株式会社小野興業は橋梁づくりのプロ集団。鉄筋工事や型枠工事、コンクリートの打設といった一連のノウハウを自社で賄えることが高く評価され、仕事を安定的に受注しています。橋梁づくりを手がけられるライバル会社は少なく、だからこそ収益性が高く利益を還元できるのです。
新卒の皆さんが一人前になるまでには最低でも5年はかけますし、最初は現場を見てもらいながら段階的にできることを増やしていく教育スタイル。その間に各重機の資格を会社の費用負担で取得してもらいます。
同社が受注するのは大半が公共工事。最近は土日が休みの工事も多く、基本的には4週8休の勤務です。今回、新卒さんに携わってもらうのは、奥尻島の現場。期間は約3年。住む場所は民宿をフルリフォームし、「光熱費込で1日150円」という破格でご用意します。住居費・光熱費が抑えられるため、月に使えるお金がかなり大きいのも魅力です。
さらに、できる限り食事・暮らしをサポートしたいという思いから、1日500円の食事補助に加えて、お米も支給します。初任給からでも、サップやカヌーに冬のアクティビティなど、島暮らしを全力で楽しめます!
◎仕事中は仲良く、休みはそれぞれ。
同社は高速道路や鉄道の橋梁を施工することが多く、工事現場はマチナカから離れた場所になるケースがほとんど。けれど、社員のためのアパートは街場で借りているそうです。しかもスーパーやコンビニ、飲食店に近いところを選んでいます。
「当社の仕事は一人でできるものではないため、7名程度のチームで動きます。業務中は連携が大切なので声を掛け合いながらチームワークを発揮しますが、休みの日はそれぞれ過ごすのが好きな人ばかり。土日には釣りをしたり、映画を見たり、思い思いの楽しみ方があるみたいですね」
こう教えてくれたのは代表取締役の小野和幸さん。話し方も表情も柔和という表現がぴったりです。ところで、札幌に家族を持っている人もいるそうですが、家庭との両立はどうしているのでしょうか?
「家族持ちの社員には金曜日に早めに帰るよう促したり、月曜日に有給を取得するようにすすめたり、現場と現場の合間に1週間近く休みを取ってもらうなどできる限りの配慮をしています。当社の仕事はGWやお盆、年末年始には1週間以上休みになることが多いので、こうした長期休暇も活用してもらっています」
◎サップやカヌー、スキーを全力で楽しむ一方、のんびりした離島暮らしを満喫できるはず!
いざ橋梁づくりとなると、道内各地に出かけ、さまざまな街に暮らす同社の社員。休日はどのように過ごす人が多いのでしょう?
「当社は定着率が高く、ベテランも多いので若い世代の好きな趣味とは異なるかもしれませんが、例えば釣りの好きな社員もいます。時には船に乗せてもらい、マグロを釣ってくることもあるんですよ。会社に持ってきてくれた時には解体ショーが始まりました(笑)」
ある時には小野さんが休みの日にふと現場の進捗を確認しに行ったところ、社員の一人が山奥の立地を生かしてダイナミックなソロキャンプを楽しんでいたという逸話も。
「当社では生活コストがあまりかからないため、趣味を存分に楽しめるのではないでしょうか。好きなもののツールをアップグレードするという社員も多いんですよ。例えば、今回の現場となる奥尻島は透明度が日本屈指の海があり、実はスキー場もあります。サップやカヌー、スキーにスノーボード…生活コストがかからない分、こうしたアクティビティを全力で楽しむ一方、のんびりした離島暮らしも満喫できるはずです」
◎空調服や防寒グッズを支給。
今回、新卒社員を募集するのは、定着率が高いゆえ、ベテラン化が進んでいるのが背景なのだそうです。やっぱり、小野さんがスタッフを大切にしているのが辞めない理由?
「そう思ってくれているとうれしいですね。これまでもスタッフが安心して働き、安全に早く工期を終えられるような環境づくりにはこだわってきました。些細なことかもしれませんが、近所の農家さんから野菜をいただいたら、皆におすそ分けもしています」
2021年の夏は例年にも増して暑さが厳しい日が続きました。小野さんは社員にこんな配慮をしたといいます。
「その年は暑さが命にかかわるほど危険だったので、ファン付きの空調服を支給しました。冬にも防寒グッズをそろえるなど、仕事を少しでも快適に進められるものをスタッフに提供するのも私の役割です」
常に謙虚な姿勢で話し、社員を第一に考えている小野さん。最後に、橋梁づくりの魅力を伺いました。
「僕らが手がけた橋梁に、道路が舗装されたり、鉄路が通ったりした時の達成感は格別。地図に残る仕事…今風にいえばグーグルマップに自分の仕事が残るのは感慨深いものですね」