北海道のお酒好きの救世主!?サケノカムイ【株式会社nuy】
2025年12月8日 公開
幼なじみの二人が
北海道への恩返しで起業
「榎本が新しいチャレンジの原資を得て、『北海道で面白い事業をしたい』という意向を持っていました。僕自身もそろそろ帰郷したいと思っていましたので、『北海道をもっと熱くしたい』という思いで、アイヌ語で『炎』を意味する『nuy』と社名を付けて起業したんです」
お二人の共通点は、食やお酒が好き。まず手掛けたのは、経営が難航していた余市町のグランピング場「余市ヴィンヤードグランピング」の経営権を取得し、大胆に手を加えた上で2024年に再オープン。特産のワインやウイスキーを飲み放題で楽しめるぜいたくなグランピング場として注目を集め、見事なV字回復を遂げました。
その後も、余市駅前の飲食店を承継しミュージックバーを開店。更に水産加工会社の経営権を取得し、同社が製造していた最高級カラスミをリブランディングするなど、地域資源を生かした新しい挑戦を行っていきました。既存事業の再生をベースに事業展開をしてきた二人が、「北海道の名物を作りたい」と、初めてゼロからの開発に挑んだのが「サケノカムイ」です。
沖縄の定番サプリがヒント
北海道らしい成分を探して
「北海道にも独自のナイトカルチャーがあるのに、地元の素材を使った商品が存在しないのはもったいない…そう感じて、道産素材で代替できるものはないかと、研究所やサプリメーカーに片っ端から連絡してみたんです」
取り寄せた素材は、「一晩でワインを2、3本空けるほどのお酒好き」という千葉さん自らが被検体となって体感を比較したそう。
「あくまで個人的な感想ですが、さまざまな素材を試す中で僕が良さを実感したのが、サケの白子の抽出物です。翌日驚くほど元気に過ごせて、これはすごい発見をしてしまったな…という手応えを実感しました」
またサケの白子を選んだのは、イクラなどに比べて不人気で廃棄されることが多い素材であることも理由の一つ。千葉さんはこれをサプリに活用することでフードロスを減らし、海洋資源の有効活用といった課題解決にもつながると強調します。
お酒好きの聖地で実証実験、
2週間で1万包突破のヒットに!
「僕のなじみの店や友人が多いという理由もありますが…どちらもお酒が好きで、仕事もバリバリと働く方が多いエリアです。実際に飲んでもらって感想を集め、幾度も改良を重ねることで自信を付けていきました」
約1年という長い期間をかけて開発した「サケノカムイ」は、2025年5月に満を持して発売開始。わずか2週間で1万包という想定以上のヒットを記録し、現在も販売数が伸び続けています。
「『こんな商品を待っていた』という口コミが広がり、札幌だけでなく帯広や釧路の飲食店、空港や土産店にも販路が広がっています。また、最近では東京など道外各地にも取り扱いが広がっています。今後は錠剤タイプも開発し、更なる販路拡大を目指しているところです」
事業において苦労はありましたか?という質問には「ありません」とキッパリ。笑顔でこう答えてくれました。
「自分の好きな北海道で、自分が欲しいものを作りたかったので、開発は『楽しい』のひと言です。事業を展開する中で道内の飲食店や酒屋さんとつながりができ、より地元の皆さんに貢献したいという思いが強くなりました。東京で培ったビジネススキルを生かして、今後も北海道を熱くしていきたいと考えています」
ここがこだわり! 開発のポイント
株式会社nuy
北海道発!商品誕生エピソード
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