北海道でSDGsの目標達成に貢献する【障害者支援施設「パシオ」(社会福祉法人クピド・フェア)】(美唄市)
2025年7月21日 公開
「すべての人が自分らしく」を目指すクピド・フェア
「パシオを運営するクピド・フェアは岩見沢市に拠点を置く社会福祉法人です。あらゆる人が自立した生活と社会への参加を実現できるよう、入所・通所施設やレストラン、診療所、コンビニ、住宅などが集まった“ひとつの町”をつくり、年齢も、性別も、障害の有無も問わず、たくさんの人が生活しています」。
説明してくれたのはスタッフの茂治香織さんです。
茂治さんが働くパシオは、同法人の中でも比較的年齢が若い人たちが利用する施設です。日々の生活支援に加え、就労やスポーツ活動に力を入れ、車椅子アーチェリーも可能な大型体育館も併設。陸上競技やボッチャでは、全国クラスの選手を輩出しています。
「そうした選手たちも、日中はボトルキャップの分別などに取り組んでいます。健常の社会人アスリートと同じように、昼間は仕事をして、夕方以降に競技の練習をするという生活です」
各種大会への参加も積極的に行っており、スポーツを通じた社会交流や障害に対する理解の広がりにも繋げているといいます。
説明してくれたのはスタッフの茂治香織さんです。
茂治さんが働くパシオは、同法人の中でも比較的年齢が若い人たちが利用する施設です。日々の生活支援に加え、就労やスポーツ活動に力を入れ、車椅子アーチェリーも可能な大型体育館も併設。陸上競技やボッチャでは、全国クラスの選手を輩出しています。
「そうした選手たちも、日中はボトルキャップの分別などに取り組んでいます。健常の社会人アスリートと同じように、昼間は仕事をして、夕方以降に競技の練習をするという生活です」
各種大会への参加も積極的に行っており、スポーツを通じた社会交流や障害に対する理解の広がりにも繋げているといいます。
仕事を通じて実現する「生きがい」や「働きがい」
ボトルキャップのリサイクルはパシオが開設された12年ほど前から行われているという茂治さん。
「作業は白かカラー(黒や青など色付き)かの分別から始めて、キャップに貼られたシールを剥がしたり、細かなゴミを取り除いたり。さらに金属探知機に通して、異物がないかを確認し、問題なければ専用の機械で破砕する…というのが一連の流れです」
白い粉末状になったボトルキャップは熱で溶かし、着色して黒板消しの持ち手部分になり、カラーのボトルキャップは黒板消しの内部の芯材として使われます。
さらに、近年はボトルキャップリサイクルの仕事ぶりが評価され、納品先の日本理化学工業(株)から新しい作業も受託しているとか。
「日本理化学工業(株)様では黒板消しの他、“粉がでない”チョークや、ガラスなどに絵が描ける『キットパス』というクレヨンを製造しています。以前は破砕したボトルキャップを納品するだけの関係だったのですが、私たちの仕事ぶりやその内容を評価いただき、キットパスの製造工程の一部を担ってほしいとお話をいただいたんです」
現在、パシオではボトルキャップリサイクルに加え、キットパスの持ち手に紙を巻く作業や袋詰め作業などを受託。売上は利用者の収入になります。
「大きな金額ではありませんが、自分たちの手で作業をしてお金を得ることは、利用者さんの生きがいになり、自己肯定感を高めていると感じます。捨てられればゴミになるボトルキャップが、価値ある商品になり社会の役に立つのも嬉しいですね」
最近はペットボトルの回収量が減少傾向にあり「少量でも歓迎!」という茂治さん。気になる方は下記までお問い合わせください。
「作業は白かカラー(黒や青など色付き)かの分別から始めて、キャップに貼られたシールを剥がしたり、細かなゴミを取り除いたり。さらに金属探知機に通して、異物がないかを確認し、問題なければ専用の機械で破砕する…というのが一連の流れです」
白い粉末状になったボトルキャップは熱で溶かし、着色して黒板消しの持ち手部分になり、カラーのボトルキャップは黒板消しの内部の芯材として使われます。
さらに、近年はボトルキャップリサイクルの仕事ぶりが評価され、納品先の日本理化学工業(株)から新しい作業も受託しているとか。
「日本理化学工業(株)様では黒板消しの他、“粉がでない”チョークや、ガラスなどに絵が描ける『キットパス』というクレヨンを製造しています。以前は破砕したボトルキャップを納品するだけの関係だったのですが、私たちの仕事ぶりやその内容を評価いただき、キットパスの製造工程の一部を担ってほしいとお話をいただいたんです」
現在、パシオではボトルキャップリサイクルに加え、キットパスの持ち手に紙を巻く作業や袋詰め作業などを受託。売上は利用者の収入になります。
「大きな金額ではありませんが、自分たちの手で作業をしてお金を得ることは、利用者さんの生きがいになり、自己肯定感を高めていると感じます。捨てられればゴミになるボトルキャップが、価値ある商品になり社会の役に立つのも嬉しいですね」
最近はペットボトルの回収量が減少傾向にあり「少量でも歓迎!」という茂治さん。気になる方は下記までお問い合わせください。
障害者支援施設「パシオ」(社会福祉法人クピド・フェア)
北海道でSDGsの目標達成に貢献する企業・団体
最新記事5件
北海道でSDGsの目標達成に貢献する【日本理化学工業株式会社】(美唄市)
2025年8月4日 公開
これまでの歩みや取り組みの背景を、美唄工場の西川一仁さんに聞きました。
北海道でSDGsの目標達成に貢献する【障害者支援施設「パシオ」(社会福祉法人クピド・フェア)】(美唄市)
2025年7月21日 公開
障害者支援とリサイクルの取り組みについてお話を伺いました。
北海道でSDGsの目標達成に貢献する【溝端紙工印刷株式会社】(遠軽町)
2024年2月12日 公開
工場長の斉藤敏紀さんに、割りばしを巡るお話しを伺いました。
北海道でSDGsの目標達成に貢献する【有限会社大塚農場】(当別町)
2023年6月19日 公開
持続可能な社会と農業のあり方について、大塚農場の代表に伺いました。
北海道でSDGsの目標達成に貢献する【株式会社とませい】(苫小牧市)
2022年10月19日 公開
SDGsへの取り組みを本格させた株式会社とませい代表取締役の渡辺秀敏さんにお話を伺いました。