芦別温泉スターライトホテルは、「おふろcafe」を筆頭に一般的なホテルとは一線を画す遊びが満載の宿泊施設。「ありきたりなホテルを目指さない」を合言葉に、客室はあくまで寝る場所と位置づけ、書籍やコミックを読みながらくつろげる空間、バーラウンジ、グランピング、熱波師によるサウナイベントなど、「客室に居させない」コンテンツを次々と展開しています。
お客様のメインターゲットは20代の若い層。つまり、新卒さんは同じ世代として同じ感性を持ち、好きなものや刺さることが手に取るように分かるはず。集客に向けた新しい取り組みのアイデアを皆で作り上げていくためにも、貴重な人材として迎え入れたいと考えています。
当社は2019年のリニューアル以降、若いスタッフを意識的に増やし、社長も「さん付け」で呼ぶほど上下関係の厳しくない雰囲気も根づいてきました。ホテルらしい接客なども敢えて求めず、誤解を恐れずにいえば通常の接客やレストラン業務は「感じが良ければOK」です。それよりも、好きなことや遊びを仕事に取り入れ、イヤイヤやる業務はさせないことで、楽しく働ける時間を過ごしてほしいと思っています。
「好きなことだから仕事が楽しい」を実現しやすい環境。
最近は広報やSNS担当なども強化中です。
代表取締役社長/田中慎二
スタッフが熱意を持って仕事に取り組むには「イヤイヤな業務」をさせるよりも楽しめるほうが大切だと思っています。例えば、サウナ好きのスタッフに熱波師の練習をしてもらったところ、積極的にトレーニングしてくれ、講師費用を会社で負担した上で手当もつけることにしました。
すると熱波師を呼ぶイベントを考案してくれるなど、自然と次の展開を考えてくれるようになったんです。他にも音楽好きが館内BGMのセレクトをしてくれたり、読書好きがコミックや書籍を選定して仕入れたり、好きなことだから仕事を楽しめるような適材適所を心がけています。
ホテル業界の人こそ遊びをインプットしなければ、お客様の楽しみをつくれないというのが私の考えです。そのため、当ホテルではレポートを提出する前提ですが、「旅行手当」制度で気軽に旅行を楽しんでもらうなど、仕事に生かせる遊びの経費を会社が負担するケースも少なくありません。
最近は経理や総務、施設管理、広報といったバックヤードも強化中。自動化や省力化を進め、人でなければならない仕事に力を入れやすい環境も少しずつ整えているので、ぜひチャレンジしてほしいですね。
「好き」「得意」「楽しい」を引き出して、
仕事に結びつけるのも僕の役割。
統括マネージャー/岸 祐斗
地元の高校を卒業後、芦別スターライトホテルに就職しました。プライベートの事情で一度は旭川市の携帯ショップに転職しましたが、芦別に戻ってきたタイミングで当時の支配人から「戻ってこないかい」と声がけしてもらいUターンしたんです。
当ホテルの魅力は、ズバリ「こういうのをやりたい」と言うとすぐにトライさせてくれるところ。それも、堅苦しい会議で決めるのではなく、業務の合間にポツリとつぶやいたことが実現されるケースがほとんどです。僕の場合はサウナにハマっていた時に熱波師を学ばせてもらいましたし、もしアパレルが好きならTシャツなどオリジナル商品を作ることもできると思います。
統括マネージャーとしては、皆の「好き」「得意」を引き出して、仕事と結びつけるのも役割です。実際、サウナ好きのスタッフが、フィンランド料理をテーマにした1泊3食付きの新プランを提案してくれ、実現をサポートしました。
受付や接客、掃除など通常業務はさほど難しくありませんし、各部門で研修しながら得意な持ち場の希望も聞きます。芦別は田舎だからこそ、スローな環境で好きな分野を思う存分楽しめる町です。
20代が多く、自然と打ち解けられる環境。
何でも提案しやすいのでメニューづくりにも携わりたい!
調理スタッフ/前田 優月(24歳)
調理専門学校を卒業後、結婚式場やキッチンカーでの調理を経験しました。ただ、労働環境や待遇が良いとはいえず、一度は飲食の世界を離れたんです。とはいえ、調理の仕事への未練が残る中、地元の食堂の店長がたまたまた芦別スターライトホテルの料理長と知り合いで、僕を紹介してくれました。
入社したのは2024年5月。僕は自分から話しかけるのが苦手なタイプですが、当ホテルには20代が多く、役職者もフレンドリーなので気づけば皆と打ち解けていました。同僚というより友人のような仲間が増えた感覚で、休みが合った人と旭川や札幌に出かけることもあります。
今は主に日帰り入浴のお客様が利用するカフェメニューの調理を担当しています。料理長は洋食、副料理長は中華出身なので多ジャンルの手法や味付けが学べるのも魅力ですし、まかない料理を好き勝手に作れるのも楽しいです(笑)。以前の飲食時代とは異なり働き方もグッとラクになりました。
僕自身は大好きな調理を仕事にできているのですでに満足ですが、何でも提案しやすい環境なのでメニューづくりにも携わってみたいです。