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これからの就活生に熱いエール。社長の視点、代表の目線 一鱗共同水産株式会社

2022年3月1日 公開

一鱗共同水産株式会社は札幌市中央卸売市場を拠点に、水産仲卸の老舗として信頼を寄せられる企業。最近は地場フードビジネス企業とコラボした飲食店「一鱗酒場」をオープンしたり、SNSを活用した広報活動に力を入れたり、「令和時代の水産仲卸」として新しい取り組みにも積極的です。代表取締役社長の本間隆さんが新卒採用の注目点や求める人材像を語ってくれました。

令和時代でも、「負けず嫌い」は大切です。

一鱗共同水産株式会社 代表取締役社長 本間隆さん(58歳)
札幌市出身。創業家に生まれ、小樽商科大学卒業後、一度は医薬品の卸売企業に就職。約3年後に一鱗共同水産株式会社に入社。2013年に2代目の代表取締役社長に就任。

新卒社員に期待することITを使ったスピーディーな情報収集スキルです。

5年ほど前から大卒も含めた新卒採用に乗り出しています。今どきの学生さんは正しい礼儀作法がすでに身についていて、一般教養もしっかりとしている質の高い人材ばかり。毎年のようにレベルが上がっていると感じます。
かつて、水産業界はどこで何の魚が揚がったのかという情報はすべて卸売市場に集まり、浜との連絡手段も電話オンリー。その情報をいち早く仕入れるのが仲卸企業の優位性に直結しました。ところが、今はスマホやパソコンを操作するだけで誰でも「どこで何が揚がり、誰がいくらで買ったか」が分かるような時代。水産業界は他と比べてPCの導入やオンライン化が遅れているというのが正直なところですが、ITスキルを駆使した情報収集は新卒世代が圧倒的に長けています。例えば、スーパーが「○○浜の産直市」を開催する時、もしその浜が時化てしまった場合に代わりの地域の魚を素早く提案するなど、スピーディーな情報提供に期待が持てると思っています。

面接の注目ポイント目を見て話せるか。言葉が詰まっても誠実かどうか。

当社は水産仲卸という仕事柄、「魚が好きかどうか」は必ず質問します。好きだと答える人が大半ですが、ごくたまに「食べられません」と伝えてくるケースもあり、魚を扱う仕事なのにすごい度胸の正直者だと逆に評価しました(笑)。
面接ではきちんと人の目を見て話せるか、言葉が詰まっても誠実かどうかを注目しています。当社は先代のころから「人を騙すような商売はしない」をモットーに信頼を積み重ねてきましたので、お客様に真摯に向き合えるかどうかが重要だからです。とりわけ営業職の場合は、「他と同じ値段だけどお前だから買う」というように顧客から好かれる人柄が売上を高めていきます。当社では元気いっぱいにあいさつでき、裏表のない体育会系の人材が活躍しやすい傾向だと思います。

水産仲卸業界の本音時にはガツガツ、ハングリーに。

かつての水産仲卸業界とは異なり、今は市場休が増えたことで年間休日も多くなっています。当社も働きやすい環境づくりは令和時代に合わせるよう努めていますが、一方でビジネスの安定性でいうとまだまだ「昭和」が残っているのもこの業界の側面です。仮に魚が揚がらなかったら商売は成り立たないですし、毎年の漁獲量によって収益の浮き沈みはあります。当社のような規模では、まだまだ会社の業績が「魚に左右される」のです。
ただし、自分の頑張りが稼ぎに直結するのは昭和の良い名残だと思っています。今どきの若い世代は「ガツガツ稼ぐ」ことに否定的な方も多いと思いますが、仕入れたものを人より多く売って給与に反映させるというのは面白みも大きいもの。ハングリーで負けず嫌いな学生さんには、水産仲卸業界で成長することを楽しんでもらえるのではないかと考えています。

一鱗共同水産株式会社

北海道札幌市中央区北8条西20丁目1-20
Tel 011-621-4151
1959年9月札幌市中央卸売市場開設に備えて設立され、水産仲卸として半世紀以上にわたり、量販店や大手スーパー、鮮魚小売店をはじめとするお客様のパートナーとして商品とサービスを提供。お客様を通じて生活者により良い「魚」を届ける一方、社員が幸せを感じて働ける会社づくりも目指しています。

これからの就活生に熱いエール。社長の視点、代表の目線

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