺いました。

新たな事業やグローバルな活躍を目指す道内企業を支援したい。

経済産業省が推進する「J-Startup」の場合、母数の多さや業種の多様さから選出される企業がどうしても首都圏に集中してしまいがち。しかし北海道にも無限の可能性と情熱を秘めた魅力あふれる企業が数多く存在しています。そこで北海道発で、これまでにない事業に挑戦している企業やグローバルな活躍を目指している企業を「認定スタートアップ企業」として独自に選出し、官民一体となって集中的な支援に取り組むというプロジェクト「J-Startup HOKKAIDO」が、2020年10月正式に始動。北海道経産局、札幌市、さっぽろ産業振興財団による共同運営、さらに多くの民間企業の参加を経て、現在多彩な施策が実行されています。

先進性や成長性など、多彩なポテンシャルを抱く32の企業を選出。

札幌・北海道スタートアップ・エコシステム推進協議会の参画機関から推薦企業を受け付け、その後、有識者で構成される外部審査委員会が、技術面・アイデア面での先進性、成長性、イノベーション、さらに経営者の意欲や経営資金計画など、当該企業が有する多彩なポテンシャルを見定めながら、慎重に選出していきます。現段階で、IT、ライフサイエンス、航空宇宙、農業などの分野から32社の道内企業がスタートアップ企業の認定を受けています。生まれ育った北海道や地元に貢献したい、世界相手のビジネスに挑戦したいという、熱意と向上心を併せ持つ素晴らしい企業がラインアップしています。

資金から販路開拓まで、官民が一体となって支援します。

スタートアップ企業の多くは小規模で資金や人材力が乏しい、人脈やネットワークが限定的で告知活動に限界があるなどの課題を抱えており、それが企業の成長の大きな妨げにもなっています。こういった課題を解消し多彩な支援策を通じて企業の成長を後押ししていくのが「J-Startup HOKKAIDO」の最大の狙いです。
行政サイドの具体的な支援としては、各種助成金や税制の活用など公的な支援施策のサポートのほか、道内外のスタートアップ支援機関や投資家などの支援人材の紹介、コワーキングスペースや実験場の無償提供、イベントによるPR活動などのメニューが用意されています。またIoT、ものづくり、食、エネルギーなどの分野の大手企業とスタートアップ企業とのマッチング施策などにも取り組みます。
さらに本プロジェクトを支援する民間企業や関係機関を「J-Startup HOKKAIDOサポーターズ」と位置づけ、資金調達に関する相談、技術支援、販路の開拓、海外展開のサポートなどを担っていただくことになっています。現在41の企業・機関がこのサポーターズ登録を完了。各々の得意領域で多彩なサポートを展開しています。

*株式会社北海道アルバイト情報社も「J-Startup HOKKAIDOサポーターズ」として、主に人材・採用活動を通じスタートアップ企業の支援に取り組んでいます。

北海道で就職したい、北海道に転職したい。そんな人材を増やす機会にも。

人材の確保はあらゆる業界が抱える課題。とりわけ北海道においては、就活生の首都圏企業への就職が増加傾向にあるなど、人材不足に拍車を掛ける「若い人材の流出」が社会的な問題ともなっています。
「J-Startup HOKKAIDO」の取り組みは、北海道で生まれ育った学生たちが「自分たちの地元にも魅力あふれる企業がある」ということを認識する貴重な機会にもなるはず。大手ではないけれど可能性の大きさならどこにも負けない会社、未踏の大地に踏み出すようなワクワク感と刺激を味わえる技術者集団。そんな職場で働いてみたいと願う全国の学生や若き人材たちに、北海道での就職・北海道への転職をリアルにアプローチする絶好のチャンスになることが期待されます。
左から。札幌市経済観光局の阿部正明さん、北海道経産局の有田宏基さん、同局の南智彦さん。お話を伺ったのは北海道新聞社本社内にあるコワーキングスペース<SAPPORO Incubation Hub DRIVE>。「若き起業家や支援者、技術者さらに投資家などがこのスペースに気軽に集い、情報を交換したりジョイントやコラボレーションが生まれたら素敵だなって思っています(南智彦さん)」

J-Startup HOKKAIDO認定スタートアップ企業一覧

AIQ株式会社
AWL株式会社
株式会社岩谷技研
インターステラテクノロジズ株式会社
株式会社INDETAIL
株式会社インプル
株式会社エアシェア
株式会社AIハヤブサ
株式会社Aill
エスイーシー・シープレックス株式会社
株式会社エヌビィー健康研究所
株式会社キットアライブ
株式会社komham
株式会社スマートルアー
ゼロスペック株式会社
株式会社調和技研
ティ・アイ・エル株式会社
ネットドア株式会社
株式会社農業情報設計社
株式会社バーチャルキャスト
HILO株式会社
株式会社Fant
株式会社ファームノート
株式会社VETELL
株式会社MILE SHARE
株式会社未来シェア
株式会社ミルウス
メディカルフォトニクス株式会社
Younode株式会社
株式会社ランドスキップ
株式会社RESA
株式会社RAINBOW
株式会社MIJ labo
GOODGOOD株式会社
スペースアグリ株式会社
BULB株式会社
フォレストデジタル株式会社
株式会社FLINTZ
マルゴト株式会社
ライラックファーマ株式会社

グローバルビジネスに挑戦するJ-Startup HOKKAIDO企業

最新記事5件

テクノロジーでより良い未来を。札幌に再び「バレー」を。【株式会社インプル】 2023年1月16日 公開

スマホアプリを中心に開発している株式会社インプルの代表、西嶋裕二さんに会社のビジョンを伺った。

灯油配達効率化から他の分野にも。IoTとAIで広がる思いやりの技術。【ゼロスペック株式会社】 2022年10月21日 公開

灯油の自動発注・配送管理システム「GoNOW」の 開発と提供に取り組む、代表の多田満朗氏に話を伺った。

地域企業とともに、札幌をAI研究開発の集積地へ。【株式会社調和技研】 2022年10月21日 公開

株式会社調和技研の代表取締役である中村拓哉さんに、これまでの歩みとこれから進んでいく方向についてインタビュー。

酪農・畜産のDX化で、食糧生産の先駆者を生む【株式会社ファームノート】 2022年9月16日 公開

酪農・畜産を効率化するクラウド牛群管理システム「Farmnote Color」誕生の経緯や今後の展開について聞きました。

AIの「鮮度」を常に保つプロセスを世界中に。【AWL(アウル)株式会社】 2022年8月4日 公開

小売店に設置されている防犯カメラを「AI化」し、ニーズに合わせた機能を追加できる「AWL BOX」の開発について聞きました。