2017/09/11[mon] update

林業という仕事

木を育て森を継いでゆく仕事。

北海道の森林面積は554haで土地総面積のおよそ7割を占め、このうち天然林は68%、人工林は27%となっています。この人工林を舞台に資源を有効に活用しながら、苗木の植え付けから木材の収穫まで幅広く取り組むのが林業という仕事。ではこの仕事を一年間のスパンでもう少し詳しく解説してみましょう。

<春>植林の予定地のササや灌木を整理する「地ごしらえ」をした後、苗木を「植え付け」します。
<夏>苗木の成長を助けるために雑草や灌木を「下刈り」したり、山葡萄などの「つる切り」をします。
<秋>良質な木材にするために不要な部分の「枝打ち」したり、日光の届く健全な森を作るために「間伐」に取り組んだりします。
<冬>間伐作業を続ける一方、数十年〜百年以上の歳月をかけ、充実期に入った木を「主伐」し、造材所などへと運び出します。

これらの仕事にはチェーンソーの操作法や重機のオペレーションの資格が必要なものもあります。

林業事業体によって異なる仕事環境。

森林を所有している企業や組合、個人を「山主」といいます。この山主からの依頼を受け、林業の仕事に取り組む組織が「林業事業体」です。林業の仕事をするということは、この事業体に所属することを意味します。
現在、北海道では800以上の林業事業体が活動しています。(近年北海道の森林が伐期を迎えており事業体数は増加傾向です)林業事業体は一般企業または森林組合がほとんどで、全道各地に点在しています。
具体的な業務も、一年間の森林の仕事のすべてを受注する事業体もあれば、「主伐と運び出し限定」など部分的に請負うケースもあります。このため雇用形態も「通年」または「期間限定」など事業体によって様々です。また苗木づくり等に尽力する事業体の場合は女性スタッフの雇用にも前向きです。
いずれにせよ、担当する森林の状況、所有している設備や重機、研修や資格取得に対する姿勢、待遇や福利厚生などは、林業事業体によって千差万別です。
「林業の仕事に就く=林業事業体に所属する」ためにはこういった情報を収集し、正しく判断することも重要になります。

研修を受け自己適性を知ることも大切。

雄大な北海道の森で働く。その実現のためには、各林業事業体と連絡を取り、その仕事内容の詳細や具体的な研修内容などをしっかり尋ねるのがいいでしょう。
また、森林の仕事の実情を詳しく知りたい、事業体の求人の動向を把握したい、緑の雇用(*)について詳しく知りたいという人には、「北海道森林整備担い手支援センター」へのお問い合わせをおすすめします。
同センターでは、札幌/大阪/東京を会場とした「森林の仕事ガイダンス」という就業フェアのほか、企業と人材のミスマッチを防ぐための「就業相談」、さらに林業知識や作業ノウハウを学べる「林業就業支援講習/担い手研修」などを行っています。特に担い手研修は、林業の自己適性を知るよい機会。1日コースから20日コースまで複数の講習が用意されているため、自分に合ったコースの選択も可能です。
小さな苗木が森林を作るように、事前の細やかな準備が大きな夢を実現に導きます。ぜひがんばってください。

一般社団法人 北海道造林協会 北海道森林整備担い手支援センター
https://www.shiencenter.or.jp/
※北海道の林業の詳細のほか、就職相談、事業体情報、林業担い手研修事業など、北海道の林業への就職支援に取り組んでいます。

緑の雇用制度:林業へ新規参入する労働者の雇用支援制度の総称。条件や要件を満たしている林業事業体の場合、この制度を活用することができます。
このページの先頭へ