
北海道拓殖バス株式会社は、単なるバス会社ではありません。十勝の暮らしに欠かせない路線バスを軸に、都市間バスや貸切バスなどを展開する根幹の事業をベースに、会社としてのチャレンジや社員の「やりたい」を何よりも大切にしています。
例えば、企業としては全国の路線バスの中でもいち早くQR決済を取り入れたり、GTFS(公共交通機関のリアルタイムな運航状況に関する仕組み)のリアルタイム公開を業界でも先駆けて行ったり、「日本一」を目指した取り組みに力を入れています。
一方で社員の中には「サッカー選手とバス会社の両立をしたい」という希望から、試験的にイレギュラーな勤務形態を用意して働く環境を整える他、ボトムアップで意見できるよう「部下の話を聞く」を評価項目に入れています。
さらに、2025年にはしいたけ観光農園「拓鐵(たくてつ)キノコタン」をオープン!地域に必要とされる仕事を土台にしながら、「もっと便利にできないか」「こんなことをやってみたい」という声を拾い、実際に形にしていく会社です。社員一人ひとりの考えや希望をきっかけに、新しい取り組みが生まれていく…そんな柔らかさと面白さが同居しています。

代表取締役社長/中木 基博
当社は公共交通としての役割をしっかりと果たした上で「もっとこうしたらいいんじゃないか」という発想をどんどん出してほしいと思っています。実際に、路線バスのQR決済も、最初は「こんなのあったら便利だよね」というところからスタートしています。それをどうやって形にするかを考えて、関係各所と調整しながら導入しました。結果として、利用も伸び続けていますし、やってよかった取り組みの一つです。
しいたけ観光農園の「拓鐵キノコタン」も同じで、新得営業所の広大な土地と地域資源をどう活かすかを考え、取り組みをスタートさせました。今後、観光や地域とのつながりも含めて、いろいろな可能性が広がっていくと思っています。
新卒の方に対しては、最初から何かを提案できなくても全く問題ありません。ただ、「こういうことができたらいいな」と思うことがあれば、いずれは発信してほしいと思っています。そのためにも、意見を出しやすい環境や、受け止める側の体制を整えることが私の役割。安定しているだけではなく、少しずつでも変わっていける会社でありたいですね。

業務部営業課/中村 優太
もともとは教員を目指していました。でも、教育実習を経験して、「自分には向いていないかもしれない」と感じ、一般企業に進路を切り替えたんです。正直、当時はやりたいことも特になくて、地元で事務職ができればいいかなというくらいの気持ちでした。北海道拓殖バスを選んだのは、地域に密着している会社だという点が大きかったです。ここで働けば、少なくとも地元の人の役には立てるんじゃないかと思いました。
入社してからは総務に配属されて、時間外手当の計算や備品管理などを担当していました。その後、営業課に異動になりましたが、正直かなり不安。自分は内向的で、人と関わる仕事はあまり得意じゃないと思っていたので。でも実際にやってみると、いわゆる営業とは違って、ダイヤの調整や問い合わせ対応、自治体とのやり取りなど、バスを運行するための調整役のような仕事が多いんです。
総務にいたころよりも、自分の仕事がそのままお客様の利用や地域の交通につながっていることが実感しやすい日々。気づけば、入社時に思い描いた「地元に役立ちたい」という思いが、営業課でそのまま仕事になっていました。

業務部営業課/畠山 紗采
作業療法士の資格を取って、札幌で働いていました。医療の現場で患者さんと長く関われる仕事に魅力を感じていたんですが、実際に働いてみると、自分には少し負担が大きかったんです。それで一度仕事を辞めて、地元に戻ることにしました。
北海道拓殖バスを選んだのは、やっぱり地域に関わる仕事ができるという点が大きかったです。自分もこれまでバスを利用してきたので、イメージがしやすかったというのもあります。今は営業課で、売上の集計や回数券の管理、車内の掲示物の作成、運賃データの入力などを担当しています。
前職と比べて一番違うのは、無理をしなくていいということです。以前は自分のキャパを超えている感覚がありましたが、今は仕事の量も調整されていて、自分の時間もきちんと取れています。それと、掲示物のレイアウトなどで「こうした方が見やすいんじゃないか」と思ったことを提案すると、それがそのまま採用されることもあって、意見を出しやすい環境だと感じています。社長とのワンオンワンで部署間交流の少なさを伝えたら、社内報という形で動いてもらえたのも「声が通る」実例だと思います。