株式会社北央情報サービス

2022年3月1日公開

札幌及び東京を拠点に業務系のシステム・ソフトウェア開発に取り組む株式会社北央情報サービス。代表の菅原武美さんは大手鉄鋼企業からIT業界に転職したという異色の経歴の持ち主。代表の人材に寄せる思いを尋ねました。

自分の頭で考えた自分の言葉で伝えると、誰の心にも響くものです。

株式会社北央情報サービス代表取締役菅原武美さん（59歳）
北海道松前町出身。鉄鋼メーカーから心機一転、IT業界に転職。1999年に株式会社北央情報サービスに入社し、実績と評価を積み重ね2009年に代表取締役に就任、現在に至る。若い時分からスポーツ全般が趣味、ウインドサーフィンはプロ級の腕前。

私の人材観自分を上手にアピールする人に強く惹かれますね。

企業合同説明会に参加するために九州に赴いたときのこと。とある学生が「私はこういうものです」という一言の後、自分の名刺を差し出したんです。今でこそ、名刺を持つ学生さんは珍しくないのかもしれませんが、当時そのような行動に出る方はまだ少なかったこともありとても驚きました。と同時にそのふるまいが爽やかで、しかも積極性も感じられ、とてもいい印象を抱いたことを覚えています。
企業の代表が求めるのは「自社の未来を託すことができる人材」です。彼のような「積極的であること」や「自分なりの思考や行動を取ること」は、企業の未来を担うにふさわしいすばらしい資質。弊社に限らず多くの企業が求める理想的な人材像だと思います。
不安であるがゆえにマニュアルや既存の型に頼りたくなる気持ちは痛いほどわかります。けれど勇気を出し「積極的でオリジナリティーあふれる自分」をアピールしてみてください。

IT業界に向いている人は「ITは理系」という発想は、もうこの業界には存在しないと思います。

かつてIT業界に就職するのは理系の人材という風潮がありましたが、今それを公言する人はいないでしょう。IT業界にかかわらず、職業と人材を結びつけるものは「学歴」ではなく「適性」。そしてIT業界も他の業界同様、採用の際に最も重視するのは「コミュニケーション能力」です。弊社の採用においても適性検査や面接にある程度の時間をかけ、相手の話を聞き、自分の考えを的確に伝えられるかをしっかり見極めています。その結果、弊社に最近入社した方々の卒業学部は「法学」「人文学」「音楽」「美術」など多種多様。逆に理系卒は少数派です。
ITに関心はあるけれど自分は文系だし…そんな考えは今すぐ捨ててください。その好奇心を抱いたままこの世界に挑戦してください。

北海道と首都圏北海道のIT業界で活躍したいなら首都圏を経験するのも一策です。

ひと昔前に比べると、首都圏と北海道のスタッフのITスキルの格差はかなり少なくなってきたように思います。道内の学生のレベルが高くなった証でしょう。
しかしビジネスのスケールとなるとまだまだ首都圏には敵わない。大手企業の本社機能が集中していること、業務の上流工程や基本設計が首都圏からスタートすることなどがその要因です。
なので私は短期間、首都圏でスキルを積むのも一策だと思っています。そこで刺激的な企画や上流の設計技術を学んだり業務を俯瞰する目を養った後にUターンし、その経験を武器に北海道のITの世界で活躍するというシナリオです。ちなみに弊社は東京オフィスがあるため、希望する社員には首都圏勤務を勧めています。
北海道は豊かな人生を営む上では最高の場所。ならばここでのビジネスも最高なものにしてみようという一つの提案です。