株式会社ファイターズスポーツ＆エンターテイメント

2022年3月1日公開

北海道に拠点を置く人気プロ野球チーム、北海道日本ハムファイターズ。その運営会社でマーケティングやチケット販売に携わっている伊藤学さん。学生時代はマグロの養殖について学んでいたという意外な経歴も、ある信念に裏打ちされているよう。

100点満点を目指さず、リラックスして取り組んで。

株式会社ファイターズスポーツ＆エンターテイメント
事業統括本部コンシューマー・マーケティング部チケットグループ伊藤学さん（23歳）
京都府出身近畿大学農学部水産学科卒業。

私の志望動機「面白そう」「楽しそう」。そんな心の声に従って。

高校までは水泳一筋でした。京都の公立校ではスポーツが盛んな学校の体育科に在籍し、プールに通う毎日。将来はスポーツに携わる仕事に就ければという、漠然とした夢を持っていました。
水泳選手としての活動は高校まで。大学では面白そうなことにチャレンジしてみたいと思っていたころに話題になっていたのが、あの「近大マグロ」です。近畿大学水産研究所がマグロの完全養殖に成功したことをニュースなどで見聞きし、“なんだか、楽しそう！”という気持ちがむくむくと沸き上がりました（笑）。子どものころから生き物が好きでしたし、ぜひ本格的に学んでみようと近畿大学の農学部に進学したんです。
就職活動でファイターズを志望したのも、新球場のニュースを聞いて、“面白そう！”と思ったのが第一の理由。農学部で学んだ「食」と「北海道」には強い結びつきがありますし、さらに憧れていたスポーツビジネスにも携われるということで、ぜひこの会社の一員になりたいと考えました。

ワタシの仕事紹介ひとりでも多くのファンを球場に。

僕が所属するチケットグループでは、マーケティングに基づいたチケットの販売戦略を考えています。チケットを購入してくれたお客様が、どんな年代で、どこに住んでいて、来場したのは平日か？土日か？などの情報をもとに、より多くのファンが球場に足を運んでもらえるようなフェアやキャンペーンなどの施策をメンバーと共に考えています。
「福岡」ソフトバンクホークスや「千葉」ロッテマリーンズのような地名を冠する球団で、本拠地の面積が一番広いのが「北海道」日本ハムファイターズ。数百キロ離れた町からでも応援に来てくれるお客様のことを考えると、楽しんでもらえるようなおもてなしをしようとモチベーションも高まります。
僕たちが考えた施策でお客様が増え、スタンドが満員になった時は感動もひとしお。お客様の笑顔を間近で見られるのもこの仕事ならではの醍醐味だと感じています。

就活のアドバイス働きながら次にやりたいことが見つかることも。

就職活動が始まると「これから何をして生きていくのか？」みたいな壮大なテーマと突然向き合うことになりますよね。僕自身もそうでしたが、それまでそんなことはほとんど考えてきませんでしたし、20年程度の人生を振り返っても答えを出すのは難しい。正解は無いのでは？とも思います。
ひとつの会社で長く働き続けることが良いとされていた時代もあったようですが、今はそうではないはずです。転職をしながらいろんなキャリアを積み重ねていくのも普通。働きながら次にやりたいことが見つかることもあると思います。
だからまずは会社の知名度やネームバリューは意識せず、自分の気持ちに素直に従って、やってみたいことにチャレンジするという就活もアリだと思います。
とはいえ、就活中は「誰々が上場企業の内定をもらった」といった話が否応なしに耳に入り、プレッシャーを感じることがあるかもしれません。でもそれは他人の話です。
どんな選択をしても何かしら後悔や葛藤はあるもの。100点満点の就活をしようとすれば、かなりしんどくなります（苦笑）。いい意味で、リラックスすることを意識してみてください。

北海道は「生き物好き」にはたまらないフィールドだと伊藤さん。
観客目線で「見え方」をチェックするのも大切な仕事。
北広島市で建設が進む新球場のイメージ写真。