北海道で就職しよう!

北海道就活トーク・仕事理解編 北海道のIT業界についてプロに聞いてみた!

2025年11月17日 公開

文系にもチャンスあり!?北海道IT推進協会の内田さんが解説。

カツネ:IT業界って興味ない?
シュウタ:あるある。最先端って感じがするし、伸びている業界ってイメージもあるし。でも就職するにはハードルが高そうだよね…。特に僕みたいな文系にはなかなか難しいんじゃないかって思っちゃう。
カツネ:だよね。でも、「文系でもチャンスがある」って言われたら詳しく知りたくならない?
シュウタ:もちろん!
カツネ:というわけで今回は、北海道のIT業界をよく知る、北海道IT推進協会の内田みさとさんに詳しくお話を聞かせてもらうことにしました。内田さんよろしくおねがいします!
内田さん:こんにちは、内田です。よろしくお願いします。
カツネ:よろしくおねがいします!
まずは内田さん。北海道のIT企業ってどのくらいあるんですか?
内田さん:実は、道内には約1,100社ものIT企業があるんです。札幌は、福岡と並ぶIT人材が多い地方都市で、全国でも有数のIT集積地。私たち「北海道IT推進協会」は、その企業の多くが加盟する道内最大の業界団体となっています。
協会の主な役割は会員企業同士の交流を促したり、人材確保で協力体制を築いたりすること。道内のIT業界の全体像がわかるレポートも毎年発行しています。
シュウタ:それだけたくさんの企業があるってことは、仕事内容もいろいろなんでしょうか?
内田さん:はい、とても幅広いですね。特に多いのは、受託開発と呼ばれる、企業や自治体のために業務システムを作る仕事です。道内の自治体向けのシステムや、農業・漁業を支える仕組みを作っている企業もあります。
カツネ:地域に根ざしてるんですね。道外との仕事もあるんですか?
内田さん:道外との仕事も売上ベースで40%ほどあります。東京の大手企業からシステム開発を委託されて、札幌で開発することも多いですよ。道内IT企業の売上は右肩上がりになっていて、今後もさらなる成長が見込まれています。

基礎から学べる研修が充実。大切なのはコミュニケーション。

シュウタ:文系でもITって目指せるんですか?プログラミングとかやったことないんですけど…。
内田さん:全然大丈夫です。多くのIT企業は入社後に1〜3カ月の研修を設けていて、プログラミング未経験でも問題ありません。実際に文系出身で活躍している人もたくさんいます。大切なのは学ぶ意欲です。
カツネ:逆に、文系の人のほうがコミュニケーションとか、考え方の面で活躍できる場面もありそうですね。
内田さん:まさにその通り。ITの仕事って「プログラミングすること」がゴールじゃなくて、「お客様の課題をどう解決するか」が本質なんです。
カツネ:IT推進協会さんでは、学生向けの説明会もやってますよね?
内田さん:はい、企業説明会やインターンシップ合同説明会を定期的に開催しています。どの企業が何をやっているか分からないという学生には、すごくいい入り口になります。
シュウタ:IT企業のインターンってどんなことやるんですか?
内田さん:企業によりますが、プログラミング体験だけじゃなく、「上流工程」と呼ばれる課題解決のプロセスをゲーム形式で体験できたりもします。たとえばボードゲームを使って、要件定義(お客様の要望を整理すること)を体感する、といった内容です。
カツネ:なんだか、面白そう!

「IT業界で働く魅力って何ですか?」

シュウタ:ところで、内田さんご自身はどうしてIT業界に?
内田さん:私は全く違う業界からITに転職したんですが、仕事の進め方がとても論理的で、プロジェクトの段取りやマネジメント力が身につくのが魅力だと感じています。論理的に物事を整理して、人に伝える力は、どんな業界でも通用します。
カツネ:それってまさに、社会人としての基礎力ですよね。
内田さん:ええ。あと、全国の大手企業のプロジェクトに関われるチャンスが、札幌にいながらあるというのも、北海道のIT業界の大きな魅力です。たとえば、東京や関西の有名企業が導入している業務システムや、全国規模で展開されるサービスの裏側のシステム構築などに、実は札幌の企業が携わっているというケースも珍しくありません。自分が担当したシステムが全国で使われていると分かったときの達成感は、本当に特別です。
「北海道にいながら最先端のITビジネスに関われる」というのは、働くうえでのモチベーションにもなるし、地元志向の学生にとっても非常に魅力的なポイントだと思います。
シュウタ:聞けば聞くほど、北海道のIT業界って面白そう…。でも、やっぱり最初の一歩がむずかしいなって思います。
内田さん:その「最初の一歩」をサポートするためにも、私たちは学生向けのイベント開催に力を入れています。少しでも興味があれば、ぜひ参加してみてください。業界を知ることが、将来の選択肢を広げる第一歩になりますから!