ピックアップ情報 ジョブキタ北八劇場コメディシリーズ「ブラック・コメディ」出演者インタビュー

2026年6月8日 公開

電灯が付いている場面は舞台を暗く、停電の場面は舞台を明るくするという“明暗逆転”の手法で知られる名作喜劇「ブラック・コメディ」。主人公の芸術家ブリンズリー・ミラーとその婚約者キャロル・メルケットを、ダブルキャストで演じる4人に本作ならではの見どころを語ってもらった。

「明るいのに、見えない。暗いのに、丸見え?!」

左から本庄一登さん、内崎帆乃香さん、五十嵐みのりさん、梅原たくとさん

僕らは見えていない。けど、お客さんからは全部見えちゃう。

─明暗逆転というユニークな設定です。
五十嵐 私たちにとって明るい場面で舞台は暗く、暗い場面では舞台が明るくなるっていう演劇ならではの作品だと思います。見えないと思って行動しているのに、お客さんには丸見え。言葉では肯定的なことを言っているのに顔には憎しみが出てるとかが全部分かっちゃいます。
内崎 主人公以外にもお向かいに住むご婦人がやってきたり、留守だったはずの隣人が帰ってきたり…。
本庄 思わぬ方向にどんどん巻き込まれて、てんやわんやになっていく。その慌てふためく様が作品の見どころですね。

─けいこも大変そうですね…
梅原 ホントそうなんです。例えば台本に“そっちも探してみて”というセリフがあったとして。相手がどこにいるか分かっていれば“そっち”って言えるけど、本当に暗闇だったら絶対そうは言わない。“君のいるあたりも探してみて”とかになるはずなんです。
本庄 “そっちってどっち?”ってなりますよね。
梅原 そうそう。台本で読んでると気にならないけど、暗闇だったら成立しないよねっていう発見が、けいこする度にどんどん出てくるんです。

─実際に暗くしてのけいこも?
五十嵐 やりました。それで分かったのは、暗闇だとすごく相手にセリフを届けようとするんです。声を張って、しっかり当てにいく。でも明るいとなんとなく目線や動きで伝わっちゃうから、そこまで意識しない。自然にやってきたことと逆をやるのが難しいです。
梅原 「役者」は見ないようにするけど、「役」は見ようとする。これを同じ強度でやるっていう。

─見えないはずの場面で目があっちゃうとか…
本庄 めっちゃあります(笑)。明暗逆転だけでも難しいのに、更にコメディとして面白くしなきゃいけないのが、もう大変で。よく怒られてます(笑)。

─内崎さんはいかがですか?
内崎 私は…すごく楽しくやらせていただいてます(笑)。
梅原 悩んでないんだ(笑)。
内崎 一番大変なものを抱えているのはブリンズリー役の二人で、キャロルとしてはちょっと人ごと感があるというか。「なんとかなるっしょ!」みたいなキャラクターでもあるので、気負わずにやっている感じです。

劇場ならではの体験に初めての人もハマっちゃうかも!

─作品にちなんで、“誰も見ていないとついやってしまうこと”ってありますか?
内崎 私は誰も見ていないと思うと、つい変顔しちゃいますね(笑)。
本庄 家で一人で?変顔?
内崎 道で、誰もこっちを見ていない時とか。顔を動かして、いろんな表情を作ったりしてます。
五十嵐  私は一人で歩いている時、ボソボソとセリフの練習をしちゃう。急に人が来るとヤバい人だと思われるやつ(笑)。
梅原 分かる分かる。俺はそういう時ワイヤレスイヤホン付けて電話のフリする。最悪“電話なんです”って言い訳できるように。
五十嵐 器用だなあ。でもこの前、この劇場の駐車場で車の中にいたら、外でめちゃくちゃ大きい声でしゃべりながら歩いているおじさんがいて。誰かと思ったら演出の納谷さん…。
一同 (笑)。
本庄 僕は自転車で河川敷を走っている時に、気分が上がると大声で歌っちゃうんです。誰もいないと思って全力で歌っていたら、たまたまいた五十嵐さんに聞かれていて…。
五十嵐 “かずとー!”って呼んでも全然気付かないんですよ。普通、通行人がいたらちょっと抑えるじゃないですか。一切気にせず全力で歌い続けていました(笑)。

─「見られていない」と思っている時の言動にお客さんの共感も生まれそうですね!
では、最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします。

本庄 いろんな劇団が上演してきた名作で、台本を読むだけでも面白い作品です。それを札幌のキャストで上演して、最高のものを届けられると思っています。ぜひたくさんの方に見ていただきたいです。
内崎 登場人物の名前が全部横文字なので最初は覚えにくいかもしれませんが、たくさん名前を呼ぶので大丈夫です(笑)。個性豊かなキャラクターばかりなので、特徴をつかみながら楽しんでください。
五十嵐 明暗逆転という設定は他のお芝居にはない、この作品ならではのもの。舞台をよく見る方にも新鮮ですし、初めての方でも予習なしで楽しめます。映画ではできない、劇場だからこその体験。この作品で舞台にハマっちゃう人もいるんじゃないかなと思います。
梅原 脇を固めてくれる役者陣も間違いない方ばかり。あとは僕らがどれだけ本気で窮地に立たされるか。汗をかいて、息が上がって、本当にどうしようってなっているところを、ぜひ笑いに来てください。
※配役は日程により異なります。

ジョブキタ北八劇場コメディシリーズ ブラック・コメディ

主人公ブリンズリーは無名の若い芸術家。
ある晩、彼は留守中の隣人ハロルド宅から数々の調度品を無断で借用。フィアンセであるキャロルの父親と、大富豪の美術コレクター、ゲオルグを自宅に招き、これらの品々が自らの作品であるかのように仕立て、一挙に富と愛する女性を手に入れようと企てる。
しかし突然停電が起きて…!
次から次へと訪れる来客たちと繰り広げられる受難の数々、ブリンズリーはこの危機を乗り越えられるのか?!
作:ピーター・シェーファー
翻訳:倉橋健
上演台本/演出:納谷真大
音楽:山木将平
出演:〈シングルキャスト〉坂口紅羽、小林エレキ、磯貝圭子、箕輪直人、明逸人
〈ダブルキャスト〉梅原たくと、本庄一登、五十嵐みのり、内崎帆乃香、大田黒ヒロタカ、納谷真大
【日程】
2026年6月19日(金)〜6月28日(日)
(全12ステージ)※開場は開演30分前
【チケット】
・一般:5,000円
・U-25:2,000円
・中学生以下:1,000円
※すべて税込※前売当日共通
【会場】
ジョブキタ北八劇場
札幌市北区北8条西1丁目3番地
詳細・申し込みはこちら
ジョブキタ北八劇場公式サイト
https://kita8theater.com/

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