話を聞く間、何度も顔を見合わせて楽しそうに笑うふたり。
まるで姉妹、いやそれ以上の仲の良さを見せるのは、新人介護スタッフの竹生梨紗さんと福田彩桜さん。共に2024年4月、恵望会に入職しました。
内定者を集めた会社説明会で出会い、「早く友だちを作りたい!」と考えていた竹生さんが声をかけたのがきっかけ。
人見知りが強く、少し緊張してた福田さんは「捕まっちゃって〜」と笑います。
そこから一気に距離は縮まり、ふたりの仲の良さは施設内でも話題になるほど。
夜勤で顔を合わせれば励まし合い、プライベートでは一緒にご飯に行き、K-POPを聴きながらドライブを楽しむ。
互いに支え合う二人の物語は始まったばかりです。
新人さんが気持ちを出せるよう支えたい/介護職員・竹生梨紗さん(勤務1年)※写真右
祖母と一緒に暮らしていたので、そのお手伝いやお世話をすることが日常だったんです。自然と「お年寄りの方と関わる仕事がしたい」と思うようになり、中学生のころには進路を介護の道に決めていました。
高校卒業後は栗山町にある北海道介護福祉学校へ進学しました。就職先に恵望会を選んだのは地元の恵庭市で働きたかったことと、専門学校の先輩たちもたくさんここに就職し、働きやすい職場だと聞いていたから。見学に来た際に、職員の皆さんの温かさを感じ、利用者さんの穏やかな表情に惹かれたことも決め手になりました。
この一年を振り返ると、福田さんと出会えたことは本当に大きいです。仕事でわからないことがあっても同期なので気兼ねなく聞けますし、同じ日に夜勤になった時も「この時間に起きてるのは私だけじゃない!」と思うと頑張れるんです(笑)
今後、新人さんが入ってきた時は、心の支えになれる存在になりたいと思っています。なかなか自分の気持ちを前に出せない人もいると思うので、辛いことも楽しいことも気兼ねなく話せる空気を作っていきたいです。
後輩ができたらまず「友達」になること/介護職員・福田彩桜さん(勤務1年)※写真右
私も子供の頃からお年寄りと話すのが好きで、自分の祖父母だけでなく、近所のおじいちゃんおばあちゃんとも楽しくふれあっていたんです。「これが仕事になれば…」と介護の世界で働くことを考え、道立高校で唯一福祉科がある置戸高校に進学しました。
高校時代に2回の実習で恵望会を訪れ、みなさんに優しくしてもらい、可愛がってもらったことが就職を決めた理由。恵庭出身なので、地元で働きたい気持ちも強かったですね。
入職後は「学校とは違う」と感じることも多くありました。授業ではテンプレートのような会話の練習しかしませんが、実際にはもっと柔軟で深いコミュニケーションが必要。でも昔の話を聞いたり、相手の話を引き出すのは楽しく、この仕事を選んで良かったと思うことは多いです。
内定者の説明会で竹生さんが声をかけてくれたのは、本当に「感謝しかない!」という感じ。高校を卒業したばかりで、初めての社会人で、不安もいっぱいの中でやってこれたのは、何でも話せる仲間がいたからです。
今後、後輩が入ってきたらまず友だちになりたいと思っています。自分が可愛がってもらったぶん、後輩に返していきたいです。
良い仲間がいればどんな時も頑張れます/はなえにわ副主任・上郷ユキ子さん(勤務19年)※写真左
20年ほど前ですが、私も高校卒業と同時に入職したんです。アルバイト経験もなかったので、社会人として最初の職場が恵望会。ふたりと同じような境遇ですね。
今まで長く続けてこられたのは先輩方の丁寧な指導と温かいサポートのおかげだと思っています。新人のころ先輩に「覚えがいいね」と褒めてもらったのがすごく嬉しく、今でも印象に残っています。一人ひとりの良い所を伸ばそうとする優しい雰囲気の中で成長できたことは大きかったです。
恵望会は、スタッフの協力体制の良さが魅力だと思います。「あなたがそれをやるなら、私はこっちをしておくね」と声を掛け合って役割分担をする。仕事が大変な時でも、この仲間となら頑張れるという気持ちになるんです。
最近は外国籍のスタッフも増え、以前よりもさらに明るく活気のある職場になりました。「コミュニケーションをしっかり取ろう!」という気持ちがみんなに芽生え、これから入る人も働きやすいのではと思います。
一人ひとりの状況に合わせた柔軟な働き方もでき、車で通えない人にはバスの運行に合わせた勤務シフトにしたり、子育て世代であれば日勤のみのシフトも可能。長く働きやすい仕組みが整っています。