
オホーツク海に面した雄武町は、ホタテや毛ガニ、ブランド鮭に恵まれた水産のまち。
その豊かな海を守り、次の世代へとつなぐのが、雄武漁協で働く職員たちの使命です。
漁協職員たちの仕事は、船に乗っての資源調査から、市場での競り、データ集計やデスクワークまで実にさまざま。決して楽な仕事ばかりではありませんが、それでも職員たちを突き動かすのは「浜のため、地域のため」というまっすぐな思いです。
「海が好き」「人が好き」
「誰かの役に立ちたい」
そんな想いで奔走する、3人の職員のものがたりを紹介します。
陸では体験できない仕事と、出会いのある職場です。
指導課 藤原颯晟(27歳)
隣の枝幸町の出身で、漁協職員である父を見て育ちました。泳げないので漁師以外で、浜のために働きたい…そう考えた結果、必然的に父と同じ道を歩むことに。雄武町は漁師さんも組合員もいい人ばかりでしたので、安心して入職しました。
現在の仕事は調査業務が中心。週に2回は漁師さんの船に乗り込んで海に出ています。ホタテが稚貝になる前段階のプランクトンを網で採集して観察する調査や、毛ガニの資源量を把握するための沖合調査など、陸では経験できない仕事が中心。最初は分からないことだらけでしたが、漁師さんが「ロープの結び方」といった基本中の基本から丁寧に教えてくれて、少しずつ慣れていきました。
船に乗らない日は書類作成や資源量データの集積、会議資料作成などデスクワークが中心です。船の出せない冬は道内各地での会議や研究発表への出席が増え、出張の機会が多くなります。
自分の原動力はやっぱり「浜のため」。漁師さんからの心のこもった「ありがとうな!」その声こそ、この仕事をして良かったと思える瞬間です。
やさしく人情味あふれる漁師さん達へ、恩返しがしたい。
販購買部販売課 福田尚矢(25歳)
大学で一度は地元を離れた旭川へ行ったものの、雄武にいる家族や海が恋しくなりUターン就職しました。
自分の担当する販売課では、水揚げした魚介類を計量・検品したり、市場で競り(せり)の手伝いをしたりと、漁師さんを卸売業者や加工業者へつなぐのがその役割。身体を動かす機会が多く、出社時間も他の部署より早めですが、今となってはすっかり慣れて、朝から声を出して働くのが気持ちが良いと感じています。
漁師さんとは職員以上にコミュニケーションを取る関係ですが、怖い方はほんのひと握り。むしろ優しく人情味あふれる方々が大半で、日ごろからお昼をご馳走してくれたり、缶コーヒーをくれたり、時には一緒にBBQも楽しむことも。こうして結び合う絆こそがこの仕事の魅力で「アンタが担当から変わったら困るなぁ」と言われた時はめちゃめちゃ嬉しかったです。
これからの夢は競りを仕切る「競り人」になること。やっぱり魚が好き、海が好きな自分にとって、この仕事は天職のように思います。お世話になっている漁師さん、そして地域のために、これからも汗を流したいですね。
バトンをつないで海を次世代へとつなぐ。大きなやりがいのある仕事。
信用・共済課課長 泉尚樹(37歳)
当組合の魅力はなんと言っても雰囲気の良さ。当組合は平均年齢も若く、全体30数名のうち20代・30代が半数を占めているだけあり、上下分け隔てなくコミュニケーション豊かに働く人が多いのが特徴です。仕事は楽なことばかりではありませんが、苦労をみんなで乗り越えているからこそ、職員同士との絆が深くて、みんなが一つの家族…もしかしたら「家族以上」のような感覚かもしれません。
漁協職員の仕事は水産物の受け入れから、漁場の調査、加工・流通・販売、漁業者さんへの物資提供など、非常に多岐にわたります。その中でも大切な役割のひとつが漁師さん同士をつなぐ「橋渡し役」となること。近年の海水温上昇や漁獲量の変化といった課題を皆で一丸となって乗り越えるために、さまざまな世代の声に耳を傾け、みんなで海を守るためのアイデアを考えて実行していきます。一次産業や海に興味がある方にとって、やりがいを充分に感じられる仕事ではないでしょうか。
皆が同じ未来を見据えている当組合なら、きっとどんな方でも馴染めることでしょう。一緒に海を守る新たな仲間をぜひ、お待ちしています。