2017/09/11[mon] update

漁業という仕事

知ることから始まる漁業という仕事。

漁業とは、船に乗って川や海に出向き、魚や貝、海藻などを獲ること。その仕事に従事しているのが漁師です。
北海道の漁業生産は全国の約4分の1を占めており、日本海側ではスルメイカ・カレイ類、エビやウニ類、養殖のコンブ類、太平洋側ではスケトウダラ・サンマ・サケマス類、オホーツク海側では養殖のホタテのほか、ケガニ・カレイ類・サケマス類の漁が盛んです。
各々の漁は、世界の海で漁を続ける遠洋漁業、サンマ漁などでも知られる沖合漁業、鮭の定置網やホタテやコンブの養殖なども含まれる沿岸漁業に大別することができ、さらに陸に戻った後は魚を選別して出荷作業を行ったり、網の手入れ、港によっては加工作業なども行います。
このように一言で漁師といっても、獲る魚や貝の種類、漁の方法や期間、船の規模などで仕事内容はさまざま。この仕事に就くためには、インターネットや関係機関を通じ、まずはその基礎知識を習得することが大切です。

漁業権を持つ組合員と乗組員という二つの道

その地域での漁業を営むための権利を「漁業権」 といいます。この漁業権は漁業協同組合の組合員にならなければ得ることができません。このため漁師になるとは、『漁業権を持つ組合員として働く』または『組合員(個人経営や企業経営)の下で乗組員として働く』という二つの道のどちらかに進むことを意味します。
ただ組合員になるためには、一定期間の漁業経験や地域への定住、定められた資金などいくつかの要件が必要です。
また利尻・礼文島、日本海側の一部、道東の定置網漁など、漁業権を開放し積極的に新規組合員を採用している漁業協同組合と、漁業権は家業の継承(親の組合権を引き継ぐ)だけに限定している漁業協同組合があります。

※ちなみに北海道には70の漁業協同組合があり、そこにおよそ1万五千人の組合員が所属しています。また非組合員(乗務員など)もほぼ同数とされています。

誰でもなれるが、簡単になれないのが漁師。

漁師には、特別な資格も学歴も必要ありません。では誰でもすぐに漁師になれるのか…と尋ねられると、答えは「NO」です。
その最大の理由が、海洋に浮かぶ船の上という特別な職場にあります。大量の魚がかかったり、急に悪天候になったり、重要な設備が故障したり… そんな小さなトラブルが身の危険に繋がりかねない船の上。ここで真剣に仕事をするためには、互いを心底信頼する気持ちや一心同体のチームワークが不可欠です。さらに四六時中揺れている環境下で働くためには、それ相応の体力や精神力も必要です。素人や未経験者をいきなり船に乗せない背景には、そういった理由があるのです。
それでもいつか漁師という仕事に就きたいという意志のある人は、各企業に直接連絡し疑問点を尋ねたり相談するほか、北海道漁業への就業の総合窓口「北海道漁業就業支援会」への訪問、さらに同会が開催するマッチングフェアへの参加をおすすめします。

北海道漁業就業支援会のHP
http://h-suisankai.or.jp/conference/
※漁師になるノウハウのほか、企業や組合の漁業者(親方)に付いて技術や知識を習得する「長期実地研修」などの情報も掲載しています。
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