北海道発!商品誕生エピソード【本格生そばのおいしさと健康を両立。低糖質だったん蕎麦 さらり/一休そば(苫小牧市)】
2020年10月19日 公開

そばを通じてお客様に健康を届けたい!

株式会社一休製麺 工場長/山崎陽平さん
体に良い健康食として親しまれるそばですが、その主な理由には「ルチン」を豊富に含むことが挙げられます。ルチンには血液をサラサラにして血圧を下げたり、中性脂肪降下、高い抗酸化作用といった効能があるとされているのです。その一方で、そばの弱点は糖質が高いこと。1食分約60gもの糖質を含み、糖尿病など糖質制限中の人には不向きだと言われます。
一休そばの会社理念の一つは「そばを通じて皆様をより健康にしたい」というもの。その社内で「より健康効果が高く、糖質制限中の方やダイエット中の方にも安心して食べていただけるそばを開発したい」という声が上がったのは2015年頃。開発にあたった工場長・山崎陽平さんに話を伺いました。
苦みのない韃靼そばでルチンの健康効果をUP
その年の年越しそばで「満天きらり」を提供したところ大好評。お客様へのアンケートでも「これなら毎日でも食べられる」「おいしく食べながら生活習慣病予防ができるなんてうれしい」といった声が数多く集まったそう。お客様の健康への思いを知った山崎さんたちは、次にそばの弱点である「糖質」のカットに挑戦することを決めたのです。
実は山崎さんの前職はパン職人。ベーカリーの製造責任者を任されていたこともある〝粉〟のプロフェッショナルです。パン作りで磨いた技術と知識を生かし「そばの糖質カット」という大きな課題に立ち向かいます。
「糖質をカットするだけなら実はそれほど難しいことではありません。ですが、そばの繊細な香りや味わい、コシ、つるりとしたのど越しをそのまま保ちながら、糖質をカットするというのはとても難しい課題です。健康だけではなく、おいしさにもとことんこだわった本格生そばを作りたいと、ただただ無我夢中でした」
パン作りの技術を生かしそばの糖質を徹底カット
こうして2018年に発売されたさらりはお客様にも大好評。店頭でもネット販売でも多くの喜びの声が寄せられています。
「厳しい糖質制限をされている糖尿病のお客様が『これなら食べられる』と喜んでくださったのが印象的でした。今後、1食で体に必要な栄養素が十分に取れるなど、さらに健康に貢献できるそば作りに取り組んでいきたいと思います」と山崎さん。楽しみですね!
ここがこだわり!開発のポイント
オホーツクに面した雄武町の新品種「満天きらり」を使用。一般的なそばの約70倍ものルチンを含みます。食物繊維もゴボウ1本分!(100gあたり)
健康効果だけではなく、一休そば伝統の「本格生そば」の味わいも大切に。〝だしソムリエ〟が作るつゆとの相性も抜群です。
研究を重ねた独自の技術で、糖質の約40%をカット。一般的なそばが100g中52.3gの糖質を含むのに対し、さらりではわずか31.2gです。
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国道を走るドライバー、近隣の会社員、家族連れにも人気の一休そば。個室完備で子ども用椅子・おもちゃの用意もあります。
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苫小牧出身で、高校・大学時代と一休そばでアルバイトをし、パン職人を経て入社した工場長・山崎陽平さん。
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「研究開発中は試行錯誤の連続。〝夕食は試作品の盛りそば〟という日々が1年半続きました(笑)」
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「そばを通じて地域の皆様に健康を届けたい、というのが私たちの願いです」と山崎さん。
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「低糖質だったん蕎麦 さらり」は一休そば公式ホームページからも購入が可能です。
一休そば 総本店

北海道発!商品誕生エピソード
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