株式会社リノシステムは、電力やガス、医療といったインフラ系のシステムを設計・開発するIT企業。社員の多くは顧客のオフィスに出社して働く客先常駐のスタイルです。
「客先常駐」をネットで検索するとあまり良くないイメージの記事がヒットするかもしれませんが、同社の場合はまったく当てはまりません。常駐先は、代表が会社を設立する前からお付き合いのある顧客で、すでにフラットな関係性が構築されているのが大きな特徴。同社の社員も自社スタッフ同様に接してくれるため、窮屈な思いもムリな働き方もすることがありません。
現在、社員数は6名と小規模ではありますが、だからこそ一人ひとりに目が行き届き、手厚く育てられます。さらに、「3年間は勉強期間」と研修期間を長くとっているのも安心できるはずです。
何より、会社の雰囲気は実に和やか。仕事にはビシッと向き合う一方で、それ以外は若手社員が代表にツッコミを入れられるくらい上下の壁を感じさせない関係性です。そのため、意見も伝えやすく、しかも実現しやすい環境。「誰と働くか」を大切にできる会社の雰囲気を記事から感じてみてください!
◎思うことがあれば何でも伝えてOK!
代表の須田丈浩さんは、創業以来、新規案件の相談が次々と舞い込んでいることが新卒募集の背景と説明します。
「もちろん、スタッフを守るためにも仕事の選び方や受け方は大切。ただ、ありがたいことに今の顧客は私のサラリーマン時代からお付き合いがあり、残業も極力ないように配慮してくれる関係性です。一般にイメージされる客先常駐の大変さは皆無といって良いでしょう」
新卒さんは、最低3年間は先輩の隣につき、焦らずにじっくり学んでもらう予定だとか。他にも定期的な面談や連絡を行い、安心して働けるようフォローしていきます。
「全員がオフィスに集う機会こそ少ないものの、毎月食事会を開催して交流して結束を高めています。と言っても、仕事の話はほとんどせず、僕がツッコまれることも多いけれど(笑)」
須田さんは新卒さんと年齢が離れているからこそ、世代による感覚の違いが生じないように「思うことがあったら何でも言って」とよく若手に伝えています。
「実際、若手の意見から時間休を導入しました。仕事をきっちりこなしてくれるからこそ、平等感があり、理にかなったアイデアはどんどん取り入れたいですね」
◎小さな会社だからこその強さと安心感
次にお話を伺ったのは取締役の日田哲司さん。学生の皆さんには「客先常駐」のイメージが付きにくいものですが、その魅力とは何でしょうか?
「客先ではフリーランスや他社からの派遣など、多様な人と共に開発に取り組むのが特徴です。会社とは違ったチーム感覚の楽しさがありますよ」
現在、日田さんが取り組む案件は電気やガスの管理システムで、新規ではなく改修が中心。納期にも余裕があることがほとんだと言います。
「当社の人間しかできないと言われる技術を手掛けてるので、客先からとても丁重に扱って頂いているんです」
こうした技術の習得には日頃からの勉強が欠かせません。けれど、プライベートまで犠牲にする必要はないと日田さんは続けます。
「この会社は立ち上げ時から『ストレスなく、仕事よりもプライベートを大事に働こう』と皆で誓い合って設立したんです。私自身3人の娘がいて、どちらかと言えばそちらに手を焼いていますからね!」
会社の印象を「実家」と表現する日田さん。「穏やかで安心感があり、何かある時はきちんと守ってくれる。小さな会社だからこその強さがあるんです」と笑顔を見せてくれました。
◎常駐先もフラットでフレンドリー!
最後は若手のクロストーク!
ー入社のきっかけは?
相原:人数が多いと人間関係に悩むことも増えると思い、少人数のIT企業を探していました。リノシステムは会社見学の時に社長と主任が丁寧に業務内容を説明してくれ、雰囲気も良かったので就職を決めました。
情野:僕も同じ。第二新卒で社会経験がある分、給与や休みよりも「誰と働くか」を重視していたので、フラットに話せる空気感が好印象だったんです。
ー客先常駐のイメージって?
相原:ネットの情報は良くないものばかりで覚悟はしていましたが、蓋を開けてみると顧客もやさしく堅苦しくない雰囲気。
情野:社長がもともと常駐していたのもあり、フレンドリーです。
ー会社の魅力は?
情野:小さな会社だからこそ意見が通りやすいところ。社長に、ふと「時間休は取れないんですか?」と聞いたら、それから制度について調べてくれて次年度には導入されました。反映スピードも大手にはないと思います。
相原:研修が3年もあるのは気持ち的にも安心できます。それに、月に一度の食事会も本当に自由参加ですし、社長がいじられたりもするので、僕ら若手も話しやすいです(笑)!